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2020.12.03 引退ブログ

「仮説_ver1.docx」(濱田真)

平素より大変お世話になっております。今回のブログを担当させていただきます、濱田真です。

さて、いきなりですが私のソッカー部での4年間を振り返ってみることにします。

3年までDチームでプレー。
4年次はBチームでプレー。

私の4年間はこの二文で振り返ることができる。

自分でもびっくりするくらい呆気ない。部での年月はそんなにも短いものだったのかと。

***

この部活に入部する人間は大きく3つに分けることができる。プロを志して入ってくる人間。早慶戦や関東リーグに憧れて入ってくる人間。そして、そのどちらでもないその他の人間。私はこの分類でいう”その他人間”だった。

大学を選ぶ際は良いプログラムがあり、ある程度のレベルでサッカーが出来れば良いと考えていた。慶應への入学が決まると自然な成り行きで、その他人間として「全力でサッカーを楽しめるラストチャンス」との想いを胸に入部した。

ソッカー部ではどの部員も必ず自問することになる問いがある。

–– なぜ慶應義塾体育会ソッカー部でサッカーをしているか––

その他人間の私には非常に難しい問いだった。

他の部員が「早慶戦出場」や「関東リーグ出場」などの目標を掲げる中で、意地っ張りな性格なこともあり、私は一貫して「サッカーを精一杯楽しむ」ことを最大の目的にした。

高校までは(今思うと少し特殊な)街クラブでサッカーをしてきたこともあり、プレーの感覚を大切にしてきた。プレーの調子が良い時は感覚的に頭の中は空っぽで、反対に悪い時はぐちゃぐちゃだ。楽しさを追い求めることで感覚が研ぎ澄まされるものだと信じてきた。

結論から言うと、あまり上手くいかなかった。特に最初の3年間くらいは。

“楽しむ”ことの大した定義もなく、ただ闇雲にサッカーをしていた。感覚の部分にフォーカスするあまり、思考できていなかった。というよりは逃げていたのかもしれない。考えることを怠ると視野が狭くなり、心身ともに悪循環のループに陥った。

長いこと前述の問いへのアプローチを確立することができずにいたが、曖昧だったソッカー部での自分の目的意識を少し具体化すると見えるものが違ってくる。

あの問いには2つのパートがある。一つが「なぜサッカーをしているのか」。もう一つが「なぜ慶應義塾大学なのか」。私の目的は後者を捉えられてなかった。

そこで、ある仮説を持つことで、ゆっくりとだが色々と上向いていった。

「私は新規事業」

自分を一つの事業としてソッカー部という組織の中でプロデュースする。そんな風に考えることで大局を捉え、自分の立ち位置と方向性が見えてくる。

組織として目指す場所がある中で、ソッカー部という環境があって、チーム・仲間がいて、自分がいる。“楽しむ”のような個人の目的があれば、それらの要素を踏まえて自分色に具体化させ、実行することが大事なんだと思う。

“先”の自分を具体的にイメージすることで自ずと“今”の自分が見えてくるのではないか。何をすべきなのか。何がしたいのか、など。

最近ネットで見つけた言葉がある。

“Practice Analytically, Perform Intuitively”

直訳すると練習は論理的思考、プレーは直感。感覚は考えることで研ぎ澄まされる。

こんな新規事業仮説について書いてきたが、私はあまり検証できていない。単純に気付くのが遅かったからだ。最大の後悔である。

4年間は結構長い。これまでの個性的で素晴らしいブログ(映画監督もの真面目度全開ものアーティスティックなもの)を見てもわかるように、誰でも必ず行き詰まることがある。後輩と半同期の(くらいに思っている)3年生に、自分の4年間が一つのデータポイントとして参考程度になれば幸いだ。

最後はこの場を借りて感謝を述べて終わりたい。

まず始めに、コロナ禍のロックダウンからメンターシップのような形でついてくださったOBの大河さん、お忙しい中色々と教えていただきありがとうございました。

両親へ、
読まない可能性はかなり高いですが、これまで自由にサッカーをさせてもらい、色々とサポートしてくれてありがとうございました。

同期へ、
本当にありがとう。これからもよろしくです。

***

自分の4年間を振り返ってみる。

3年までDチームでプレー。
4年次はBチームでプレー。

文にするとそれはとても短く、呆気ない。

しかし、私は掛け替えの無い仲間と掛け替えの無い経験を手にし、一つの仮説を頭に、人生の次のチャプターに挑もうと思う。

拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

《NEXT GAME》
12月5日(土) 関東リーグ戦 第20節 早稲田大学
13:00キックオフ @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

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