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2023.11.09 引退ブログ

「誓い」(塩貝亮太)

平素よりお世話になっております。中学からの親友今西から紹介を受けました、商学部4年の塩貝亮太です。
中学に入った時、1番最初にできた友達が彼でした。帰国子女のため、彼とは不自由な日本語でのコミュニケーションとなりましたが、彼にはアメリカ仕込みの強烈なキャラクターと奇想天外な行動や言動で何度も笑わせていただきました。中学の頃からの泣き虫キャラは今も健在です。ミーティング中に泣いた回数は笹と並んでトップでしょう。(笹は泣いてる自分がかっこいいと思っているタイプなので、泣かなくていい場面で泣いている気もしますが、、、)最後に昇格をつかみ取り、彼らに初めての嬉し泣きをしてもらえるよう頑張ります。今西、ラストがんばろうな。

11月4日(土)、東京経済大学戦に敗れ、3部優勝という目標を達成できないことが決まりました。優勝のために何時間もミーティングを重ねたし、きついランメニューも毎週のようにこなした。自分なりに課題に向き合って自主練や体のケアも全力でしてきたつもりです。この1年間取り組んできたことは決して間違ってはいなかったと思ったけれど、それでも目標は達成できませんでした。
今の私がいっちょ前に立派な文章を書いても何の説得力もないし、読んでくれた方の時間を割いていただく価値があることを書ける自信もありません。そしてこのブログを主に読んでくれている後輩たちに残してあげられるものは、私のサッカー人生の振り返りや、大学での気付きなんかではなく、チームを2部に昇格させ、その舞台を経験させてあげることだと思います。
自分への戒めも含め、この場をお借りして残り2試合(プレーオフに回った場合3試合)の覚悟を書かせていただきたいと思います。

1つだけ後悔していることがあります。
私には本当に慶應を背負って戦う資格があるのでしょうか。昨年のプレーオフ亜細亜大学戦、私は走れていました、ボールを蹴れていました、そして何となく、私がいれば少しはチームの助けになるんじゃないか、そう考えていました。でも周りの人は私にまだ復帰はせずに来年に備えたほうが良いと言いました。私は思いました、この入れ替え戦で復帰明けで悪いプレーをして負けてしまったらどうしようと。だから復帰はせず応援する道を選びました。だから周りのみんなに任せました。

慶應を降格させたのは俺だ。きっと俺は何が何でも戦うべきだったんだ。
どうして、どうして俺はあの時楽な道を選んだ。責任と重圧から逃げた。
俺が出てチームが負けることが怖かった。仲間も監督も、誰も調子が悪くて責めることなんてしないのに。俺が楽をしたせいで残ってくれた4年生に、献や惠風にあの結果を背負わせてしまった。

私には、笹や創太、凌万や一葉のように組織の未来を考え、大勢を巻き込んでチームをマネジメントすることや、石川のように多くの人と連携して関東という大舞台を運営することはできません。もちろん健翔や豪のような主務業もできません。
試合に出て、得点に絡むこと、体を張って慶應のゴールを守ること。たかがこの2つ。でも私からすれば十分すぎることです。
先人たちが残してくれた関東リーグという素晴らしい舞台、きつい時に今西や託見を筆頭に全部員が声を張り上げてする応援、慶人や永田が膨大な時間をかけてしてくれているリサーチ、大好きな後輩たち(特に軍団と藤平、相場あたり)から寄せられる信頼、そして何より、一度楽な道を選んだ私に期待をして試合に出してくれる監督。こんなに幸せなことがあるのでしょうか、こんなに恵まれたことがあるのでしょうか。ここで戦わなかったら、きついからといって守備をさぼったら、決定機を外したら、この先の人生一生後悔すると思います。だからせめて、せめて試合中の90分だけは、すべてを懸けて戦いたいと思います。

みんな、俺に戦う理由をくれてありがとう、俺に戦う機会をくれてありがとう。

もう逃げない、もう楽な道は選ばない。どれだけ残酷な結果が待っていようと、今までのサッカー人生のすべてを否定されることになったとしても、俺は慶應の選手として戦い続ける。

最後になりますが、皆さんへの感謝を述べさせていただきたいです。ご一読いただけたら幸いです。

社会人スタッフの皆さんへ
まずはメディカル、トレーナーの皆さん。怪我ばっかりで、ケア中はいたい、いたい喚き散らして申し訳ないです。皆さんがいなければ私の体はとっくに壊れていたと思います。最後まで戦える体を維持してくださり有難うございました。
髙橋さん、シュート練したい時にGKを貸してくれたり、寝る間を惜しんでセットプレーを考えてくださったりしていただき、有難うございます。良いプレーがあると手放しに誉めてくださり、ミスしても責めるのではなく次どうすれば良いかの具体的な指示をくださり有難うございます。最後髙橋さんとGK陣の努力に報いられるよう、全身全霊戦ってきます。
テソンさん、1年生の時はZチームから急に移籍してきた私を使ってくださり、クロスやWGのメソッドを沢山教えてくださり、ありがとうございました。残りの試合はクロスからアシストもガンガン狙っていくので、引き続きご指導お願いいたします。
刀野さん、Bチームを残留させてくださりありがとうございます、慶應にビルドアップのイロハを教えてくださりありがとうございます。確実に私たちの戦術、攻撃の形のプランは増えたと思います。家が遠いとのことですが、家族のためにちゃんと帰ってあげてください。
淺海監督、4年間大変お世話になりました。ありがたいご指摘はとても勉強になりました。何よりサッカーだけでなく人として、男として多くのことを学ばせていただきました。監督を、ここ数年結果が出てないことへの批判の矢面に立たせてしまっていることに、大変申し訳なく思っています。最後昇格をつかみ取り、私たちが積み上げてきたことが間違ってなかったんだと、周りに証明して見せましょう。

