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2025.10.12 引退ブログ

「感謝」(河村凌介)

平素よりお世話になっております。
法学部政治学科4年の河村凌介と申します。

平沼、紹介ありがとう。
平沼とは中学2年の時のとあるサッカーキャンプで最初に出会いました。
そこから特に関わりはなかったのですが、大学へ練習参加をしていたある日、銀色のエナメルバッグを肩にかけ、当時と全く変わらぬインパクト強めな風貌で塾高の部室に入ってきた時のことは今でも覚えています。
圧巻の声と気迫あふれる熱いプレーでチームを引っ張り続けてきた彼は、ピッチ外でもその声量と明るい性格で、部室に沢山の笑いをもたらしてくれます。
そんな彼とは来春から同僚です。ブログでは私がいじられるのを待っていると書いていましたが、4年間私を散々おもちゃにしてきた彼の魔の手からどうにか逃れ、穏便な生活を送ることが社会人1年目の最大の目標です。

 
本題に入ります。毎年、4年生の卒業ブログを読んで、十人十色のストーリーや思いに心を動かされてきました。先輩方のような立派な文章を書けるかは分かりませんが、この4年間を振り返って感じた素直な思いを書きました。拙い文章ですが、暇な時に読んでいただけたら嬉しいです。

塾高時代、同じグラウンドで大学ソッカー部が練習している姿を見て、入部を決意した。強度の高い練習をチームメイト同士互いに鼓舞しながらタフに乗り越えていた彼らがとてもかっこよかった。彼らのようになりたいと思ったし、高校までで個人として大きな成果を上げられなかったからこそ、大学の4年間でレベルの高い環境に身を置くことで、自身のサッカーキャリアの限界に挑みたいと考えた。

1年目
ほとんどの同期と違ってCチームからのスタートになったことに焦りを感じ、いち早く昇格しなければと思っていたが、Iリーグ開幕戦の次の日に右膝の後十字靭帯を損傷。半年の離脱を強いられた。それまで大怪我とは無縁であった私にとって、サッカーができない辛さやいつ治るかが分からない不安はとても耐えがたいものだった。試合前にハリボーを食べつつもしっかりと活躍をする角刈りの司や、練習中に4年生と引くほど口論する平沼など頼もしい同期の姿を横目に、リハビリに専念する毎日を送った。

2年目
冬の遠征後、Bチームに昇格。初めて自分のプレーが評価され、とても嬉しかった。練習についていくのがやっとのこの環境で揉まれてステップアップしていきたいと考えていたが、シーズンインのタイミングで再び降格。落ち込んだが、試合で活躍してまたすぐに戻ってこようと意気込んだ。しかしスタメンを張れたのは最初の2試合のみ、それ以降はベンチやメンバー外が続き、コンスタントに試合に絡むことができなかった。今思えば、自分はどのような武器で勝負していくのかを考えて練習に落とし込む、という選手として当たり前に踏まなければならないプロセスをすっ飛ばし、ただ漫然と練習に臨んでいた。しかし結果が出ない中でも、宮川さんの指導はとても新鮮で毎日楽しかったし、プレーを言語化して整理し、再現性を持たせる、ということの重要性や面白さを学ぶことができた。

3年目
シーズン開幕直前に股関節を負傷し、再び半年の離脱をすることになった。サッカーができないのはやっぱり辛かったが、練習中に積極的に声を出し、怪我人なりに少しでもチームに貢献することを心掛け、復帰後も上級生としての振る舞いを意識した。しかし学年ミーティングでは、「お前だけ何も変わっていない」、「基準が低すぎる」、と同期から厳しい指摘を受けた。自分が取った行動は、全て自己満足でしかなく、自己認識の甘さを痛感した。ピッチ内外において価値を発揮していく同期に対して、自分は組織への貢献が全くできていない。そんな事実に負い目や焦りを感じ、ピッチ外では積極的に仕事を請け負った。サッカーにおいてはポストプレーで勝負するべく身体作りに励んだが、守備の強度不足からFWですら使ってもらえず、結局この年の公式戦出場は1試合に終わった。

4年目
大学サッカー最後の年、少しでも上のカテゴリーでプレーし、結果を残したいと考えたが、今年もCチームからのスタートとなった。現在チームはリーグ戦で下位に沈んでおり、4年として、またFWとしてチームを勝たせるという責任を果たせずにいる。それどころか、現在スタメンを下級生に奪われ、途中出場が主になってしまっている。

