2023.10.04 引退ブログ
「無様な生き様」(竹内秀太)
あーーーーーーーーーい!
ハイテンションな始まりで申し訳ございません。
雄大、紹介ありがとう。彼は、ソッカー部生活という大変貴重な体験を1番近くで共にしたマイメンです。愛を語るには、このブログだけでは物足りないですが、お泊まり会でもしてお互いに愛を伝えよう。
彼との出会いはZoomでした。初めて見た時、メガネの髭面で冴えなそうな男だなと思いましたが、その印象を覆すように仲良くなっていきました(髭面だけは今もです)。お互いのボケとツッコミは必ず拾うというしょうもないことを毎日やっていますが、それが最高に楽しいです。引退しても彼とはほぼ毎日会うと思うので、これからもしょうもないことやろう。そして、彼とは同じ戦士としても活動してきました。戦士は、五十嵐・永澤・相場に引き継ぎます。
とうとう自分が引退ブログを書く日が来ました。毎年、仲の良い先輩に「引退ブログ、俺の名前出してください」とお願いしていました。なので、このブログではできるだけ多くの人の名前を出したいと思います。少し長くなってしまうかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。
なぜソッカー部に入部したのだろうか。ソッカー部は、早慶戦に憧れて入部した人や大学で一花咲かせたくて入部した人、プロになりたくて入部した人など様々な理由で入部した人がいる。しかし、私は最後の選手権に出場することができず不完全燃焼だったこともあるが、同じ高校で慶應に進む天風や健翔にソッカー部に入る意思があったため、流れで入部することを決めてしまったのが正直なところである。高校でサッカーを辞めても良いと思っていたが、自分達の試合を見に来ていた八木さんとキーパーグローブを着けたまま握手してしまったことで、引き返すことができなくなってしまった。そうした入部理由の私であるが、ソッカー部に入部して良かったと今では思っている。
1年生。不安と期待が入り混じる中で初めて大学の練習に参加した日、私は肩を脱臼してしまった。さすがに練習参加初日でパラになったのは、ソッカー部史上最速記録だろう。次に練習に行った時には下投げで脱臼したやつという謎の噂が広まっていた。
手術をしたことで、1年間でまともにサッカーができたのは2ヶ月程だった。平木という男にバックパスをサイドネットに突き刺されたことと、IチームのIリーグでCKから直接決められたという苦い思い出しか残っていない。1年目はあっけなく終わってしまった。
2年生。ほとんどの時間を1番下のC2チームで過ごした。優秀な後輩達が入部してきてからは、自分の立ち位置がなくなり、先輩からは、「1年生のキーパーみんな良いよね、でも竹内はな〜」と言われた。あの時、冗談っぽく言っていたけれどあれは本心だったと思う。1年生ながらにTOPチームで関東や早慶戦に出場していた健、自分よりも身長が高く自分には止められないシュートを止める根津、身体能力や技術力が高くC1チームのIリーグで結果を残し続けていた我空、誰よりも努力し持ち前の身体能力でシュートを止めまくる千葉。かたや、C2チームのIリーグで大量失点を重ねる自分。誰がどう見ても自分の方が劣っていたし、正直あと3年で追い越すのは無理だと思った。
そんな自分にもC1チームのIリーグに出場するチャンスが巡ってきた。忘れもしない、アウェイの関東学院戦である。私はこの試合が4年間で一番印象に残っている。試合は慶應が幸先よく2点をとり、完全に勝ちムードだった。しかし、前半終了間際に入江との連携ミスから失点。ここまでは百歩譲って良いとしよう。これだけでは終わらず、後半にも正面のシュートを後ろにこぼして失点。この動画は天風のインスタのサブ垢に載っているので見てみてください、酷すぎるので。完全に試合を壊し、私のミスによってチームは敗戦した。昇格の可能性が残っていたC1チームの希望を完全に潰してしまった。髙橋さんには試合後のハイタッチをした瞬間からこっぴどく怒られた。また、特に古川が優しく励ましてくれて、みんなも口には出さず励ましてくれたが、俺のせいで負けたと思っていただろう(健翔だけはいつも通りの早口で俺に文句を言っていたらしい)。最寄りの駅まで川村くん(R4卒)と話しながら帰った。「練習で頑張っているのは分かるけど、試合で出さないと意味ない。他人の評価もそうだけどお前自身が成長しないとな。」この川村くんの言葉に少し救われた気がした。残りの試合は1試合も出ることはできなかったが、この時から様々なことにチャレンジし、他人の評価よりも自分自身が何を会得するために練習するのかを考えて練習に臨むようになった。
3年生。前の年よりも1つカテゴリーが上がりB2チームスタート。Iリーグ開幕戦にも出場できなかったが、日々の練習が充実していたためモチベーションが下がることはなかった。ほぼ毎日2部練をし、フィールド陣、特に一葉や瀬賀(R5卒)に「GKは立ってるだけだから疲れないだろ」と言われて腹が立つこともあったが、なんとか練習に食らいついた。ソッカー部に入って初めて自分自身が成長していると実感し、プレーも段々と良くなっていった。しかし、シーズンで初めて出場したIリーグで、相手と接触し鼻を骨折(クローザーとして千葉が出場)。チームは勝利し、3年目にしてようやく掴み取った公式戦初勝利であったが、手術を余儀なくされ数ヶ月間はプレーができず、練習して積み上げてきたものが崩れる感覚だった。それでも、秋はB2チームのIリーグのほとんどに出場させていただいた。この時期は、ただただ4年生のために勝ちたかった。秀太くん(R5卒)や輝くん(R5卒)、瀬賀(R5卒)、島…これ以上はやめておきます。B2チームの4年生を勝たせたかったが、1勝しかできず毎試合失点した自分の無力さを感じた。また、TOPチームで後輩である根津が試合に出続け活躍する中で、自分は相手チームのFW役でしかTOPチームに関わることができず、監督から「赤井くん」と相手FWの名前で呼ばれるようになった。プレーオフで負けた時にも、自分は応援席でただ小太鼓を叩くことしかできなかった。
