2019.11.22 引退ブログ
「感謝をピッチで」(佐藤海徳)
平素より大変お世話になっております。
ブログリレーの最後を務めさせて頂きます。主将の佐藤海徳です。
4年間のソッカー部での活動を通じて、大変貴重な経験を数多くさせて頂きました。
多大なるご支援を頂いたOBの方々や社会人スタッフの方々、ソッカー部に関わる全ての皆様に心から感謝申し上げます。
今回はこの場をお借りし、優勝がかかった大一番を明日に控えるチームメイトに向けて、ブログを書かせて頂きます。
みんなに伝えたいことがある。
それは「自分達で創り上げたソッカーを信じて戦おう」ということ。
後期リーグを振り返ると、徹底的に守りを固めてくる相手がたくさんいた。慶應が得意とするカウンターやクロスを警戒し、特殊な陣形を構えてくる相手もいた。後期の引き分けは5回。簡単には勝たせてもらえない戦いが続いた。
明日も難しい試合になるだろう。相手は天皇杯でも前期リーグでも負けた日大。2位との勝ち点差は少なく、負けたら優勝を逃すかもしれないというプレッシャーとも戦わないといけない。
でも、これまでやってきたことを信じて戦えば、絶対に勝てる。そう思う。
なぜなら俺たちは、
早慶戦とアミノバイタルカップでの悔しい経験を糧に、ハードな練習を乗り越えてきた。山中合宿の走りも、毎週火曜日のラントレも前向きに取り組んできた。絶対に関東2部の中で一番きつい練習をしてきたんだ。
それだけじゃない。
俺たちには、相手が引いてきても絶対にゴールをこじ開ける戦術があるじゃないか。
例えば、ウィングバックが優位性を発揮するポジションでボールを受けた時、たくさんの選択肢がある。ニアゾーンに抜けた1得点ランナーを使って④から線で合わせたり、直接②からクロスをあげてZか最悪ヤマで合わせたり、押し込む時間帯ならストッパーからの③だったり、新作のデ・ブライネゾーンだってある。(企業秘密)
他にも、苦しい時間帯でもセットプレーから得点する技があるんだ。
例えば、ウルグアイ、コロンビア、マック、たつきち、オセロ、虎、クイック、そして超必殺技のスペ魔。(企業秘密)
まだまだある。
セットプレーからの失点を防ぐべく、マークの原則やチームとしての規律を定めてきた。合言葉の「我よ先」を守れば、キッカーが中村俊輔だろうと決められることはない。毎試合振り返りをして議論し合い、追究してきた「ソッカー」は、間違いなく最強だ。
自信を持って、明日の試合で全てを出せば、絶対に勝てる。「ソッカー」を信じて戦おう。
そして最後に。
シーズン当初、チームが苦しい時にみんなを助けられるような存在になりたいと思ってキャプテンを志願させてもらった。
しかし、前期の9節からピッチに立つ事さえ出来ず、チームを助けるどころかたくさん迷惑をかけてしまったことを謝らせてほしい。早慶戦にも、アミノバイタルカップにも、下田開催の関東リーグにも出られず、「有言実行」を言い出した自らが年間個人目標を達成できそうにない状況にある。情けない自分に落ち込む日々が辛くて、みんなを手助けする余裕が全くなかった。
申し訳ない。
代わりにキャプテンマークをつけて指揮をとってくれた八田や、慣れないウィングバックのポジションで戦ってくれた選手のおかげでここまでこれた。
彼らだけでなく、ピッチ外からチームを強くしてきた学生スタッフやマネージャーのみんな、共にトップチームで切磋琢磨した選手たち、毎週たくさんの時間をかけてスカウティングをしてくれたリサーチのみんな、各カテゴリーで目標に向かって結果を残して刺激をくれたみんな、関東の大学の中で一番気持ちのこもった応援をしてくれたみんなにも、心から感謝している。
今、慶應が自力で優勝を決められる立ち位置にいられること、みんなのおかげだ。ありがとう。
こんなことばかりで頼りないかもしれないが、実は俺のメンタルは強い。
チームに迷惑をかけたのは過去の話だ。明日の試合で何もかも変えられると信じている。
今年の不甲斐なさをすべて払拭するくらいの活躍を残したい。
昇格を目指してやってきたんじゃない。優勝を決めるこの日のためにやってきたんだ。最後にみんなで、「リーグ最少失点で2部優勝」を有言実行し、チャンピオーネを歌おう。
読んで頂きありがとうございました。
全員で力を合わせ、勝利のために全力を尽くしますので、ご声援の程宜しくお願い致します。
《NEXT GAME》
11月23日(土・祝) 関東リーグ戦 最終節 vs日本大学
@中央大学グラウンド 11:30キックオフ