 

厳しい練習やランメニューは、常に弱い自分との戦いだった。「辛い」、「妥協したい」、何度もそう思ったし、実際妥協してしまったことも多々ある。しかしそんな感情に打ち克ち、限界を超えてきた経験は、私を大きく成長させてくれた。この4年間程自分と向き合ったことはないし、毎日自分を限界まで追い込むことのできる環境はとても貴重だったと思う。

部員がそれぞれの形で奮闘する姿には、何度も刺激をもらった。
同期がチームを背負って関東リーグの舞台で身体を張って戦う姿。
毎年アンダーカテゴリーの4年生が満身創痍になりながらもたくましくチームを先導し、最後まで上を目指してもがき続ける姿。
様々な場面で心を動かされ、戦う原動力をもらった。もし仲間に恵まれていなかったら、意思の弱い私がここまでこの部活を続けることができなかったと思うし、そう思わせてくれるような尊敬できる仲間と出会えて良かったと心から思う。

4年間を通してCチームに所属し、1プレイヤーとして何の結果も残せていない。結果だけを見れば大失敗の4年間だと思う。しかし私は、この部活に入ったことを何一つ後悔していない。それは今挙げたことを含め、ソッカー部で本当に多くの貴重な経験をし、仲間と出会うことができたからだ。
一方で、私はソッカー部に何かを還元できたのだろうか。TOPチームで勝利に直接貢献することができていない中で、今まで見てきた4年生のように、チームを力強く引っ張り、後輩に対していい影響をもたらせているだろうか。
そのように考えた時、「もっとやらないといけない」、そう改めて思った。
残された僅かな時間、全力を尽くして戦う姿を見て、少しでも見る人の心を動かしたいと思う。そして、4年間多くのものを与えてもらったソッカー部に、せめてもの恩返しがしたい。

最後に、お世話になった方々への感謝を述べさせていただきます。

ソッカー部社会人スタッフの方々
4年間、未熟な自分をご指導いただき本当にありがとうございました。
特に刀野さんには3年間とてもお世話になりました。刀野さんの熱い指導のおかげで、サッカー選手として、1人間として、大きく成長できました。残り5試合、全力を尽くして、3年間の成長を見せることができるように頑張ります。

同期
矢のように降ってくる無数のいじりを受ける度、心が強くなりました。鍛えてくれてありがとう。ピッチ内では熱くストイックで、ピッチ外は最高に面白いみんなが同期だったからこそ、辛いことも多かった4年間を乗り越えることができました。みんなのことが大好きだし、めちゃめちゃ尊敬しています。本当にありがとう。あと少しみんなで頑張ろう。

B2のみんな
4年生にも関わらずチームの勝利に貢献できていない現状はとても不甲斐ないし、申し訳なさを感じています。そんな中でも、特に2、3年生はチームを引っ張るという気持ちを持って練習から振舞ってくれてありがとう。残りの期間、みんなに少しでも何かを残せるよう、持てる力を全て出して戦います。4連勝して、最後はいい形で締めくくろう。

両親
サッカーに限らずあらゆる面で支えてくれて本当にありがとう。4年間欠かさず毎朝4時起きの私に合わせて起床しおにぎりを作ってくれたり、私が出場する試合には練習試合でも駆けつけてくれたりと、本当に手厚すぎる程のサポートと応援をしてもらいました。これまで何不自由なく生活をさせてもらった分、来年からは少しずつ恩返ししていきます。
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次の担当は藤林大志です。
爽やかな笑顔と高いコミュ力でどんな人とも仲良くフランクに接する彼。いつも楽しそうにニコニコ笑っていて、場の雰囲気を明るくしてくれる良いやつです。年々エスカレートする雑な絡みにはもう慣れましたが、部室で食べ終わったおにぎりのごみを投げつけてくるのだけは本当にやめてほしいです。
サッカーへの思いは人一倍熱く、この4年間、怪我に悩まされる時期も多くありながら、その度に不屈の精神で乗り越えてきました。
どんな時でも気丈に振舞い、あまり自分の弱みを見せることのない彼がこの卒業ブログで何を語るのか。乞うご期待です。

《NEXT GAME》
10月18日(土)関東リーグ戦 第17節 vs 日本体育大学 @慶應義塾大学下田グラウンド 14:00キックオフ

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