第99回関東大学サッカーリーグ戦【1部】第12節 vs 明治大学

戦評

明治大学との後期開幕戦は、両者が意地をぶつけ合い、1-1の引き分けで幕を閉じた。

前半序盤は攻守が激しく入れ替わる展開となる。試合開始早々、本塾はFW立石(4年・桐蔭学園高)が、巧みなキープから右サイドを突破し、鋭いシュートを放つ。さらに10分には立て続けにゴールを狙い、無人のゴールへ迫ったが、決定機は惜しくも阻まれる。その後は互いに様子を伺う時間帯となり、試合は一旦落ち着きを取り戻した。終盤にかけては両軍の堅守が光り、得点を許さないまま前半をスコアレスドローで折り返した。

後半に入ってすぐの46分に、MF三浦大(2年・慶應義塾高)のドリブルからのクロスでチャンスを作り、相手ゴールへ迫る。先制点が欲しかった本塾であったが、49分に相手のスーパーボレーでゴールを許し、失点を喫す。流れを変えたい本塾は54分、MF藤井(3年・静岡学園高)に代えMF辻野(4年・暁星国際高)を投入し、リズムを作る。同点に追いつきたい本塾は、77分、DF大下(4年・東京ヴェルディユース/慶應義塾高)に代え、DF霜田(1年・FC町田ゼルビアユース/都立八王子東高)を、MF三浦大に代え、MF梅野(2年・横河武蔵野FC U-18/成蹊高)を投入する。FW立石のキープやMF角田(4年・横浜F・マリノスユース/慶應義塾高)の絶妙なパスや、今節関東デビューを果たしたDF霜田のクロスからチャンスを作る。しかし、ゴールを決めることが出来ず膠着した展開が続く。攻撃を活性化させるため、81分にMF齋藤真(4年・FC町田ゼルビアユース/都立桜修館中等教育学校)に代え、MF村井(4年・ザスパクサツ群馬U-18/桐生高)を投入すると、この交代が功を奏す。89分、MF角田からの絶妙なパスに抜け出したMF村井があげたクロスを、途中交代のMF辻野が合わせ劇的に同点に追いつく。勝ち越したかったものの、相手の高さを生かしたロングスローやセットプレーによる猛攻で押し込まれる。しかし、GK洪(4年・三菱養和SCユース/東京朝鮮中高級学校)を中心とした守備陣がゴールを死守し、そのまま同点で試合終了となった。

次節こそは勝利を掴み取る事が出来るよう、中央大学との一戦に挑む。

《注目選手》
霜田晟那
ポジション:DF
出身校:FC町田ゼルビアユース/都立八王子東高
一言:正確無比のクロスと安定感のあるプレーで試合をコントロールする期待の新人SB。鮮烈デビューを果たした彼が慶應をこれから引っ張っていくだろう。