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2023.10.13 引退ブログ

「好きと感謝」(内野実咲)

平素は大変お世話になっております。
託見よりバトンを受け取りました法学部政治学科4年マネージャーの内野実咲と申します。
託見からの紹介文にもありましたが初めての仮入部でお米を一緒に研いだえびちゃんと託見、背の高い2人に圧倒され、特に当時大学1年生だとは思えないほどの落ち着きとオーラを放つ託見のことを、社会人コーチと勘違いして怯えたのは今でも忘れられません。勘違いしたのはちょっとだけ反省してます、ごめんね。
そんな託見は、キャンパスで会うと中庭の端と端にいるのに大きな声で挨拶をしてきます。普通に恥ずかしいので知らない人のふりをしたいものですが、早慶戦では圧巻の場内アナウンスをしてくれたので我慢しようかなと思います。
人見知りで口下手な私にも会う度絡んでくれて、笑わせてくれる託見にはなんだかんだ感謝しています。でも、顔を合わせると絶対にいつもありがとうって言ってくるのだけはそろそろ飽きてください。

自分の話をするのが苦手で感情表現もあまりしてこなかった私にとって、ブログを書くことは1番の苦手分野と言っても過言ではありません。何かを伝えるために書くことも、過去の出来事を振り返って書くことも得意ではないので、この場をお借りして自分なりに最大限の感謝と想いを伝えさせていただきたいと思います。ここまで続いてきた選手たちのブログほど、刺さる文章を書くことはできないと思うので、気休め程度にお読みいただけますと幸いです。

「なんでソッカー部のマネージャーやってるの?」
マネージャーなら誰しもが聞かれたであろうこの質問に、私はいつも“ただサッカーが好きだったから”と答えていました。こんなことを言うと、いろんなところからどうせエセファンだという声が聞こえてきそうですが、れっきとしたサッカーファンです。中学生の時から地元のサッカーチームを応援しているので、サッカーというスポーツが好きな気持ちに嘘はありません。
ですが、この部のマネージャーで居続ける本当の理由はサッカーに触れるみんなの姿、そしてその空間が好きだからなんだと思います。

3年生の5月ごろから、監督のご提案でマネージャーも外に出てチームのサポートをするようになりました。それまではマネ部屋で1日を過ごし、マネージャー以外の部員誰とも話さずに帰宅することも少なくありませんでした。
そんな閉鎖空間から外に出て、それまで見ることのなかったみんなの姿を目にする機会を得られたからこそ、自分がソッカー部のマネージャーでいたい理由を見つけられたのです。

きついメニューも弱音を吐かず背中で全員を引っ張る人、怪我をしても声でチームを盛り上げる人、怪我から復帰して生き生きとプレーする人、誰もいないような時間に自主練や筋トレをしにくる人。
グラウンド上だけじゃありません。夜遅くまで横断幕を作るため、応援歌を作るため遅くまで作業をする応援部門、何本も試合を見て相手の分析をするリサーチ、夜遅くまで積み込み・積み下ろしをする下級生、何より朝から晩まで自分の時間を犠牲にし、チームのために誰よりも時間をかけている学生スタッフ陣、見えないところで頑張る人たち。
自分なんかよりも何倍も努力を重ねチームに貢献するこの人たちの姿は私の原動力そのもので、頑張る理由でした。

私の同期は、マネージャーも選手も、スタッフも全員がスーパーマンです。
常に選手のことを考え熱量高くチームに活気を与えるグラマネ、膨大なタスクを抱えながらも高い思考力でチームを底上げする学生コーチ、中学生の頃からは想像もつかないような仕事っぷりを発揮する学連、持ち前のコミュ力で組織を円滑に回す主務、選手にもかかわらず毎日TOP練に帯同し2部練をこなす学生トレーナー、3部初代王者という目標に向かって、全力で走り続ける姿を後輩に背中で見せ続ける選手たち。
この人たちを目の前にすると自分のだめなところ、できないところ、嫌いなところが浮き彫りになっているように感じ、劣等感に苛まれることも、部での存在価値を見出せず自分の役割がわからないと感じることも多々ありました。
それでもやめたい、やめようと思うことがなかったのは、ピッチ上で駆け回る選手たち、裏でさまざまなものを犠牲にしてチームのために動くスタッフや選手のみんなが喜んだり楽しそうにしたりする姿と空間が大好きだからこそ、その姿を目に焼き付けたい、その空間に居合わせたいという想いがあったからだと思います。
そして、その姿を切り取って、みんなのかっこいい姿を色んな人に見てもらうこと、彼らにとってモチベーションになるようなものを生み出すことが、私にとってこの部に対する小さな貢献の仕方かもしれないと気付かされたのです。

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すぐ壁を作ってしまい、怖がられてしまう私にもたくさん話しかけてくれて、距離を縮めようとしてくれた同期や先輩、後輩のみなさん。うまく話せていなかったかもしれませんが、その何気なくて小さな気遣いが本当に嬉しくて、支えられていました。
同期をはじめ、みんなに対して”頑張ろうね”って言うのはお門違いだと思って、頑張れと言うと「実咲もだよ」って言ってくれる人や、何気ない自分の一言を覚えていてくれる人ばかりのこの組織は温かくて、勝手にみんなのことを誇りに思っています。
まだまだ殻を破れていない気もしているので、残り1ヶ月もっとみんなと距離を縮められるように、自分からも話しかけられるように頑張りたいと思います。

