2025.06.02 部員ブログ
「強く」(阿部雄大)
平素より大変お世話になっております。法学部政治学科1年の阿部雄大と申します。
今年も下田グラウンドに虫が飛ぶ季節となり、真っ白なネームTシャツの上に止まる虫をはたき落とす日々が続いています。入部してはや3ヶ月が経とうとしていて、練習参加初日の前日に急いで練習着にマッキーで書いた自分の名前が薄く消えてきていることに対して時の流れの速さを感じています。
慶吏(1年・前橋育英高)の次、1年生の中で2番手としてブログを書くことに大変緊張していて、何を書こうか悩みましたが、この部活について書くにはまだまだ大学ソッカー部歴が浅いと感じたので、ここでは自分のサッカー人生と大学サッカーへの意気込みを綴りたいと思います。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
私がサッカーを始めたのは3歳の頃、友人に誘われて地元にあったクラブチームに行ったことがきっかけでした。このチームはコーチが教えてくれることはあまりなく、基本的には選手の親たちがコーチをしていました。全く有名なチームではないですが、私の同期にはプロになった選手や立教大学で活躍している選手など、さまざまな選手がいます。当時からサッカーに関してはすごく負けず嫌いな私は、相手を上手いと絶対に認めなかったり、自分より活躍している選手を練習で削ったりしていました。今の私から見てもさすがにやりすぎだったと思います。そこのクラブチームでたくさんの時間を過ごし、中学生となった私は小学校高学年の時から通わせていただいていたFC千代田の中学生チームに第2期生として入ります。私がFC千代田に通い始めた頃はまだチームが始まったばかりで人数があまりいなかったため、加入当初から1個上の学年の試合に出場していました。高校時代は慶應義塾高でプレーをし、1年生からTOPチームに関わらせていただき、1年間のカナダ留学を経て2年時には副主将、3年時には主将を務めさせていただきました。
私は普段からあまり物事で悩んだりするタイプではありませんが、サッカー人生で2回ほど深く悩み成長できた瞬間がありました。
1つ目は中学生の時でした。当時選手の人数が少なく1つ上の学年の試合に出場していた私は、引退がかかった試合の後半に相手センターフォワードに華麗なスルーパスを献上し、失点、そのまま試合は終了してしまいました(私は当時サイドバックをやっていました)。その時監督に言われた「お前、自信が過信に変わっているよ」という一言は今も尚、私が常に自分自身に問い続けている一言になっています。
2つ目は高校生の時です。高校2年生の時の夏、私は副主将を務めているのにも関わらず、スターティングメンバーから外され、練習試合でいくら結果を出しても試合に出られずにいました。そんな日々がじれったくなった私は監督になぜ自分を使わないのかと聞きに行きました。その時監督からは「お前は謙虚さが足りない」と言われました。当時の私には謙虚さの意味がよく分からず、腑に落ちない気持ちが残ったのを今も覚えています。
この2つの出来事は私のサッカー人生を大きく変える出来事となりました。前述したように私はサッカーに関してはとても負けず嫌いだと思います。高校や大学の部活に入った時も今までいい環境や有名なチームでサッカーをしてきた奴らには絶対負けないと思っていました。しかし、大学では強豪校や有名なクラブチームから進学してくる選手がいて、彼らの上手さやテクニックの高さには打ちのめされました。そんな時にいつも思い出すのは前述した2人の監督に言われた一言でした。これらについて考えて、私は“上手い選手”ではなく“強い選手”を目指そうと思いました。下手くそでもみっともなくてもいいから強くて負けない選手、そんな選手になることが上手い選手たちと互角に渡り合う唯一の手段であると思います。
私の大学サッカーでの目標はこの強い選手を体現し、有名なチーム出身ではない選手やサッカーが上手ではない選手に希望を与え、最後はやはり個人でも、チームでも勝ちたいです。これらの目標の実現の過程に「謙虚さ」と「自信」との向き合い方があると思います。そのために日々のトレーニングにこれからも励んでいきたいと思っています。
拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後共、ソッカー部へのご支援とご声援の程、よろしくお願いいたします。
《NEXT GAME》
6月7日(土)関東リーグ戦 第11節 vs 日本体育大学 @日本体育大学 横浜・健志台キャンパスグラウンド 11:00キックオフ