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2025.10.08 引退ブログ

「ここにいる理由」(眞木昂輝)

平素よりお世話になっております。
卒業ブログのトップバッターを務めさせていただきます。商学部4年の生粋の慶應ボーイ、眞木昂輝と申します。

幼少期からサッカーをしていた下田グラウンドが気づけば家のような存在に変わり、慶應義塾を卒業する日も近いと思うととても感慨深いです。
何年も見てきた卒業ブログに何を書こうか非常に迷いました。僕は文才が全くなく、AIを使わずに長文を書くのは心もとないですが、出来る限り自分の力で頑張ります。非常に幼稚な文章になってしまっていると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

多くの先輩方は始めに、「○○なのはなんでか。」など、鍵括弧に囲まれた疑問形を非常に秀逸に使っている。僕も同じように粋なメッセージを後輩に残したいと思った。しかし、常に何かを考えて行動をするタイプでもなければ、それができる学もない僕はそんなことをできるはずもなく、4年間を振り返らせて欲しい。
粋なメッセージはあとに続く同期に任せたいと思います。

 

1年目
塾高ではコロナや怪我で満足にサッカーを出来ずに、大学こそはと思いソッカー部の門を叩いた。早慶戦に出ること、いち早くTOPチームに上がることだけを目標に期待に胸を膨らませていた。でも結果は上から3番目のカテゴリーからすぐ1番下のカテゴリーに落ちる始末。当時Cチームを見てくださっていた横幕さんに生意気なことを言ったこともあった。現実と理想のギャップで才能のない人間が腐って自主練せずに遊びに走ることもあった。

考え得る最悪のスタートだった。

2年目
本当に多くのことがあった1年間だった。
何一つ結果を出していない僕はもちろん1番下のカテゴリースタート。

5月にはなんてことのない接触で、外側半月板損傷。真剣に努力が出来ていなかった自分への天罰だった。五体満足でも結果を残せない自分に残りの時間で結果を出せるイメージを持てず、部活を辞めることすら考えていた。
それでも周りには、期待してくれる親だったり、TOPやBで活躍する同期、他の部活で努力していたり留学に行ったりやりたいことをやっている友人がいて、みんなに支えられているのにこのまま終わりたくないという思いが沸き上がってきた。残りの時間で結果を残すにはフィジカルで勝つしかないと思い、筋トレに全てを捧げるようになった。宮川さんの教えの通り、やらないことを決めることは、意志の強くない僕にはとても合っていた。

エニタイムでは、自重トレを極める浦山さんを横目に、重量を追い求める毎日。下田では宮川さんのもとでサッカーについて学び、サッカーノートも書くようになった。オーストラリアのタンクトップが似合うようになり、友峰さんに背中のサイズを褒めていただけるようにもなった。たまに、ラグビー部にも挨拶されるようになった。

「まだやれる。」そう言い聞かせるように、毎日何かに没頭していた。

11月になり、徐々に復帰。
だけどそれと同じようなタイミングでグラマネを決めるミーティングが始まった。選手として結果を出さなきゃと思えば思うほどに膝が痛くなって、日に日にテーピングは増え、膝に注射をしても痛みは増していく一方だった。アップすらままならずに怪我参加になり、ベンチで1人感傷に浸っていると、アイシング用のラップを使っていいかまだ入部もしていない高校生の和唐に聞かれたことには本当に憤りを感じた。

グラマネ決めが進んでいき、サッカーを辞めると思うと日吉駅から下田までの道が本当に長く感じて、玉置浩二の田園で涙を止め、部室に入るのが日課になっていた。あの期間に同期と本気でぶつかることができたからこそ、グラウンドマネージャーになることを決意した。

3年目
選手を辞め、グラウンドマネージャーとしての日々が始まった。刺激的なことも退屈なこともたくさんの新しい経験がある毎日だった。マネージャー、トレーナーや主務・副務のすごさだったり、多くの人が関わって部が成り立っていることだったり、選手としては全く見えなかった部分が本当に多く見えた。
一葉くんや凌万くんに愚痴を言うこともあったし、選手として毎日成長を実感していくみんなに嫉妬の気持ちを抱くこともあった。ただ自分のやれることをやる。それだけを考えて目まぐるしい変化の中で沢山の経験をすることができた。

4年目
Iリーグはチャンピオンシップを狙える位置につけることができていたが、現在は降格争いにも優勝争いにも絡まない絶妙な順位になっている。関東リーグも思うように勝ち点を積み上げることは出来ていない。全体で順風満帆な1年にはなっていない。
自分自身も社会人スタッフから指摘をいただくことも少なくなかった。
今の自分がどのようにチームに貢献できているかを上手く言語化することは出来ないけど、残された期間自分自身にできることを全うしたい。

 

いざ自分の4年間を振り返ると、僕は目標を達成できたわけでもなければ、何かを成し遂げられたわけでもない。サッカーしていた時間も2年にも満たないし、4年間選手をやろうと入部したのに途中で辞めている。何もないと言われてもおかしくない。関係ない人が見たら何で部活に居続けるのかわからないと思う。

それでも4年間ここにいたのは、この部にいる人に支えられたし、この部にいる人が好きだったからだと思う。

 

 

 

最後にこの場を借りて感謝を述べたいと思います。
口頭で伝えるのが得意ではないので、長くなってしまいます。申し訳ありません。

・社会人スタッフの方々
調子がいいだけの僕をかわいがっていただき本当にありがとうございました。
隣で多くのことを学ばせていただけたことは人生の財産です。

中町監督
中町さんの一挙手一投足すべてがかっこよく、こんな大人になりたいと本当に思います。僕の力足らずで要求にこたえることが出来ないことも多くあったと思います。中町さんの近くで最後の2年間を過ごし学べたことは計り知れないです。残りの期間は期待に応えれるよう努めます。ありがとうございました。

