2025.11.13 引退ブログ
「未来へ繋ぐ」(角田惠風)
平素より大変お世話になっております。今シーズン、副将を務めました、商学部4年の角田惠風です。
純太紹介ありがとう。
恋愛をしたいわけではありません。
サッカーがありますからね。
ただ「オフラインラブ湘南編」の出演オファーがきたら、2つ返事で◯を出したいと思います。
純太とはたくさんの部活後のご飯の時間を共有しました。
ほぼ毎日のように見ていた食事中の笑顔を拝めなくなるのはとても寂しいですが、年々進化するであろう純太のフォルムを見ることが、引退後の楽しみの1つです。
CBらしいリスク管理が徹底されたポジション(昂大の背後)で魅せる、あのいやらしい顔は引退後もきっと健在でしょう。
昂大は試合中と同様、背後には気をつけた方がいいよ。
そんな愛らしい純太ですが、早慶戦を最後に、度重なる脳震盪の影響でピッチに立つことができなくなりました。
3年時、総理大臣杯・早稲田戦、自分のボールロストから、敵が蹴り上げたボールが純太の頭を直撃したあの場面。脳震盪の始まりは自分のミスからだと認識しています。
なかなか結果の出ない試合後、純太を見る度に、「あのミスがなければ」と後悔の念が浮かびます。本当に申し訳ない。
試合中背中から聞こえる怒鳴り声が恋しいです。大雅と成貴、心太あたりは見習えよ。あと左貫も。
責任感の塊の純太が1番悔しくて、苦しいはず。それでもどんな状況だろうと、勝利のために副将としてチームを引っ張ってくれてありがとう。ルール上グレーの応援席からの的確な指示、よろしくね。
純太の魂を身体に宿し、ボールに想いを乗せて、セットプレー必ず決めます。
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ソッカー部での4年間が終わろうとしています。
引退ブログを書くにあたって、
「後輩に何を残せるだろうか。」なんてことを考えている自分にびっくりしています。
追浜時代からの先輩で、中町監督に怒鳴られたランキング圧倒的首位の豪さんもきっと驚くでしょう。
私にしか書けない引退ブログを追求した結果、自分を棚に上げるような内容になっているかもしれません。
いつものことだとみんなからツッコミをくらっていそうですが。
自分語りを始めるまでは、全て後輩たちに伝えたいことです。
何か感じてくれたら嬉しいです。
是非読んでください。
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ソッカー部への入部理由は人それぞれだろう。
プロを目指す者。
早慶戦に憧れた者。
サッカーをやめる理由が見つからなかった者。
ただ、4年という限られた時間をソッカー部で過ごすと選んだ事実は、誰にとっても変わらない。
いつ、どんな時でも、隣を見れば誰かのために献身的に働く仲間がいる。
もし君が、そんな組織の一員として4年間を終えると決めたのならば、どんな立場になろうと、組織の勝利のために情熱を注ぐことを約束してほしい。
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アンダーカテゴリーに身を置かれても、腐らず、組織と真摯に向き合っている姿。
それはソッカー部にしかない素晴らしい文化だと思う。
しかし、サッカー選手として入部を決めた時、
「サッカーが好きで、強いチームの一員として試合に出たい。」
この想いを全選手誰一人欠けることなく持ち合わせていたはずだ。
もう少しで今シーズンは終わってしまう。
現状の立ち位置は、本気でサッカーに向き合ってきた結果か?
今、自分に問いかけてみてほしい。
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「サッカーエリート」
ソッカー部という枠組の中で、そんな風に見られることが多々ある。
大下が言うように、部内の中央値が左貫ならばそう映るのかもしれない。
だが、「サッカーエリート」なんて小綺麗な一言で片付けられたくはない。
自分を律し、練習を繰り返し、手に入れた環境でトップを目指し続けて今がある。
私には、恵まれた体格もなければ、突出したセンスもない。
ただ、誰にも負けないサッカーへの情熱と探究心をもっている自信がある。
江ノ島ともずく色の波を横目に何km砂浜を走ったか分からない。
八部公園の住人という呼び声も高い。
天気に限らず、体調に左右されず、ボールを蹴らなかった日は記憶にない。
今の私の立ち位置は、人生の全てをサッカーに懸け、必死にしがみついて掴んできたものだと胸を張って言える。
本気でサッカーに向き合ってきたと胸を張って言えるか?
