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2024.10.15 引退ブログ

「向き合う」(小池真寛)

平素よりお世話になっております。経済学部経済学科4年の小池真寛と申します。

くり、紹介ありがとう。
B2の時から、くりのありえないくらいの足の速さと縦突破はいつ見ても羨ましく、その存在感を心から尊敬しています。
振り返ってみると仲の良い同期や先輩はいたのですが、それぞれ別の道を進むことになり気付けばくりだけになっていました。みんなで最後までやり切ろうね。

サッカーもできて顔も良い彼は友達思いで、勝木をお世話してあげたり森田を調教したりと頼りになる一面を持っています。また世界で1番と言っても過言ではないほど牌が大好きで、いつも麻雀や愛について語っています。引退したら一緒に麻雀打とうね。

毎年、普段ふざけている先輩の真面目卒業ブログを見るのが楽しみでしたが、ついに自分の番が来てしまいました。
引退が目前に迫ってくると毎朝5時に起きるこの生活が寂しくなります。浦山くん、最後まで起床確認徹底しよう。本当に頼みます。
ブログを書くにあたり後輩から面白いの期待してると言われますが、文才に乏しく、また根が真面目な私は期待しているような文章は全く思い浮かばなかったので、この4年間振り返って真面目に自分らしく書かせていただきたいと思います。
大変拙い文章ですが、箸休め程度に読んでいただけると幸いです。

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ソッカー部に入部した理由。

当時のことを考えると、明確な理由なんてものはありませんでした。
同期の藤井始め5人が入部を決めていたこと、またコロナウイルスの影響により最後まで満足にサッカーを終えることができなかったから。
今となっては、サッカー辞める決断より、続ける選択肢の方が楽だったから入部したのだと思います。

1年目。
当時の私はサッカーに対する姿勢、ソッカー部への向き合い方共に欠けていた。レベルの高さ、意識の違いから当時はIリーグに絡むこともできずにC1とC2を行き来し、試合で活躍する同期に羨ましい気持ちを抱いていた。

戦う心すら持ち合わせていなかった私は日々の練習が怖くなり、ボールを受けることすら恐怖を感じていた。過去11年で積み上げてきたものが一気に崩れ落ちてしまった。

過去に戻ることができることならこの時からやり直したい。何度そう思ったことか。

大学サッカーの厳しさを知った1年目はとにかく色々なことから逃げ続けた1年だった。

2年目。
今思えばこの年が大学サッカーを通して1番のチャンスだったと思う。
B2から始まったこのシーズンはIリーグ初戦から試合に絡むことができ、シーズン中に初のカテゴリ昇格を経験した。
1年目に持ち合わせていなかった「自信」を築き上げ、結果として表現できた時期であった。

迎えるカテゴリ昇格。正直めちゃめちゃ嬉しかった。この調子でTOPまで上り詰める。本気でそう思っていた。
B1の練習で記憶に残っていることは、死ぬ気で喰らい付いていたこと。毎週火曜日と水曜日は鬼のようなランメニューがあったし、木曜日の対人は足が動かないし、とにかく振り落とされないために必死だった。
今でも覚えている地獄のメニューは紅白戦の合間にランメニューが差し込まれていた時のことです。
きっと永澤、司あたりに「ランいつもサボってたじゃん」とか言われそうですが、4年間一度たりとも手を抜いたことはありません。遅いだけです。

と、ここでB1の人に謝罪があります。この年から再開された、約1週間の山中合宿の件です。3部練、1日2回のランがあったと思いますが、金沢遠征から続いた高熱による体調不良で2日ほどしか練習に参加しておりません。本当に申し訳ないと思っております。この取り返しはいつかさせていただきたいと思います。

辛いことばかり書きましたが、1年目とは違いしっかりとサッカーに向き合い、必死にもがき続けた2年目だったと思います。何度かTOPの練習に参加できたこと、Iリーグ終盤にスタメンで出させていただいたことは素晴らしい経験でした。

3年目。
上級生として迎えたこのシーズンは良くも悪くも安定した年だったと思う。
前シーズンを糧に、今年こそはTOPチームに昇格する。そう意気込んで始まった練習1発目。接触すらなく、何気ない一歩を踏み出した瞬間、膝から転げ落ちた。
半月板損傷だった。

3ヶ月のリハビリの末に復帰したものの、Cチームからのスタートだった。絶望からのスタートだったが、Cチーム監督を務めた宮川さんの指導により地に足をつけ一歩づつ着実に進むことができた。

そういえばこの時に浦山と怒鳴りあったのを覚えています。なぜか入江がCチームにいて某(元同期)と変な噂があったことも。

宮川さんに教えていただいた言語化することの大切さ、サッカー選手としての成長指針を定めていただいたこと、本当に感謝しています。
また、シーズン通して多くの試合に出場することができ、シーズン中にカテゴリ昇格は叶わなかったもののTOPチームの仮想相手として紅白戦に呼ばれたこと、数日だけTOP着に袖を通せたことは嬉しい思い出である一方、掴み切れなかった悔しさを噛み締めています。

4年目。
「結果」
サッカー人生最後の年。やり切る。今まで以上に日々全力で何事にも取り組んだ。死ぬ気で走ったし、死ぬ気で戦ったし、自分にできる限りのことには取り組んできた。
結果B2。
日々の取り組みが認められキャプテンを任されたものの、正直嬉しさなど全くなく絶望と悔しさで押し潰されそうになった。
キャプテンとして臨んだ1試合目vs拓殖大学。
結果1-4。
惨敗だった。
その週のTOP練。ある意味爪痕を残せたと思う。
何気ないパスによる前十字靭帯損傷と半月板損傷。
その日に15年間におけるサッカー人生が閉幕した。