マネージャーのみんな。
金沢で殻を破ってくれたくるちゃん、実咲さん好きですって言ってくれるみなみちゃん、意外とばっさりものを言うゆうさちゃん、どんな時もギャルマインドを忘れないここちゃん。
絶対に笑顔は絶やさない天使みたいな歩くスピーカー関梨帆、誰よりも私の誤字で楽しむ話し出したら止まらないくらいエピソード豊富なたけちま、一緒にチーム付きをすると極寒か酷暑にしかならないさくちゃん(立正チーム付きは忘れません)、口を開けば暑苦しい言葉ばっかり出てくる岡﨑。
学年唯一のマネージャーとして大量のタスクを卒なくこなし、そしてとにかくかわいい友香ちゃん。
こんなにも個性溢れる9人がいたらどのシフトも面白いのは間違いなくて、いつも笑わせてくれるみんなには感謝しかありません。
勝又みたいにビシバシ指導することも、はなみたいに優しく包み込むことも、風間やソヒョンみたいに笑わせることもできないけど、残りの時間自分なりにみんなに寄り添って来シーズンへの後押しを微力ながらできたらと思います。
あと1ヶ月、岡﨑に何回怒るかわかりませんが、本気で嫌いなわけじゃありません。みんなのことが大好きなので、残りの時間たくさんおしゃべりしてください。

なにより同期マネージャーの4人。
4人にはたくさんたくさん迷惑をかけたと思います。仕事も人間関係も、たくさん気を遣わせてたくさんカバーをさせてしまってごめんなさい。申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、4年間続けられたのは間違いなく4人がいたからで、4人のおかげです。
誰よりも細かいところに気づいて、人の気持ちを汲み取ろうとしてくれるはな。2人揃って空気を読んで、相手がどう思っているのか考えすぎてしまうからすれ違うことも多々あったけど、はながいたから広報は頑張れたし、なんとか回っていたんだと思います。これからもたくさんいろんなお話ししようね。
色んな人と分け隔てなくコミュニケーションが取れて、人を笑わせて元気にする力を持ってるソヒョン。一緒に仕事をすることはそんなになかったけど、ソヒョンと話す恋バナは楽しいし聞いてて飽きないのでこれからもキム会開いてください。
風間勝又は別に好きじゃないです。嘘です。
絡みが小学生みたいな2人だけど、
1人で100人分くらいのタスクをこなしつつもマネージャー1プライベートを充実させる勝又。
選手として頑張る傍ら、持ち前の人を集める力でマネージャーと選手の掛け橋を担ってくれる到底2つ上だとは思えない風間。
いつも変わらずしょうもないコミュニケーションをとろうとしてくれる2人は、自分から人と関わることが苦手な私にとって感謝しても感謝しきれない存在です。
3/5が就浪するからきっと簡単に日調できちゃうと思います。勝又、ソヒョン、ご飯連れてってね。みんなが回答してくれるなら日調は頑張ります。

そして両親と弟。
これを読んでいるのかは分かりませんが、4年間何も文句を言わずマネージャー業を応援してくれてありがとう。
選手じゃないから、あなたは出ないから試合は見に行かないと言いつつも、YouTube配信やインスタの速報を見て、勝ったらおめでとう、負けたら残念だったねと一声かけてくれるのが少しだけ嬉しかったです。
嬉しかったことも悔しかったことも苦しかったことも、全部一緒に一喜一憂してくれた家族には感謝しかありません。
どんな形で恩返しをできるのかまだ分かりませんが、少しずつたくさんの恩返しをできればと思います。
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今シーズン初めに同期マネージャーとたてた目標の「好きと感謝を伝える」はまだ全く達成できていません。
大好きなみんなの姿をあと少しで見れなくなってしまうのかと思うと寂しい気持ちもありますが、残り1ヶ月みんなが笑っている姿を見られるよう、そしてその空間にいられるようにひっそりと全力を尽くして、自分なりに好きと感謝を伝えていければと思います。
長く拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

次回のブログは千代田和真(4年・慶應義塾高)が担当します。彼はこんな人見知りの私とも仲良くしてくれる部員の1人で、マネージャーと選手の橋渡しをしてくれる、私たちマネージャーにとってかけがえのない存在です。数少ない同じ学部の彼とは3年生になるまで履修の相談すらしていませんでしたが、今では授業や部活の行き帰りにいろんな話(相談?)をしてくれるようになりました。これからも進捗報告待ってるね。
そんなちよは無意識で人たらしな発言を度々する、私が知る中でもトップを争うあざとい系男子ですが、グラウンドの自主練枠を高頻度で聞いてきてくれる、裏でも努力を欠かさない向上心の塊のような人間です。努力を重ね続け、怪我に苦しみながらもサッカーを楽しむ彼がどんな想いを書き記すのか、乞うご期待です!

《NEXT GAME》
10月15日(日)関東リーグ戦 第17節 vs 神奈川大学 @慶應義塾大学下田グラウンド 14:00キックオフ

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