もう一度、自分に問いかけてみてほしい。
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私には、己の殻を破り、大きく成長を遂げる、そんな転換期がいくつかある。
例えば、小学3年、SCH.FC入団時。
猛者どもの渦中に放り込まれ、前所属チームで王のように君臨していた自分は、最下層に転落した。
這い上がらなければならない環境が、個人技の基礎を徹底的に身につけるきっかけとなった。
中学1年、横浜F・マリノスJY追浜入団時。
技術やフィジカルだけでは通用しない。
頭を使ったプレーを求められる環境が、サッカーの本質を理解するきっかけとなった。
いずれも環境の変化がもたらした成長である。
勝負が付き纏うサッカーにおいて、
変化に順応できない者から脱落していく。
環境の変化と共に大きな成長が生まれることはごく自然なことだ。
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毎日同じ時間に起きて、見慣れた顔の仲間たちが集う下田グラウンドへと向かう。
毎週同じ流れの練習を経て、週末に試合を迎える。
4月にソッカー部の門を叩いた1年生も、そんな日々の流れに慣れ、日常となり、環境の変化に伴った成長期は終えているだろう。
この慣れた環境が飛躍的成長を生む媒体となってくれることはない。
だからこそ伝えたい。
自分が裏切らない指針を軸に、
狂気を持って突き抜けろ。
「プロになりたい」「早慶戦に出たい」
指針は何でもいい。大切なのは自分を裏切らないこと。
狂気とは、
居心地の良い日常に甘んじる自分を突き動かすほどの執念だ。
午前はチーム練習をして、午後は学校に行く。残りの時間は、身体を休めたり、バイトをしたり、友人や恋人と過ごしたり
ーー安定はしているけど満足はしていない。それでも状況を変えようとは思わない。
そんな毎日は楽で、居心地が良い。
しかし変化も成長もない。
変わらない環境の中で、
狂気を持って自らの行動を変えろ。
居心地の良い日常を壊す覚悟を持った者だけが、飛躍的成長を遂げられるだろう。
そして、突き抜けた執念はチームを巻き込み、いずれ競争と一体感が融合した洗練された組織へと進化させる。
私はそう信じている。
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「他大学には個人の実力で劣る。
だからこそ、組織としてまとまり、打ち勝とう。」
スポーツ推薦がないソッカー部には、入部当初からそんな風潮が根付いていた。
結果が出ないときこそ、ピッチ外に原因を求める姿勢。
慶應らしさを体現するために、互いを律し合うミーティング。
仲間の献身を知り、それに応えようとする連鎖。
個で敵わないと弱さを認め、組織として立ち向かおうとする姿は、美しくさえあった。
ただ、その美しさにすがり、個で立ち向かうことから逃げるのは簡単だ。
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私たち4年は、入部当初から粒揃いだと期待されてきた。
学年の指針として掲げたのは「ピッチ内ファースト」
互いに律し合い、個の追求をし続ける。
そんな4年間を過ごしてきた自負もある。
先輩達が遺してくれた1部の舞台。
進んできた道を、積み重ねてきた毎日を正解だったと証明する、この上ないチャンスをいただいた。
しかし、圧倒的な個の差を突きつけられる敗戦の数々。
私たち4年の4年間では、個の力が足りなかった。
誰もが未経験の1部の舞台。
言い訳をすれば、自分たちの力がどれだけ通用するかが分からなかった。
自分たちを疑うことが出来ない弱さがあった。
幸運にも、来年からは違う。
「大学最高峰の個の力」
この教訓を多くの選手が身をもって経験しているはずだ。
ーー後輩達へ。
「関東一部優勝・全国制覇」
現部員誰も見たことのない景色を実現させたいのなら、
今年得た教訓を基準に、己と仲間を疑い続けろ。