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この4年間を振り返ってみると幾度となくチャンスはあったと感じます。
では、そのチャンスをモノにできなかった理由は何なのか。
今だからこそ、自分なりにわかったことが1つだけあります。それは、失敗を自覚し、運をモノにする準備が出来ていなかった、ということです。
この部活にいるとよく「向き合う」という言葉を耳にすると思います。これは文字通り日々の練習に本気で取り組みサッカーと向き合うこと、サッカーのための生活ができているか私生活と向き合うこと、途方もない時間を費やしミーティングを通して同期と向き合うことです。
誰が何を言ってるんだと鼻で笑われるかもしれませんが、この「向き合う」という過程の先にある結果が重要なんだと思います。
向き合った末に失敗してもいい。
失敗を心に刻むこと。
過去の自分は、毎日こんなに頑張っているんだからいつか報われる、きっといつか結果はついてくる、と問題を先延ばしにし、目の前の失敗、敗北から逃げていました。
こんなはずじゃない、本当はもっとできる。
心のどこかでそう思っている人に少しでも届けばいいと思います。
試合で不甲斐ないプレーをした時、公式戦のメンバーに入れなかった時、対人練習で負けた時、パスコンでパス1本、トラップ1回ミスった時。この失敗から目を逸らさずに、毎日噛み締めて次に繋げる。4年目の怪我期間、直向きに練習に取り組む同期や後輩を見て湧き出た、やっと手に入れることができた答えです。

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中町監督、淺海前監督、刀野コーチをはじめとするソッカー部社会人スタッフの皆様、大変お世話になりました。サッカーだけでなく人として大いに成長できた4年間だったと思います。特に刀野コーチ、信頼して任命していただいたにも関わらず不甲斐ない結果になってしまい申し訳ございませんでした。引退まで、怪我ながらもチームに貢献できるよう死力を尽くします。最後まで見守っていてください。

B2上級生の皆さん覚えてらっしゃるでしょうか。
問題児でお馴染みの2年生トリオの一角です。
今では当時の影がない程優秀なソッカー部員に成長しました。
数試合しか一緒にプレーできませんでしたが、先輩方のサッカーに向き合う姿勢やチーム作りの雰囲気が本当に大好きでした。
この経験があったからこそ、残り3年間サッカーに打ち込むことができたと思います。
また、守備の原理原則や様々なアドバイスを頂き、試合に使っていただいた下谷さんと井上さんには感謝しかありません。杉さんからは地元が同じ事、「闘う」ということを伝授していただきました。

Cチームの後輩へ

まずは3年生、至らない4年だったと思いますが今シーズンここまでチームを引っ張ってくれて本当にありがとう。来シーズンの飛躍を期待しています。
2年生、入部してから2年間通して本当に成長したと思います。この1年の振る舞いとブログが何か少しでも刺さるといいなあ。特にあつきあたりに。個人的に2年生には期待してます。
1年生にとっては小言のうるさい嫌な先輩に感じたのではないでしょうか。自分も1年の時はこんな先輩怖くて嫌いでした。今しか伝えるタイミングがないので伝えますが、日々の小言は期待の裏返しです。引退するまで付き合ってください。

同期へ

入部当初から数々のことで迷惑をかけたと思います。本当に申し訳ございませんでした。
そんなこと思ってないだろと言われるかもしれないですが、この同期だったからこそ最後までやり切ることができたし、人として成長することができたと思います。感謝しています。
豚星でまたいつか会いましょう、茅野くん。
がくと堀溝の懐かしの新大久保会も記憶に残っています。今考えても何でこのメンツだったのか分かりませんが。
同期飲み楽しみにしています。リクエストあったらいつでも連絡ください。最後盛大に打ち上げましょう。

志木高同期へ
志木の時代から壮や千葉の意識の高さは尊敬してました。特にIリーグ最終節、また日体戦の魂のプレーを見て怪我している自分がもどかしくなりました。浦山はサルでもサッカーでも何度も衝突したね。最後まで起床確認徹底しよう。一葉にはだいぶ迷惑かけました。扱いづらかったと思うけど最後まで本当にありがとう。香山にとどめ刺されたことだけは一生忘れません。関東リーグ得点ランキング1桁乗るの期待してます。あと麻雀覚えます。

両親へ

小さい頃から本当に手のかかる子だったと思います。大学生になってまで我が儘で至らない部分も多く両親に頼りっぱなしの22年間でした。15年間何不自由なくサッカーを続けさせてくれたこと、本当に感謝しています。
大学になってから母が息子ファンからジャニオタに切り替わったのはやや気掛かりですが、大怪我した時やたまに実家に帰った時、暖かく迎え入れてくれてありがとうございました。父は高校まで週末の試合を見にきてくれてたこと、本当に嬉しかったです。
引退したらとりあえず家で大人しくします。またよろしくお願いします。

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さて、次のブログは水無瀬源(4年・東京学芸大学付属高)です。
見た目通りの地頭の良さとは裏腹に凄まじい毒舌で日々攻撃してくる彼ですが、実はいくつか面白い失恋エピソードを持っています。普段感情を表に出すことのない彼が唯一動揺する瞬間なので気になる方はぜひ聞いてあげて下さい。
そんな彼のブログ、乞うご期待!

《NEXT GAME》
10月20日(日)関東リーグ戦 第18節 vs法政大学 @法政大学城山サッカー場 14:00キックオフ

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