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「クソみたいな4年間だったわ」(市川泰輔)

2020.11.10

平素より大変お世話になっております。本日のブログを担当させていただきます。経済学部4年の市川泰輔です。



“10ヶ月”

この数字は何か。

この4年間で怪我することなくサッカーが出来た期間である。
48ヶ月の大学生活でプレー出来たのはたったの10ヶ月だけだった。

早慶戦に出ることを夢見て入部したこの慶應義塾体育会ソッカー部。関東で活躍する崇太朗(4年・名古屋グランパスエイトU-18/南山国際高)を見てこんなに上手い奴がいるのかよと驚いたと同時に「絶対にポジションを被らない様にしよう」と決意し始まった1年シーズン。冗談っぽく書いたが、4年後に目標を達成することに必死で本気でそんなことを考えていた。目標に向かって本気だったから毎日練習に行くのが楽しみだったな。朝は全体練習、授業後には勝俣(4年・清水東高)とよく自主練をしていたな。ジムでは死ぬ程ケツのトレーニングをしたな。目標達成の為に多くの時間、労力、お金を費やしてきた。自信だけはあった。本気で行動してきた。

しかし、結果はたったの10ヶ月。

プレーで結果を出すことは出来なかった。
努力したくても出来ない辛さを経験した。
3年時には本気で退部を決意した。

ブログを書くにあたって4年間を振り返って見ると、本当に辛いことが多く思い出されるし、チームへの不満も込み上げてくる。4年間をこの部活で過ごすことがベストな選択だったのかと考えることも何度もあった。そして何よりも目標を達成出来なかったことに対しての悔しさ、自分のサッカーを支えてくれた人達に対しての不甲斐なさを感じている。

しかし、サッカー人生の締めくくりに書くこのブログで伝えたいのはそれらに対する愚痴や言い訳ではありません。気付けば、小学6年生で前十字靭帯断裂を経験した頃から自分の内面をさらけ出すことはなくなりました。親と本音で話すこともなくなりました。試合で負けて泣くこともなくなりました。しかし、サッカー人生を締めくくる今回だからこそ、この17年というサッカー人生で自分が感じたこと。この「クソみたいな4年間」から何を得たのか、何を学べたのか。そんなことを本心から書きます。僕のサッカー人生を支えてくれた周りの人々に結果という形で恩返しすることが出来なかったのが唯一の後悔です。だから、このブログを通して僕のサッカー人生はそんな人々の支えのお陰でこんなにも学びの多い「素晴らしいものだったよ」ということを伝えさせて下さい。

同期の真くん(4年・FCトリプレッタユース/横浜インターナショナルスクール)。「真面目なのを頑張って隠している」といつもいじってきますが、今日は真面目度全開で行きます。

前置きが長くなってしまい大変すみません。ここから本題に入らせていただきます。

「目標に向かって本気になれている自分がいるか」

2019年4月14日。2度目の前十字靭帯断裂を経験した。初めての「本当の挫折」だった。目標を失うという経験である。サッカーを始めて以来、常にサッカーで活躍することが自分の目標だった。いくら大きな怪我をしてもその目標に向かって努力出来る自分がいた。しかし、この怪我をした時に大学サッカーで活躍するのは無理だと悟ってしまう自分がいた。その瞬間からサッカーをする目的がなくなった。この部活にいる意味がなくなった。目的を失うとどうなるか。サッカーに対する熱が冷めてしまう。リハビリにも適当になる。チームの活動もやる気が起きない。全ての行動が受動的になってしまう。一方で怒られたとしても失望もない。部活の活動を通して感じるものは何もなく、ただただ辛い日々が過ぎていった。夏休みに帰省した際には、とにかくサッカーから離れたくて「留学したいから退部するわ」と親に打ち明けた。

大怪我をするのが挫折ではない。
目標がなくなる。本気じゃなくなる。これが本当の挫折だった。

結果として退部には至らなかったが、それなら自分が活躍するという目標を失った今、何の為に頑張れるのか?必死に考えた。自分の結論として出たのがチームの為に頑張ることだった。それまでは自分が活躍する為に努力することがアスリートとしてあるべき姿だと思っていた。でも今思うのは、チームの勝利の為に戦えることがアスリートとしてあるべき姿だと思う。その手段として自分が活躍するべきだ。そう思い始まった4年シーズン。一部員、そして4年生としてチームにどんなことが残せるか。プレーでもそして仕事でもチームに貢献するという目標を心に誓い再度本気で部活に臨んだ。そうすると自然と楽しく練習に臨んでいる自分がいた。試合の勝敗に一喜一憂する自分がいた。仕事にも本気で取り組めている自分がいた。本当に充実した1年だったと思う。