先輩方へ
Zチームの皆さん、同期に友達が少なく困っていた私の相手をしてくださりありがとうございました。皆さんサッカーもトークも上手で、毎日練習に行くのが楽しみでした。特に武田さんをウイニングイレブンでぼこぼこにしたこと、鶴田さんのモノマネ、下谷さんのトレントアーノルド級極上クロス(本人からの強い要望があったため)は印象的なので書かせていただきます。本当にお世話になりました。
その他にも、高津さん、北澤さん、篠原さん、荒さん、下谷弟さん、廣田さん、横幕さん、川野さん、パラ村名誉会長の方の古川さん等々、皆さん楽しい思い出を作ってくださり、一緒にサッカーをしていただき本当にありがとうございました。(全員分書きたかったのですが、文字数の関係でよくご飯をおごってくださった方を優先させていただきました。ご了承ください。)

後輩たちへ
ブログに何かを得るには何かを捨てないといけないと書いていたのに、それと矛盾している茅野優希、マイブラザー入江、一発ギャガ―田形&川名などなど、個性的で愉快な後輩に恵まれました。本当に楽しかったです、ありがとう。場所と時間だけ準備してくれたらお金だけ持っていくのでぜひごはんに行きましょう。私はとても不器用ですので、好きの裏返しでついつい強く当たってしまうことがあります、ごめんなさい。でも皆には本気で期待しているし、(特に朔、小谷、岡田あたり。熊谷と森田は素で強く当たってしまいました、ごめんなさい。)ちゃんと努力すればすごい選手になれると思います、頑張って。
そしてわれらが塩貝軍団の皆、君たちは、私が見込んだ未来のソッカー部を引っ張っていく人たちです。今の立ち位置に決して慢心せず、仲間と向き合い、サッカーと向き合い、必ず1部の舞台で躍動してください。君たちにかかっています。

同期へ
4年間本当にありがとう。特に、2年生からずっと一緒にいた献、くま、小澤。君たちには本当に救われました。一時期は誰も試合に出れず、週中に小澤の車でやけくそから揚げパーティーやピザパーティーをしたり、練習後に元盛で愚痴を言いまくったり、何気ない時間が本当に楽しかったし、苦しい時期の唯一の救いでした、ありがとう。最近ではやっと私の面白さが皆に伝わってきて、皆と飲みに行く回数も増えてきているので、積もる話は飲みの場でしましょう、お誘い待ってますよ石川君。

家族へ
父へ、何不自由なくサッカーをさせてくれてありがとう。未経験なのに沢山勉強して、練習にも付き合ってくれてありがとう。通称特訓場で磨いた動き出しとドリブルは、今でも私の一番の武器です。毎日のように試合を見に来てくれ、ビデオをとって反省会してくれたから、サッカーを始めるのが遅かったにも関わらずここまでこれたと思っています。プロになって恩返しすることはできなかったけど、これからもコツコツ頑張っていきます。最近では、自身をビジネスエリートと称し、何かにつけて外資系投資銀行で15年間働いていたことを後ろ盾に私にマウントを取ってきますが、私にはまだそのすごさがよくわかっていないので、来年からにしてもらえると助かります。
母へ、毎朝ご飯を作ってくれて、洗濯物をしてくれて、遅刻しそうになったら車で送迎してくれて、父と一緒に応援にまで来てくれてありがとう。私の強靭なフィジカルとスピードは母のおかげだと思ってます。テニスの大会に出てたまに優勝して帰ってくるけど、みんなの前では言わず家のどこかに優勝という文字が見えるように景品や賞状を置いてさりげなくアピールしてきますが、そんなことをしなくても言ってくれれば称えるので、みんなの前で話してください。10年以上続けて来たサッカー人生も残り僅かになってけど、あと少しだけサポートお願いします。
健人へ
私が叶えられなかった、選手権の舞台を見せてくれてありがとう。1年生ながら、苦しい時にゴールでチームを救ってくれてありがとう。もうずいぶんと遠くまで行ってしまいましたが、まだチームメイトであり、得点王を競うライバルであり、兄貴です。最後までサッカー選手として君の壁であり続け、少ないかもしれないが伝えられることは伝えていきます。兄貴の意地を、しっかり見ておけよ。

拙い文章でしたが、読んでいただき有難うございました。

次回のブログは、共に今シーズン副将として戦っている蛯名亮太(4年・横浜FCユース/慶應義塾高)です。
冷静沈着で、ミーティングや話し合いを常に仕切りたがる優れものです。
試合に出れないとすぐ不貞腐れてしまう私と違い、どんな状況に置かれても自分の信念を曲げず、ひたむきに努力し続ける男。そんな彼のブログは何が書かれているのか。楽しみで仕方ありませんね。

《NEXT GAME》
11月11日(土)関東リーグ戦 第21節 vs 共栄大学 @共栄大学サッカーグラウンド 14:00キックオフ

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