2025.05.26 部員ブログ
「凡」(福井大次郎)
平素より大変お世話になっております。経済学部2年の福井大次郎です。
今年も5月とは思えぬ暑さが続き、早くも夏の到来を感じ、時の移り変わりの早さに驚きを隠せていません。
とはいえ、1年が経った今もなお、季節に関係なく異国風の顔立ちや、過度に日焼けた肌をいじってくる同期には、せめて季節ごとにバリエーションを持たせて欲しいものです。
シーズン2年目がスタートした僕の現状と意気込みをここで語ろうと思います。
拙い文章ではございますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
「横浜F・マリノスユース出身」
この経歴で入部当初期待した人は多かっただろう。しかし、入部して「こんなもんか」と同じくらい思われただろう。ユースの時から別のポジションでありながらも憧れていた風くん(4年・角田惠風 横浜F・マリノスユース/慶應義塾高)、その人と再度同じチームに属すことができることに喜びを噛み締めつつも、大きなプレッシャーはあった。
当たり前だ。決して自分は大したことはない。他の大学や既にプロでプレーする元チームメートより断然劣っているからだ。
幼稚園から共に過ごしてきた翔大(2年・慶應義塾高)に誘われて、サッカーを始めた。同じチームに入り、マリノスのスクールにも通った。小学3年生の頃、プライマリーの試験を受けることになった。しかし、フィールドが下手な僕は不合格を見込み、GKとしてセレクションに参加した。当時、ヤヤ・トゥーレになりたかった僕には苦渋の決断だったが、運良く人生初GKでセレクションに合格した。小学3年生まで、本業は2歳から続けていたラグビーだったので、GKの右も左も分からない僕にとって、まるで別世界だった。しかし、周囲には後のプロたち。幸か不幸か同期に恵まれ、チームは強く、そのGKである僕は目立ったプレーをせずとも、強豪チーム・強い代のGKとしてある程度の評価を受け、ジュニアユース、ユースとしてキャリアを進めた。
当時、僕自身に何の価値があるのかは分かっていなかったが、根拠のない自信を持っていたのだと思う。しかし、今振り返ると本質的な実績ではなかったと思う。そして、高校1年生。当時までは選抜経験があったもののついに選抜に選ばれなくなった。実力が露呈したのだ。「怪我が理由で選ばれなかった。」「好き好みがあるから。」など落選に沢山理由をつけて現実から目を背けていた。当然、周囲のライバルとも差が開いていった。高校2年生から、Aチームで出させていただいたものの、2個上のスーパーGK木村凌也選手に比べたら、周囲からの信頼は絶対なかっただろう。
個人としても、トップチームに練習参加させていただいた時に実力差に驚いた。
文矢くん(4年・駒澤大学高)とかによく話す、レオ・セアラ選手のエピソードもその実力差を痛感した一例だ。
つまり、自分は経歴とかけ離れた実力で入部したのだ。だから、期待に応えることができなかった。
入部して、自主練に付き合ってくれる先輩方(熊谷くん(4年・ベガルタ仙台ユース/仙台第三高)以外)の微塵も愛のない揶揄に何も言い返せない実力、現主将副将のプレー基準や、村上さん(R7卒)との圧倒的な差に悔しくてたまらなかった。結果としても、昨年の新人戦、開幕2試合に出場させていただいたが2敗。結果、5試合中3勝2敗で敗退。自分のせいで敗退したようなものだ。本当に1個上の先輩方には申し訳ない。今の今まで自分は何もできていない。
しかし、何もしていなかったわけではない。小学生から、サッカーに対して真面目には取り組んではいたし、1日たりとも抜いた日はなく、周囲への闘争心は異常だっただろう。栄養面、身体操作、技術に恵まれた環境にいたからこその知識・経験はある。もしかすると、目立たないところに長所があったのかもしれない。でもそれでも長所だ。その長所を基盤にもう逃避しない。もう自分から逃げない。
凡人から非凡な存在へ。
拙い文章ではありましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今後共、ご声援の程よろしくお願いいたします。
《NEXT GAME》
5月31日(土)関東リーグ戦 第10節 vs 桐蔭横浜大学 @慶應義塾大学下田グラウンド 14:00キックオフ