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2020.12.01 引退ブログ

「多分、私はサッカーが好きです」(中村尚稀)

今回の部員ブログを担当します、商学部4年の中村尚稀です。
文章を書くのが苦手で拙い文章になりますが、最後まで読んでいだだけると嬉しいです。

「何故、サッカーをしていると心が満たされないのか。」
ソッカー部で過ごした4年間、私はこの疑問と向き合い続けました。

私は高校時代に大学でも真剣勝負のサッカーがしたいと考え、ソッカー部への入部を決意しました。サッカーは自分の生活の中心であり、体育会でサッカーを続けることに何の違和感もなかったです。サッカーは自分の人生を語る上で、欠かせない存在でした。

高校までの私は常にチームの中心選手であり、平凡な選手ではなかったはずです。チームの誰よりも全力で練習に取り組み、自主練習も欠かさずに行っていました。決して強いチームではなかったですが、チームで1番の選手でした。(真顔)地元の友達は私のことを何事も頑張れるし、努力家だと思っている人が多いと思います。

けど、私はソッカー部で中心選手ではなかったし、全力で練習に取り組むことや自主練習を行うことなんて皆がやっていました。自分が大切にしてきた「頑張る、努力をする」なんて、ソッカー部では当たり前でした。そして、自分のサッカー人生や自分自身が否定された様な気がしました。ソッカー部への入部を境に自分が唯一誇れる「頑張る、努力をする」を失ったことで、「楽しい」サッカーが「苦しみ」に変わってしまったのです。ここから、私のサッカーに対する考え方が変わっていきました。

高校までの私はサッカーが好きなのではなく、周りよりもサッカーが上手な自分が好きだったと思います。周りより努力をすれば、チームメートや監督が評価してくれる。周りよりも頑張っている自分に酔っていました。別にサッカーというスポーツじゃなくても、もっと言えばスポーツじゃなくても良かったのかも知れません。自分が称賛される環境であれば、心が満たされていたはずです。

入部早々、ネガティブな感情に埋め尽くされてしまい、練習が憂鬱に感じる様になりました。練習に行っても、やる気も実力もあるチームメートを前に萎縮し、良いプレーなんて出来ませんでした。「早慶戦・関東リーグ出場」と目標を立て、自らを奮い立たせてサッカーをしましたが、心は満たされず充実した日々は過ごせなかったです。時期は言えませんが、一度だけ留学の資料を学生部まで取りに行ったことがあります。(ごめんなさい)それだけ、サッカーをすることが苦しかったのは確かです。

こんなにもサッカーに自分の感情が左右されるなんて、大学に入るまで気が付きませんでした。また、サッカーから満足感を得られなくなったのは全て私が原因でした。何故なら、私は「他人の評価=自分の価値」だと思い込んでいたからです。私は自分の為に努力をするのではなく、誰かに認められる為に努力をする人間だったのです。言わば、自分の人生を生きていない、つまらない人間でした。

ここまでの文章を振り返ると、自分は凄くネガティブで、苦しい4年間を過ごしたと思われますが、決してそんなことありません。大学サッカートップレベルの環境、本気にサッカーで打ち込む沢山の人との出会い等多くの経験こそ、私が人間として変わるきっかけを与えてくれました。そして、どうすれば自分の満足感を取り戻せるのか再考することが出来ました。

1年の時、サッカー人生で初めて試合に出られなくなったこと。
この経験がサッカー選手としてどれ程未熟だったか現実を突き付けてくれました。
他人の評価に感情をコントロールされる小さな人間だと気付かせてくれました。

戸田さんにサッカーを指導していただいたこと。
戸田さんからは「戦術の枠組の中で自分の長所を発揮しろ」と口酸っぱく言われました。
戦術の「せ」の字も知らなかった自分が組織として戦うことの大切さ、そしてサッカーに於いて自分の武器は何なのか明確にすることが出来ました。

フットサル部門に入ったこと。
サッカーとフットサルの二刀流という新しい挑戦をさせてくれました。
チャレンジすることから逃げて来た自分を変える大きなきっかけになりました。

ソッカー部での出来事は沢山ありますが、書くととても長くなるのでこの位にします。(もっと知りたい人は自分まで連絡して下さい。右SB裏街道事件やスーツケースメンバー外事件等恥ずかしい失敗談をお話しします。)

