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2023.05.22 部員ブログ

「Mission : Possible」(岡田朋希)

平素よりお世話になっております。商学部2年岡田朋希と申します。

高校時代からソッカー部に憧れを抱き、いつか書く時が来たら何を書こうかと密かに思案していた部員ブログも、とうとう自分の番が回ってきたと思うと、ソッカー部でプレーできている幸せな思いと共に時の流れの早さを実感します。このように自分の思いを表現できる機会は貴重ですので、『自分の3つの弱さ』というテーマのもと、素直かつ正直に綴らせていただきます。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

2021年11月13日、選手権東京都大会Aブロック決勝、自分の高校サッカーの夢が敗れた。タイムアップの笛を聞いたのは、ベンチからだった。目指し続けた選手権全国大会の舞台に立つことは叶わなかった。描いていた通りの結果が残せなかった自分に腹が立ったし、恥ずかしかった。情けなくて仕方がなかった。何より、支えてくれた周りの人たちに申し訳なかった。

『美しく勝て』を表現する魅力的なサッカーに惹かれ、自分もあのオレンジのユニホームを着て選手権に出るんだと強く心に誓い、國學院大學久我山高校の門を叩いた。憧れだったチームの一員として戦える喜びを感じ、新たなサッカー人生の幕開けに胸を躍らせていた。しかし、初年度は、シーズン初めに数試合程出場させていただいたものの、その後はポジションを失い、満足のいかないシーズンにしてしまった。正直、そのシーズン中の記憶はあまり残っていない。充実していなかったのだと思う。ただ自分の好きで得意なプレーに拘り、課題から目を背けていた。さらには周囲との比較に気を取られ、『絶対にあいつより俺の方が良い、俺が出ていれば。』と、自分に言い聞かせていた。それは決して自信ではなく、課題と向き合うのを避け、現実を受け入れることを拒んでいただけにすぎなかった。そのようなことを克服せずとも武器や長所さえあれば評価されるだろうとこの時は信じて疑わなかった。どうにかしてその状況をやり過ごす方法を求めて、自分を守り続けていた。当時の自分は、弱さと向き合い、乗り越えようとする強さを持ち合わせていなかった。とにかくプライドを守るのに必死だった。向き合うことから逃げ続けていた。これが、1つ目の弱さである。

そして2年目、監督が変わり、前年度からプレーモデルの変化があった。それでも選手権という憧れの舞台に立つため、求められていることを理解し、練習に落とし込んでいった。明らかに意識やサッカー観に変化があったことを覚えている。しかし、なかなか状況は変わらなかった。成長を実感できず、下のチームから上がってくる選手にポジションを取られてしまい、気付けば全くもって良くならない自分のプレーに自信が持てなくなる始末。ボールを受けるのが怖いとすら感じた。もちろん、そのような精神状態でパフォーマンスが上がるはずもなく、悪循環ができあがっていた。しかし、当時の私はいつかまた歯車が回り始める時が来ることを期待し、変化が起こる時をただ待ち続けた。成長に貪欲でなかった。停滞していた。サッカー選手として、人間として欠落していた。2つ目の弱さの現れだった。そして気付けば冬の選手権を迎え、当然の流れではあるが、私はベンチからも外れ、スタンドから西が丘のピッチを見つめていた。その試合でチームは敗れ、選手権への切符を掴むことはできなかった。その時隣で仲間と、「この景色を忘れちゃだめだ、絶対選手権に出よう」と話したことを鮮明に覚えている。この感情を忘れたら終わりだと。

迎えた高校サッカーラストイヤー、選手権に出て今までの道のりを正解にすると意気込んでいた。自分の課題を理解し、克服しようと取り組んだ。「サッカーは人生の一部でしかない。肩の力を抜いて、楽しくプレーするんだ。」という監督の言葉を胸に、気負いすぎず、楽しむことを意識してプレーしようとした。だが、3年生にもなって下級生がレギュラーを張り、定位置を掴めないことに焦りやプレッシャーを感じていた私に、心の底からサッカーを楽しむ余裕はなかった。
その中でもポジションを奪うチャンスは何度もあった。しかし、どれも掴み取ることはできなかった。チャンスに対する準備が十分ではなかった。もっと早く自分の課題意識に変化を起こし、改善を積み重ねるべきであった。現実から逃げ続けてきた自分の弱さが、チャンスを逃し続けるという結果として返ってきた。そして迎えた選手権、何もできなかったし、何も残せなかった。西が丘のピッチに立つことはできたが、自分が思い描いていた姿ではなかった。しかし自分にとっては大きな意味を持つ小さな成功体験であった。目標からは程遠い形ではあったが、あの時に多少なりとも感じた喜びは、今でもさらに大きな目標を達成するのだという原動力になっている。

私は高校サッカーを通して、『課題から目を背ける弱さ』『変化を起こし続けられない弱さ』『チャンスを掴み取れない弱さ』に出会った。私は、高校3年間でそうした弱さを排除し、自分を変えることができなかった。それが、選手権に出て活躍するという目標を達成できなかった理由であると感じている。もし、この4年間を当時と同じように過ごせば、全く同じ思いをするだろう。だから今、自分を変えなくてはならないし、今が自分を変える最後のチャンスだと思う。自分の弱さに向き合い、乗り越え、今度こそはチャンスを掴み取り、目標を達成する。そして3年後、これらの弱さを強みに変えた新しい自分に出会う。これが、高校3年間の私が大学4年間の私に課したミッションだ。その『可能なミッション』を達成し、胸を張って最高な4年間だったと言いたい。自分なら絶対にできる。

今後共ご声援の程宜しくお願い致します。

《NEXT GAME》
5月27日(土)関東リーグ戦 第6節 vs 中央学院大学 @中央学院大学つくし野総合グランド 14:00キックオフ

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