2023.10.30 引退ブログ
「今回も、読まないでください」(道家拓真)
平素よりお世話になっております。祖父江より紹介に預かりました、環境情報学部4年の道家拓真と申します。祖父江は関東リーガーの中で最も面白いインサイドキックのフォームを持ち、ピッチ内外で話題の中心になっている、わけではないですがとにかく面白いです。一緒にSFCに行く際、助手席でガヤを飛ばしていますが、決して寝ることはせず、話し相手になってくれるいい奴です。天風は後部座席で寝ていました。
選手として慶應ソッカー部を代表して、関東リーグや早慶戦、その他定期戦には絶対に出場した方が良いです。唐突に当たり前のことを言っているのは分かっていますが、締め切りが迫っているのでこのまま進めようと思います。慶應ソッカー部を代表して試合に出た方が良い理由を2つあげようと思います。
1つ目は、1試合で驚く程の成長を体感できるからです。関東リーグはサッカー選手として一皮剥ける環境が揃っている場所だと思っています。
関東リーグでは、いつも以上の力を発揮することができます。普段以上の力を発揮できる理由は、私の場合、普段と違う環境があるからです。応援、観客、横断幕など。応援があるから、きつい時の一歩が出るのだと思います。そのため、練習でできないことは試合でできない、ということはなく、試合だからこそできるし、試合だからこそ限界を超えられるのだと思います。(当然、練習で一歩にこだわれない人が試合でできるということではないです。)
試合にて限界を超える→自己の新たな境地のプレーにふれる→プレーの水準が上がる。このサイクルが何回転もするため1試合でサッカー選手としての成長を感じることができるのだと思います。
2つ目は、楽しいからです。
試合に出ている選手だけでなく、全部員で闘い、勝利した瞬間の高揚感は言葉にならないです。前期の城西大学戦、後期の平成国際大学戦は勝利の中でも格別で、嬉しさとか、喜びを越えた感情が湧き上がりました。是非多くの部員にこの感情を経験してもらい、共有したいです。
練習後、合宿所や部室に残り、整理整頓清掃を行っていると、チーム愛が強固になり、勝利をより、深く堪能できるようになります。一緒に清掃する仲間を募集しています。直井もいます。
とはいえ、プレッシャーがかかる舞台であることは間違いないです。試合前に過度に緊張している松下や、試合中に負のスパイラルに陥っている部員用に、私の失敗談を記しておこうと思います。昨年、私は初めて関東リーグに出場しました。試合前日から緊張、というか何をしようにも落ち着きませんでした。当日は他のメンバーがジャージで集合する中、私1人学ランを着て集合しバスに乗りこむ程、自分の世界に入り込んでいました。試合中はボールを受けたら奪われ、パスは通らず、後半早々に交代。試合には負けてしまいました。集合時から浮いていて、試合中何をしても上手くいきませんでした。ですが、守備で貢献しようと走り回ったことや、交代前に爪痕を残そうとしたことなど、何かしらを得ようともがく姿勢を貫き続けました。自分がどんな状態であろうと、勝てると見込んだ11人を監督、スタッフは選んでいます。選ばれたことに自信を持ち、どんな状況にも折れない覚悟を持って欲しいと思います。これだけで十分です。
何はともあれ、試合に使っていただいてからサッカー選手としての幅が大きく広がりました。私を信頼してくださった監督、社会人スタッフの方々、ありがとうございました。
部内で「右手にパッション、左手にロジック」が流行っています。私の母はパッションタイプで父はロジカル思考タイプで、うまく調和しているように思えます。ママさんサッカーにて腕を骨折して入院する程激しく闘う母は、いつも私に勇気をくれます。父とは、頻繁に喋るわけではないですが、本質的な気付きを与えてくれます。
急に中学受験したいと言ったかと思えば、寮生活をしたいと言って中高一貫校を途中退学し、鹿嶋に行ったり、1年浪人して勉強したいとか、私のわがままを受け入れてくれてありがとうございました。いつも愛情を感じています。
人生、いつも人に恵まれてきました。千代田、板倉、山本(ゆ)とは綿密に報告しあい、雄大の顎はブルベでとても愛おしいです。慶人とは、「キモい=興味深い=面白い=かっこいい」の法則を見つけました。笹をみなとみらいで発見しました。ササグとは、お酒にハマっていた時期に一緒にバーを開く約束をしました、してしまいました。思い出系の話は引退後、時間を気にせず話したいです。リーグ戦ラスト3試合、最後まで駆け抜けましょう。もうできることはないと思えるよう出し切りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のブログは、選手兼マネージャーの勝又航大(4年・清水東高)が担当します。
マネージャーとして仕事をこなし、ピッチ内ではキーパーとして、フットサルの試合で活躍したりと、スーパーな部員の1人です。
活発さ、溌剌さは彼の武器です。しかし、すれ違うたび、目が合うたびに繰り出されるダル絡みをしんどく感じている部員もいるそうです。別に、私は、しんどいとか、面倒くさいとか、怠いとか、逃げなきゃとか、目線を合わせてはいけないとか思ってないです。
よく、面白そうな小説を読んでいる彼のブログに期待です。
《NEXT GAME》
11月4日(土)関東リーグ戦 第20節 vs 東京経済大学 @慶應義塾大学下田グラウンド 14:00キックオフ