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2025.10.09 引退ブログ

「あな、最⾼の4年間」(菅原司)

平素よりお世話になっております。

経済学部経済学科4年の菅原司と申します。

こう、間違えました。眞⽊、紹介ありがとう。
眞⽊は、私の数少ない1年⽣の頃からの友⼈です。彼への第⼀印象は、「なんだこいつ、顔⾯かっこよすぎるだろ」でした。そんな彼への現在の印象は「顔⾯だけじゃなく中⾝までかっこいいなんて反則じゃないか」です。彼の⽣き様、考え⽅、特に顔⾯全てが好きで尊敬しております。
ちなみに、「こう」というのは、私と彼の親族だけが彼を呼ぶ秘密の呼び⽅であります。つい、いつもの癖でオフィシャルの場でも呼んでしまいました。申し訳ない。
流⽯に褒めすぎたかもしれません。彼のことをカバのように刺すとするならば、彼が最近新たな恋を育んでいるとか、いないとかいうことでしょうか。
これで彼のファンが少なくなることでしょう。⼤変嬉しく、満⾜です。

 

 

さて、本題に⼊りましょう。毎年先輩⽅の卒業ブログを楽しみに読んでいましたが、ついに私の書く出番になってしまいました。正直、想像以上にめんどくさく、⼤好きなChatGPT に全部任せようかと本気で悩みました。
しかし、⽂学部でその⽂才ぶりに卒業ブログへの期待がかかっている本多くんに、「卒業ブログで ChatGPT 使うのはさすがにやめろ」と釘を刺されてしまったので、今回は全部⾃⼒で書こうと思います。拙い⽂章かもしれませんが、どうか温かい⽬で読んでいただけたら嬉しいです。

 

卒業ブログの順番や締切⽇が学年グルに送られてきた。
それまでどこか遠くのことのように感じていた「引退」という⾔葉が、急に⽬の前に迫ってきた気がした。「引退」という実感が湧いた瞬間、4年間の思い出が、まるで⾛⾺灯のように頭の中をぐるーっと駆け巡る。
ふと思う。

 

最⾼の 4 年間だったな――。

 

⾃分が感じたこの感情に、⾃分で驚いた。
なぜなら、ランの直前や、ランの存在を初めて知った瞬間を中⼼に、「辞めたい」と思ったことは数え切れないほどあったからだ。
そもそもランの最中なんて、辞めたいとか考える余裕すらない。それなのに「最⾼だったな」と思うとは。
我ながら衝撃である。

 

もちろん、最⾼だった瞬間がなかったわけではない。
I リーグ開幕戦でマツケンサンバを踊り、たちさんと熱い抱擁を交わした瞬間。
早慶戦で勝利した瞬間。
どれも間違いなく「最⾼」だった。

 

だから、「最⾼の 4 年間だった」と感じること⾃体は、冷静に考えれば不⾃然ではない。
ただ、それ以上に、きつすぎた思い出も数え切れない。

 

たとえば今年の夏、中5⽇で「3泊4⽇」「2泊3⽇」と、2回も⾛り合宿があると知ってしまった瞬間。
合宿後の2オフが⼀瞬で終わり、3泊4⽇で一度もスパイクを履かず、まともにボールすら触らないまま、“勲章”という名の疲労だけが⼤学 4 年⽣のもうおじさんと⾔わんばかりの⾜にこれでもかと残っていた中、
「3⽇練習したら、また2泊3⽇」のボールなし⾛り合宿が待っている――と気づいた瞬間。

 

あのときは、きついどころの騒ぎじゃなかった。
引退どころか、退部どころか、いや、本気で“死にたくなった”。
⼈⽣において、これ以上――つまりラン以上にきついことは、きっと存在しない。
いや、存在しないと断⾔できる。

 

ただ、⼈⽣では“最悪の事態”を想定しておくのが鉄則だ。ここでも、⼀度その最悪のケースを思い浮かべてみよう。

 

ここでいう最悪の事態とは、ラン以上にきついことが起こる、そんな状況のことだ。

 

では、ラン以上にきついこととは何だろうか。就職してすぐ、想像以上に⾃分の能⼒不⾜を痛感することだろうか。
朝から晩まで、⾺⾞⾺のように働き続けることだろうか。

 

いや、さすがにそれくらいならランの⽅がきつい。きっと、あっくんと Bro は共感してくれるに違いない。

 

じゃあ、起業に失敗して多額の借⾦を抱えることだろうか。
あるいは、起業して事業が軌道に乗ったものの、信頼していた仲間に裏切られ、売上を持ち逃げされるようなことだろうか。

 

さすがにここまでくると、ランよりもきつい“かも”しれない。

 

でも、仮にそんな最悪の事態が起こっても、正直、乗り越えられる⾃信しかない。
むしろ、そういう状況を乗り越えた“その先の⾃分”に出会えるのが楽しみですらある。そう思えるのは、ソッカー部で、特にランを通して、数え切れないほどの苦しさや壁を乗り越えてきた経験があるからだ。
そう考えるとランにも感謝しないといけないのかもしれない。

