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2025.03.03 部員ブログ

「慶應旋風」(田中雄大)

平素よりお世話になっております。今年度、主将を務めさせていただきます、商学部新4年の田中雄大と申します。もうすぐ創部100周年を迎える組織で主将を務めさせていただけることを大変光栄に思います。

今シーズンの目標として掲げているのは「一部優勝・全国制覇」です。
先輩⽅が残してくださった1部という舞台で頂点を⽬指すことが義務であり、狙えるタイトルを全て獲ることで強い慶應を取り戻すという想いからこの目標に決定いたしました。

昨年の12月に同期からの投票によって主将に就任することが決まった際、使命感や責任感という感情は大きくなった一方で、具体的に私の中で何かを変えて、何かが大きく変化したことはほとんどありませんでした。正確に言えば、過去にキャプテンとしての経験がなく、主将という立場そのものの解像度が低かったため、先導する立場としてどうあるべきか明確になっていなかったのだと思います。

自分の中での主将の理想像を定める時、思い浮かべたのはやはり自分が見てきた歴代の主将の3人でした。しかし、私には祐二朗さん(R5卒)のような心を動かす熱いスピーチが出来るわけでもなく、献さん(R6卒)のような周りから愛される愛嬌もなければ、紘生さん(R7卒)のような洗練されたマネジメントもできません。

そんな自分がどのようにこの組織を先導していけるのか。

私にできることは、誰よりもサッカーと向き合い、誰よりも高い基準でピッチ内の結果を追い求め続けることだと思っています。今年のチーム目標から考えると、日々の全ての言動において「一部優勝・全国制覇」の主将に相応しいか否か自問自答し続けるということです。これが主将としての使命であり私にとっての理想像です。

残念ですが、主将になったからといって急に何か特別な力が手に入ることはなく、職権濫用ができる程の権力もありません。それでも、主将になったことによって強くなった責任感や組織愛がピッチ内での原動力となって苦しい時に1歩出せることが間違いなくあることも事実です。それは、昨シーズン責任感だけでプレーしていた茅野さん(R7卒)が証明してくれました。誰よりも本気で組織とサッカーに向き合い、どんなに格好悪くても、どんなに周りに嫌われようとも、その中でもがき続ける毎日を積み重ねることで目標を手繰り寄せることができるのだと。だからこそ私は目の前の1本のランやパス、1つの球際を自分の限界を決めず、地道に拘り続けるしかないと思っています。
これでも、まだ主将としての先導という意味において抽象的ではありますが、この指針の中で目標に向かって試行錯誤し、もがいていくことで自ずと課題や改善策、やるべきことが明確になると考えています。

少し話は変わりますが、新チームになって約3ヶ月間で感じていることがあります。それは、良くも悪くも、あらゆる事象において物事を論理的に捉えているという点です。
勿論、ピッチ外で問題が発生した時にヒューマンエラーを生まない仕組みを考えたり、ピッチ内でミスが起きた時にロジカルにそのミスの原因を突き止められることはソッカー部の強みであり、スポーツ推薦がない中でも関東リーグで力を発揮し続けてきた所以です。しかし、もっと本質的に大事なことがあると感じています。部内では、右手にパッション、左手にロジックという言葉が用いられることがありますが、ロジカルに考えられるという強みは誰よりも熱いパッションがあって初めて成立する武器です。いつも「原則的には〜」から入りプレーを振り返る左貫(新4年・市立浦和高)のように、両手がロジックで塞がっていては武器としての力を発揮しません。普段はクールで規律を重んじている紘生も試合中はこちらがヒヤヒヤする程熱く、誰よりも気持ちでプレーしていました。彼が4年間関東リーグの舞台で慶應を支え続けてきた理由もそこにあると思います。体裁を整えるためのなんとなくの言葉ではなく、慶應を勝利に導いて何としても目標を達成するという内側から湧き上がる熱い想いや強い意志が必要な気がします。
前述したように、その本気の想いや責任感を持って日々自分や組織と向き合い、試行錯誤していれば自然と課題ややるべきことは見えてくるはずです。その土台があるからこそ相手よりも考えてプレーするという自分たちのサッカーも効力が発揮されると思います。

このような偉そうなことを言っている私自身も技術やフィジカル的な弱みから目を背けたり、何か言い訳を探してしまう時があります。それでもこの1年間、主将としての自覚とこの組織を先導していくという強い覚悟を持って、「一部優勝・全国制覇」の主将に相応しいかどうかを自問自答し、一切の妥協なく誰よりも高い基準でピッチ内の結果を追い求めることを約束します。

改めて、今年の目標は「一部優勝・全国制覇」です。私には、強烈なリーダーシップがあるわけではなく、組織を1人でまとめ上げるほどのカリスマ性もありませんが、惠風(新4年・横浜F・マリノスユース/慶應義塾高)と純太(新4年・駒澤大学高)を中心とした信頼できる同期や信じて付いてきてくれる後輩たちがいます。全部員同じ方向を向いて、誰1人欠けることなく総和で目の前の相手を倒しにいくことができれば、1部や全国の舞台で「慶應旋風」を巻き起こせると信じています。

 

慶應に関わるすべての方々に、昨シーズンを超える興奮と感動を届けられるよう、チーム一丸となって邁進いたします。
今後共、ご支援ご声援の程よろしくお願いいたします。

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