そうすれば、
「個で勝ち、利他性や慶應らしさーーオリジナリティ溢れる組織力で圧倒する。」
そんなロマンも夢じゃない。
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2部優勝・1部昇格。
そして、自身はベストイレブンに選出。
3年時に残した功績だ。
だが、輝かしい結果とは裏腹に、私は自分の力のなさを痛感していた。
ゴールやアシストなど、目に見える結果はある程度残せた。
しかし、ボールロストは多く、プレーには安定感がない。
何もできずに試合を終える日も少なくなかった。
圧倒的な存在感と結果でチームを勝利に導く。
自分の理想とは、程遠かった。
日体大との優勝決定戦を終えたあと。
紳に「来年の背番号、どうしたい?」と聞かれた。
自分の現状に満足できていなかった私は、
慶應のエースと呼ばれる伝統の14番から、
10番へ変更したいと伝えた。
新たな背番号を背負う意味はひとつ。
自分を変えたかったからだ。
圧倒的な存在感と結果でチームを勝利に導く。
そんな慶應の10番になると誓った。
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そして迎えた、関東1部の舞台。
前期を終えて振り返ると、自分がチームを勝利に導けた試合はほんの数えるほど。
存在感が消えた試合も多かった。
関東2部を席巻したともいえる攻撃的スタイル。
1部では、なかなか上手くいかない試合が多かった。
「攻撃を司り、得点を生むことが自分の役割」
「ボールが来ないのだから、何もできないのは当然」
チームに責任転嫁している自分がいた。
4年ぶりの勝利を掴んだ早慶戦。
結果だけを追い続けていた私は、内容の悪さから目を逸らしていた。
そして、忘れられない総理大臣杯・京都産業大学戦。
チームは惨敗。個人としても、何もできなかった。
その夜から、眠れなくなった。
目を閉じると、試合の情景がよみがえる。
眠りについても、数時間ごとに嫌なシーンで目が覚めた。
(私がパッションと頑固さを尊敬している茅野兄が、昨シーズンに同じようなことを言っていた気がする。プライドが許さず相談はしなかったが、、)
ーーこのままでは、何も遺せない。
そんな不安が頭から離れなかった。
総理大臣杯後のオフ明け、私は監督のもとへ向かった。
「システムを変えてほしい」
こう志願した。
「ボールが来なければ、何も起こせない。
そんな選手がチームを勝利に導くエースとは言えない。
もっと責任を背負いたい。
攻守の両面で関わり続けたい。
俺がやらなければ、誰がやる。」
心の声を必死に抑えたつもりだが、監督にどう伝わっていたかは分からない。
とにかく現状を変えたい。そんな気持ちを熱弁した。
チームの現状を踏まえた上で、監督の中にも同じ構想があった。
そして後期から、私は2ボランチの一角として試合に臨むことになった。
累積で出場停止だった試合を除いて、
後期の成績は 2勝4分3敗。
9試合で 3ゴール5アシスト。
チームを勝たせる選手には到底届かない。
それでも、
「惠風のおかげ」
「今日も頼むぞ」
そんな私をヨイショしてくれる声は増えてきた。
21節・日本大学戦
勝利が必要な試合で、チームが劣勢の中、1G1A。
チームを勝利に導いたと言って良いだろう。
真之介が語る「苦境こそ輝ける慶應のヒーロー」になれたかもしれない。
ただ、まだ何も遺せていない。
チームスポーツのサッカーで、勝利に導く存在になることは簡単じゃない。
でも、現実から逃げるつもりはない。
残り1試合、勝てば残留。
約束しよう。
圧倒的な存在感と結果でチームを勝利に導くと。
目標とはかけ離れた今シーズンも、
「100年続くソッカー部の歴史」の一部と捉えるなら、
「強い慶應を取り戻す」物語の1ページと捉えるなら
この1勝がきっと意味のあるものにしてくれる。
勝って後輩達の未来へ繋げよう。