 

感謝しないといけないのはランだけではありません。ランを中⼼とした数々のきついメニューを課してくださり、常にご指導・ご鞭撻を賜った淺海前監督、中町監督、テソンさん、髙橋さんはじめ、関わってくださったすべての⽅々に、⼼より御礼申し上げます。

 

特に⼑野さん、宮川さんには⼤変お世話になりました。
宮川さんに出会い、⽣き⽅や考え⽅に憧れ、「起業」というものを⾝近に感じ、志すようになりました。道のりはまだまだ⻑いですが、いつの⽇か同じような⽴場でお会いできるよう、精進して参ります。
⼑野さんとは2年の時に出会い、もう3年⽬になります。ここまでとても濃い時間を過ごさせていただいております。⼑野さんのおかげで、選⼿としても、⼀⼈の⼈間としても⼤きく成⻑することができました。正直、感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
チャンピオンシップに⾏き、⼑野さんと眞⽊を胴上げすることが⾃分の中で1つの⼤きな今シーズンの⽬標でした。その夢が叶わなかったのは、正直とてもやるせなく、⾃分の⼒不⾜を痛感しております。それでも、残りの2試合は必ず連勝して、胴上げします。あ、胴上げだけじゃなく、⽔もかけたいかもしれません。もし間違えてポカリをかけてしまったら、その時はすみません。
あと少しの間ですが、引き続きご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

 

同期へ

本当に愛しています。ランを乗り越えられたのは、4年間を最⾼だったと思えたのは、みんながいたからです。みんながいたからどんなことも乗り越えられたし、乗り越えようと思えました。みんなとの出会いは⼀⽣の財産です。本当はここで⼀⼈ひとりに愛を伝えたいのですが、さすがに恥ずかしいので、私に愛されている⾃覚を⼀⼈ひとりが持てるように残りの⽇数で⾏動で⽰していきます。
誰が受け⼊れ、誰が拒絶してくるか楽しみです。
そして、「将来マルチみたいなことはじめて絶対俺らに連絡してくるやん」とかいうどうしようもないことを⾔ってくる相葉や本多、井村のような悪口だけは⼀丁前の奴らもいますが、マルチみたいなことは絶対に始めないので安⼼してください。
仮に始めたとしても騙せそうな河村や清⽔にしか連絡しません。

 

Bチームのみんなへ

Bチームのみんなが⼤好きです。
そして、この1年間は本当にみんなに助けられてばかりだったなと感じています。
4年⽣がスタメンに1⼈もいない試合もたくさんありました。情けなさや悔しさもありましたが、それでも最後までチャンピオンシップを⽬指して戦えたのは、間違いなくみんなのおかげです。本当にありがとう。
残り2試合、4年として少しでも何か⽰せるよう、全⼒で闘います。

 

後輩へ

断幕を察して積み込んでくれたり、何も⾔わずとも弾幕を分類してくれたりする仕事ができすぎる応援部⾨の後輩達、ありがとう、⼤好きです。だる絡みに付き合ってくれる後輩、⼤好きです。ちょけたらちょけ返してくれる後輩、⼤好きだけどちょっと⼼配です。
⼀緒に SFC に⾏ってくれる後輩、⼤好きです。駒澤勢、⼤好きです。謎に慕ってくれて軍団になってくれる後輩、⼤好きです。
気が向いたらご飯でも⾏きましょう。

 

両親へ

毎⽇顔を合わせていて、恥ずかしいから⼿短に感謝を伝えさせてください。
ここまで何不⾃由なく⽣活させてくれて、サッカーを続けさせてくれて本当にありがとう。進路のことでも、最終的には背中を押してくれて嬉しかったです。
これからの⼈⽣で少しずつ恩返ししていきます。

 

最後に

ここまで3年半をこの部で過ごしてきましたが、早慶戦や関東リーグで活躍したこともなければ、出場したこともありません。応援団⻑という役割も与えてもらっていますが、みんなに助けられてばかりで、飾りのようなものです。つまり、チームに全く貢献できていないのです。グラマネになりチームに貢献し続ける眞⽊や紳をはじめとする学⽣スタッフのみんな、たくさん迷惑をかけた同期、そして何よりこの素晴らしい出会いを与えてくれたソッカー部という組織に貢献し、恩返しをせずに引退するわけにはいきません。どんな形でもどんな少しのことでもいい、この組織に少しでも貢献し、恩返しを果たしてから引退できるよう残りの期間を全⼒で駆け抜けていきます。

 

 

 

次の担当は、慶應のマエストロこと平沼信太郎です。
冷静な判断力と絶妙なパスセンスで試合のリズムを操るまさにチームの指揮者。
仲間を活かし、試合の流れを読むその姿はまさにマエストロそのものです。
そんな彼がどんなブログを書いてくれるのか、是非お楽しみに!

 

《NEXT GAME》
10月11日(土)関東リーグ戦 第16節 vs 国士舘大学 @国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 14:00キックオフ

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