第99回関東大学サッカーリーグ戦【1部】第5節 vs 筑波大学

戦評

関東リーグ第5節、未だ無敗の首位筑波大学との一戦は4-4で引き分けに終わった。

試合は序盤、一進一退の展開となるが、本塾が先にチャンスをものにする。7分、MF角田(4年・横浜F・マリノスユース/慶應義塾高)がサイドを突破しクロスを上げると、MF辻野(4年・暁星国際高)がシュート、そのこぼれ球をMF齋藤真(4年・FC町田ゼルビアユース/都立桜修館中等教育学校)が決めて先制に成功する。続く9分にはカウンターからMF立石(4年・桐蔭学園高)が上げたクロスがオウンゴールを誘い、追加点を挙げる。中盤ではMF田中(4年・三菱養和SCユース/成城学園高)がこと如く相手の芽を潰し、自陣ゴールに迫らせない。19分にはCKからFW柳瀬(4年・駒澤大学高)が頭で合わせ、3-0と突き放す。筑波大学の質の高いパスワークで本塾のゴールが脅かされるも、GK渡辺(3年・慶應義塾高)を中心とした堅守で、3-0で前半を折り返す。

後半、相手を突き放したい本塾だったが、48分、52分と立て続けに失点し、1点差に迫られる。流れを変えるべく、本塾は55分、MF辻野に代えてMF松下(3年・ジェフユナイテッド市原・千葉U-18/渋谷教育学園幕張高)を投入。すると56分、サイドで果敢に仕掛けたMF立石がファウルを受け、FKを獲得。これをMF角田が、相手の意表を突く左足で直接ゴールに沈め、流れを本塾に呼び込む。67分にはMF立石のドリブル突破のクロスからFW柳瀬が合わせるも、惜しくも枠を外れる。すると73分、クロスのこぼれ球を決められ、再び1点差に迫られる。77分にはDF齋藤大(2年・FC町田ゼルビアユース/日本大学第三高)に代えてDF左貫(4年・市立浦和高)を投入。セットプレーを中心にピンチが続くも何とか耐え凌ぐ。86分にはMF齋藤真に代えてMF梅野(2年・横河武蔵野FC U-18/成蹊高)を投入し反撃を試みるが、追加点には至らず。失点は避けたい本塾だったが、試合終了間際の90+6分、CKから失点し試合終了。4-4の引き分けとなった。

勝ちきることはできなかったが、得られたものは大きい。次節は昨年の関東リーグ1部王者、明治大学との一戦に挑む。

《注目選手》
立石宗悟
ポジション:MF
出身校:桐蔭学園高
一言:驚異的な身体能力と力強さでゴールに迫る慶應の狂犬、立石宗悟。爆発的なプレーと随所で見せる球際の強さが、今後もチームを救うことだろう。