4年生。シーズン始まってすぐに、天皇杯予選で奇跡的にメンバー入りすることができた。今まで半分より下のカテゴリーしか経験してこなかった自分にとってはメンバー入りでさえ嬉しかった。その後、なんとかTOPチームとして生き残ることを目標にプレシーズンは過ごした。関東が開幕してからも好調を維持することができ、健や根津の怪我もあり、関東のメンバー入り、そして、関東出場を果たすことができた。
この4年間を通して思うことは、本当にいつチャンスが巡ってくるかわからないということである。私が関東に出場できたのも運が良かったとしか言いようがない。正直、私自身も本当に関東に出ることができるとは今年が始まる時点では想像もつかなかった。いや、諦めていた。3年間Iリーグで2勝しかできていないような自分が、他のGK達を差し置いて関東に出場できるわけがないと思っていた。この点に関して言えば、サッカー選手失格である。それでも、4年目にして成長することができたのは単純にサッカーをするのが楽しかったからである。止めることができるシュートが増える、仲間にナイスプレーと言ってもらうことが増える、上手くなったなと言ってもらえることが増える。サッカーのモチベーションは人それぞれだが、自分はサッカーを楽しむことができたからこそ、4年間続けることができ、チャンスも巡ってきたのだと思う。周りの評価に怯え、ミスしたくないという思いでサッカーをしていた入部当時から、最も変化したマインドだと思う。これは今後の人生にも活かしていきたいと思うし、悩んでいる人がいたら成長することをぜひ楽しんでほしいと思う。
後輩のGK達へ
俺が4年になるときに、「本当に大丈夫か?」って思った人も多いと思う。俺も思っていた。今でも後輩たちに助けられてばかりです。それでも、同期のGKがいない俺にとっては、常に刺激であり支えでした。こんな後輩達に出会えて良かったなと思う。自分が1年生だった時より良い意味で上下関係はなくなったかなと思うので、これからもGKチーム一丸となって頑張ってほしい。特に千葉と快は怒られ役として頑張って。そして、今シーズンは全カテゴリーで失点を1点でも少なくしてGKチームとして勝たせよう。
勝又、あゆむへ
マネージャーやフットサルのゴレイロにも関わらず、サッカーの練習や試合にも参加してくれてありがとう。同期にサッカーメインのGKはいなかったけど2人が俺のことを気にかけてくれるのは嬉しかったし、支えになった。本当にありがとう。あと少し頑張ろう。
同期のみんなへ
この1年間は本当に大変なことや辛いことが多かったと思うけど、この学年だったから乗り越えられたなって思う。部室での時間はかけがえのない時間になったけど、「GKだから〜」という修飾語は本当に禁止してほしいと思う。特に千代田、道家、祖父江、菱川、献は一生使うな。引退したら俺の大声ツッコミが恋しくなると思うけど、また呑みながら話しましょう。
家族へ
1年生や2年生の時は母親によく下田まで車で送ってもらいました。本当に感謝しています。北海道に単身赴任している父親も早慶戦をわざわざ見にきてくれたのに、プレーしている姿を見せられなくてごめん。両親の支えがあったから大学サッカーを続けることができたと思っています。ありがとう。
髙橋さんへ
髙橋さんなしでは私のソッカー部人生を語ることはできません。高橋さんのおかげで充実したソッカー部生活を送ることができたと思っています。本当に数えきれないほど怒られましたが、何回怒られてもやっぱり怒られるのには慣れません。でも、その言葉を糧に頑張ることができました。本当にありがとうございました。
他の社会人スタッフの皆さまにもこの場をお借りして感謝を述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
最後に。
自分が関東リーグに出場することで、今アンダーカテゴリーの選手にも夢を与えたいと思っている。私は、荒くん(R4卒)や瑠架くん(R4卒)、颯梧くん(R5卒)など、アンダーカテゴリーにいた先輩がTOPチームで活躍する姿や、川村くん(R4卒)や新里くん(R4卒)、新居くん(R3卒)など、アンダーカテゴリーで生き様を残す姿を見てきた。3年間アンダーカテゴリーにいた自分が関東リーグに出場して生き様を残したい。
自分が関東に出場するなんて、去年誰が想像しただろうか。自分自身も想像していなかった。
本当よく頑張ったよ俺。
でもあと少し、あと少し踏ん張ってくれ。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後共ソッカー部へのご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。
次回のブログは菱川天風(4年・桐蔭学園高)が担当します。彼とは7年目の仲ですが、感謝と恨みの感情が半分ずつあります。高校の時から試合でのミスをカバーしてくれたり、私のツッコミが滑ったときにもカバーしてくれる反面、ヤンキーに憧れちゃってる系の彼は心を抉るような暴言を浴びせ、私の脛が腫れるまでグーで殴り続けてきたこともあります。でも、なんだかんだで相思相愛なので安心してください。高校3年間で一度だけ、現代社会のテストで彼に負けました。その事を一生こすり続ける自称天才の彼は、間違いなく素晴らしい文章を書いてくれることでしょう。乞うご期待。
《NEXT GAME》
10月7日(土)関東リーグ戦 第16節 vs 城西大学 @JOSAI SPORTS FIELD 第1G 14:00キックオフ