沢山の刺激的な出来事があった4年間ですが、サッカーの何処が好きなのかは分かりませんでした。そもそも4年間通して、コンスタントに試合の出場機会を得られた訳ではありません。練習のボール回しでは2回に1回は鬼をやっており、FWなのに守備専門といじられる毎日を過ごしています。(ガチ)

それでもソッカー部で学んだことは「本質を捉えて努力する」ことです。私が言う本質とは「組織においての必要性」だと思います。例えば、自分の長所ややりたいプレーを極めれば努力になるのか、これは少し違う気がします。「戦術や自分の役割を明確にした上で、求められるプレーを最大化させる努力」こそ、重要であると感じています。

簡単にまとめると、、、
「目の前の練習を頑張る、自主練習をする」・・・×
トップレベルでは全員出来ます。
「自分の長所、やりたいプレーを伸ばす努力をする」・・・△
これでは組織において、必要のない努力に満足する可能性があります。
「戦術や自分の役割を明確にした上で、求められるプレーを最大化させる努力」・・・◯
組織に貢献しつつ、自分が出来る努力に集中出来ます。
※あくまで個人的な意見です。

そして、私が皆に伝えたいのは「自分の感情を自分でコントロールする」ことです。過去の私の様に「他人の評価=自分の価値」だと思わないで下さい。それだと自分が成長する為に本気でサッカーをする人間と大きな差が生まれます。例えば、体育会では試合に出るか出ないで、モチベーションの差が生まれることがあると思います。そこで一喜一憂しないで下さい。捉え方によると思いますが、あくまで他人の評価でメンバーは決まります。メンバー外やベンチの選手は愚痴や文句を言うのでなく、自分のサッカーに対する取り組みを振り返ってみて下さい。そこの過程に於いて満足出来ないのであれば、自分自身に問題があります。そして、自分のサッカーに対する取り組みに満足出来る様になった時、「自分の満足感=自分の価値」になると思います。そうすれば自然とチャンスは回って来ますし、もしチャンスが来なくても自分に対してベクトルが向き続けるはずです。

結果的に、「何故、サッカーをしていると心が満たされないのか。」という疑問はどうでも良くなりました。それよりも、私がこんなにも醜く、空っぽな人間であることを気付かせてくれたソッカー部での4年間にとても感謝しています。ソッカー部には、サッカーの上達だけではなく、「自分」という人間を再形成する環境がありました。私にとってサッカーを続ける意味を探すことより、サッカーが自分に与えてくれるものの方が余程重要だったと感じています。そして、後輩の皆や未来のソッカー部員はソッカー部という門を叩いた(叩く)以上、何かを学び、何かを残して下さい。気が付けば、ソッカー部での4年間は満足感に溢れていると思います。

最後になりますが、ソッカー部に於いて私に関わってくれた皆様、本当にありがとうございました。沢山の方々の支援や指導がなければ、真剣勝負のサッカーに打ち込むことは出来ませんでした。部員の皆はこんな田舎者と仲良くしてくれて、本当に嬉しかったです。ソッカー部での出会いはずっと大切にします。そして、大学でサッカーを続けることを決して否定することなく応援してくれた両親には、感謝の気持ちで一杯です。常にSNSの更新を気に掛けてくれて、試合の動画を見せると自分のことの様に喜んでくれました。兄とはたまにしか会えないけど、会った時に「サッカーどう?」と言われると、「結果を残さないと」と思わせてくれました。兄の背中を追いかけて始めたサッカー人生が終わりを迎えるのは寂しいです。誰かに自慢出来る様なサッカー人生ではなかったけど、自分にしか歩めなかったサッカー人生だったと思っています。これからの社会人生活が不安で仕方がありませんが、新たな「疑問」と向き合い続けていきます。

最後の最後に一つだけ言わせて下さい。「多分、私はサッカーが好きです。」

ソッカー部の皆へ
必ず関東リーグ1部残留しよう。今週土曜には早慶戦がある。必ず勝とう。
2連勝で満足なんて出来ないし、俺達ならもっと勝負に拘れる。
試合に出る選手と試合に出ない選手が居るけど、立場なんて関係無い。
試合に出る選手は死に物狂いで戦い、他は彼らが試合に集中出来るサポートをする。
自分を偽るプライドはいらない。ソッカー部の部員としてのプライドを持とう。

纏まりのない文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援、ご声援の程、宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
12月5日(土) 関東リーグ戦 第20節 早稲田大学
13:00キックオフ @駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場

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