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お世話になった方々へ、ほんの一部ではありますが、この場を借りて感謝を伝えさせていただきたいと思います。
社会人スタッフの皆様
ソッカー部に入部し、皆様にご指導いただけたことで、人として大きく成長できたと感じています。ありがとうございました。
中町監督とはどこか似ているとずっと思っていました。上手く言葉にできませんが、自分に絶対的信頼がある。そんなところでしょうか。
日本大学戦での熱い抱擁には少し戸惑いましたが、最後結果を残して今度は私から抱擁したいと思います。
アカデミー時代から応援し続けてくれたマリノスサポーターの皆様
応援してくれる誰かがいる。そんな幸せは慶應にきて改めて感じたことです。いつもありがとうございます。
僕に注いでくれた同等の愛情を雄大にも注いでいただけると、私も雄大も喜びます。
私のサッカー人生もまだまだこれからなので、引き続き応援よろしくお願いします。
同期のみんな
だるい絡みや偉そうな発言をたくさんしてごめん。
私は、サッカー以外の時間をこんなにも誰かと過ごしたのは、人生で初めてです。
かけがえのない時間をありがとう。
みんなが同期で良かった。
相場に一人ひとりへの感謝を強要されましたが、直接言うことができなそうな人にだけ。
河村、ありがとう。
紳と眞木のためにも、最後笑って終わろう。
マネジメント陣
どこまでいっても自分のために生きてきた私が、心から尊敬しているのは「誰かのために」と入部を決めたみんなです。
本当にいつもありがとう。
細かい仕事までは理解しきれていないけど、選手を第一に考えて頑張るみんなの姿、期待に応えることが、原動力のひとつでした。
後輩達
たくさんだる絡みしてごめんね。自分でも何してるかよく分からない時があります。
入部当初から間違えて始めてしまったキャラ作りの一環だから許して。
大雅や石田、朔あたりへ
自信がなさそうにプレーするのはもうやめて。プレー中は、過剰なほどの自信が必要です。ただ、一緒に試合に出た時は俺を見つけてパスする。それだけで良いからね。
直希あたりの頑張っている後輩達へ
サッカーに真剣に向き合う選手が大好きです。
過労による怪我には気をつけて。みんなのためならサッカー相談いつでもウェルカムです。ご飯だっていくらでも連れて行くよ。多分。
父へ
これまでも、これからも、私の1番の原動力です。どんなに遠い会場でも来てくれていた応援がないのがとても寂しい。
毎練習前に送られてきた3点ほどの今日意識することリストがあったおかげで、成長し続けられたのだと思います。
自分の道を突き進み続けるから、見守っててね。
母へ
多大なサポートいつも本当にありがとう。
心配してくれる母を安心させるくらいの結果を出すことを約束しますので、これからも応援よろしくお願いします。
サッカーを頑張ること以外にも、親孝行していきたいと思っているから、待ってて。
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ここまで繋いできたブログリレーを締め括るのは、三菱養和(成城)発、慶應経由、マリノス行きの我らが主将・田中雄大です。
雄大について私が知っているのは、頼れる慶應の心臓であること、ソッカー部のみんなのことが大好きなことくらいです。プライベートのことは何も知りません。知りたい方は大下に聞くと良いでしょう。
そんなミステリアスな雄大とは、長い間共に慶應の中盤を形成し、ピッチ内では脚で、ピッチ外では口で、同期や先輩、後輩にキラーパスを通し続けてきた相棒として信頼しています。最終節、大学No.1ボランチコンビとしてチームを勝利に導こう。
雄大は、ロジックとパッション、愛されキャラ、そしてくさい言葉。私が知っている歴代主将の特徴、全てを兼ね揃えているポリバレントな主将です。
何を語ってくれるのか、期待しています。
最後頼むよ、雄大。
《NEXT GAME》
11月15日(土) 関東リーグ戦 最終節 vs 東京国際大学 @東京国際大学第1グラウンド 14:00キックオフ