目標があるとこんなにも変わる。本気で取り組むとこんなにも変わる。17年間目標に向け本気でやってきたから大きな挫折を感じた3年初め。もし、サッカーを適当にやっていたらこんな苦しみを味わうこともなかったはずだ。適当にやっていた3年シーズン。喜びも失望もなかった。結果に対して感じる感動や失望の大きさは本気度に左右される。自分が目標に向けどれだけ熱量を注ぎ込むかで、成功の大きさも挫折の大きさも変わる。

だからこそ、
そこから学ぶことの大きさが変わる。
人間としての深みになる。
それが自信に繋がると思う。
それを感じられるのは本気で取り組んだ人だけだと思う。

そんなことを考えると、これだけ長い間本気で打ち込み、本当の感動も本当の挫折も経験してきた自分のサッカー人生が何にも替えがたい大変充実したものに見えてくる。結果が出なかった「クソみたいな4年間」も素晴らしいものに見えてくる。

この経験があるからこそ、今後の人生はもっともっと素晴らしいものになると思う。来年からは、社会人人生という自分にとってのセカンドキャリアがスタートする。今までのサッカー人生の倍以上に相当する月日が待っている。サッカー人生という第一の人生で得た大きな学びを持って社会人人生に飛び込んでいきたいと思います。

ここで再度。自分には目標がありますか?入部当初の目標を忘れていないか?目標に向かって本気になれる自分がいるか?考えてみて欲しい。私は4年間という大切な時間のうちの多くを無駄にしてこの大切なことを感じることが出来ました。後輩達は4年間という大切な時間を1秒たりとも無駄にすることなく全力で頑張って下さい。

本題はここまでです。長い文章でしたが読んでいただきありがとうございました。

ここからは少し私的な内容にはなってしまいますが、この場を借りて今まで私のサッカー人生に関わってくれた全ての人に感謝の言葉を言わせて下さい。

両親へ。僕の怪我がきっかけで仕事の拠点を長野に移した父。手術になれば毎日往復4時間かけて病院に通ってくれた母。僕のサッカーが両親の生活の大部分を変えてしまいました。それでも何不自由なくここまでサッカーを続けさせてくれた両親には感謝しかありません。本当にありがとう。

怪我の多いサッカー人生を支えてくれた本当に多くの医療従事者の方々。小中高大のサッカー部での先輩、後輩、スタッフ。本当にありがとう。

最後は同期の皆。こんな苦しい4年間を乗り越えられたのは間違いなく皆のお陰です。ありがとう。間違いなく目指される代、愛される代を体現出来ると思う。最高の代だよ。これからもよろしく!

そして最後に一つだけ。

Iチームの皆。塩木さん、あべしん(3年・多摩大学目黒高)、後輩の皆。最後の年を個性豊かな君達と一緒にサッカーが出来て本当に楽しいです。結果が全てじゃないよという趣旨のブログを書きましたがやっぱり、最後は少し位結果も残したいと思っている自分がいます。今年はIが全国を目指せる特別な年です。そんなラッキーな年。4年の僕が後輩に何かを残せる最後のチャンスだと思います。その為に僕は全力でぶつかります。きっと、亮平(4年・都立三鷹中等教育学校)、たけ(4年・千種高)、かっきー(4年・慶應義塾高)も同じ気持ちでしょう。だけど後輩の多い僕達のカテゴリーでは君達の力が必要です。一緒に戦おう!

バトンをつないでくれたのは守永。入部初日からぶっきらぼうで何を考えているのか分からない。そんな印象で絶対に仲良くなれないだろと思っていた。そんな彼とは今ではゼミも同じ仲。ぶっきらぼうなのは今も変わりませんが、近くにいればいるほど感じる守永の面白さがあるんですよ。後輩達、守永には少し踏み込んで接してみてください。
もり、立石、たわら、真、きな、まろ、そろそろ経済会も開きましょう。商学部会が羨ましいです。

そして明日のブログは高木政哉が担当します。まさやとは入部初日から意気投合し、明後日のブログ担当者のたけと3人でこの4年間誰よりも同じ時間を過ごしてきました。とにかく人懐っこいまさや。彼とは実家からきた母親と一緒に飯を食べるほどの恋人の様な間柄です。しかし、そんな関係でも自分の内面をさらけ出す機会はそんなにありません。そんなまさやが最後のブログにどんなことを綴るのか。皆で見守っていきましょう。

《NEXT GAME》
11月14日(土) 関東リーグ戦 第17節 vs順天堂大学
13:30キックオフ @流通経済大学龍ケ崎フィールド

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