テソンさん
厳しさも優しさもすべてが学びでした。筋トレをしながら1対1で話を聞いていただけるなど、様々な場面で気づきを与えてくださったのはテソンさんでした。テソンさんのように様々なことを考えて行動する大人になれるかは不安ですが、努力したいと思います。ありがとうございました。

刀野さん
本当にかわいがっていただきありがとうございました。何も経験のない僕の意見を聞いてくださり、刀野さんの持つ人としての魅力に尊敬しかないです。長い期間共に過ごしたからこそどのように恩を返していいかわかりませんが、残りの期間頑張るので今後もよろしくお願いいたします。
引退したら、刀野チルドレンと共に僕の最寄駅でお会いできるのを楽しみにしています。

髙橋さん
様々な場面で2年間変わらず僕に言葉のキラーパスを出していただきありがとうございました。鋭いパスをさばけるのは現状だと僕ぐらいしかいないですが、沖本は厳しそうなので今後は清水優羽に託そうと思います。ありがとうございました。

宮川さん
サッカー人生だけでなく、人生を通して宮川さんにお会いすることができたのは本当に幸運なことだと思っています。かけてくださった言葉の一つひとつが本当に励みになっています。何かの機会でまたお会いできたら本当に嬉しいです。ありがとうございました。

 

・先輩方
生意気なところもある僕を温かく受け入れてくれてありがとうございました。
特に入江さんを筆頭に塾高の先輩方、長い期間ありがとうございました。

一葉くん、凌万くんのおかげで成長できたことは確実にあると思います。二人におんぶにだっこで過ごせた1年間の助走期間で何とか様になれたと思います。本当にありがとうございました。

・後輩
みんなのおかげで本当に楽しい4年間でした。
以下のメンバーは僕の一押しの後輩です。関東に出る時は駆けつけるので連絡ください。
オロボセレ裕一朗エドサ、蟹、川名、小谷、茅野、山内、瀬戸、平山、村重、山中、野村、藤木、馬場、黒田、村瀬、加固、初見

・マネージャー
目に見える結果があまり出ない中で成長を実感したり、やりがいを見出したりするのは本当に難しいし、それが見つかった人は本当に凄いことだと思います。あまりみんなと話す機会は多くなかったけど、みんなのことを尊敬してます。部のために色々やってくれて本当にありがとう。

・同期
シチュエーションや時間帯を問わず、強い慶應を取り戻すと言ってきました。苦しい時間を過ごしているけど、あとちょっとのところまで来ていると思います。僕はこの代の一員で本当に嬉しいし、好きです。残りの期間本当に頑張ろう。

・友達(特に毎年ケーキを作る方々)
ここまで読んでくれているか分からないけどみんなの活躍が嬉しいし、刺激になってた。みんなと過ごす時間が本当に楽しいです。引退したら色んなことをみんなでやりたいです。
今後共よろしくお願いいたします。

・スタッフ部屋
空閑
色々頑張って。ポンポンポンと何事も乗り越えてください。

永田
アナリストという難しい立場だったと思うけど、残りの期間も頑張ろう。

岡田由
ピッチ内外大変だけど、猪突猛進で、時には獅子奮迅で、虎視眈々と頑張って。

神志那
辻野の後は本当にきついと思うけど、頑張って。

沖本
沖本のラフさは長所にも短所にもなるから、使いどころを間違えないようにこれからも頑張って。気づく力は確実にあるから責任と節度を意識して頑張って。

清水優
優羽の伝え方一つで来年は良くも悪くもなると思う。迷ったら僕に本を借りに来てください。自分らしく頑張って。

同期の学生スタッフはまだ先が長く恥ずかしいので、割愛させてください。

 

・最後に、家族

サッカー選手としての僕に1番期待してくれていたのは父だったと思います。たくさんサポートしてもらったのに、選手を辞めたこと本当にごめん。選手を辞めると伝えた後のなんでもない練習試合に来てくれたこと、感謝してます。沢山苦労もかけたと思うし今だってそうだと思います。これから恩返しさせてください。


口酸っぱく色々言ってくれて、まともに育てたのはお母さんのおかげだし、僕がサッカーとか好きなことをできたのはお母さんのおかげだと思います。グラマネになってからはろくに帰らずごめん。あとちょっと引退するまで下田で頑張らせてください。兄に比べれば手はかからなかったかも知れないけど、沢山のことをしてもらったと思ってます。社会人になってから恩返しさせてください。


連絡を取り合う仲でも、会って話すわけでもないけど、兄ちゃんのおかげで慶應義塾にもサッカーにも出会うことができました。選手としては確実に負けましたが今後の人生で勝ちたいと思います。

 

次の担当は、ビックマウス兼応援団長、菅原司です。誰からも愛されるそんなつかちゃんは、すべてを包み込む母親のような口と部を導く父親のような声を持つ。バレエダンスに精通している彼は、ピッチ内では白鳥のように舞い、ピッチ外ではカバのように暴れ回る。そんな彼がどんな卒業ブログを綴るのか非常に楽しみです。

《NEXT GAME》
10月11日(土)関東リーグ戦 第16節 vs 国士舘大学 @国士舘大学楓の杜キャンパスサッカー場 14:00キックオフ

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