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2020.10.30 引退ブログ

「金ピカ」(下谷優太)

皆さんこんにちは。今回4年部員ブログリレーを担当させていただくことになりました、下谷優太です。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

長くなるので予め書こうと思います。今回、伝えたいことは2つ。「個性」と「自分の金ピカ」です。

「個性」は単純に、自分がどの様な人間であるかということ。

「金ピカ」とは、ある漫画の1フレーズなのですがここでは、「自分が一番やりたいこと」としておきます。(是非、漫画 金ピカ で検索してみて下さい。)

それでは始めて行きましょう。

最近社会現象になっている「鬼滅の刃」という漫画があります。その中に出てくる「煉獄杏寿郎」というキャラクターがいるのですがとにかく正義感が強く、何に対しても真っ直ぐで、見ていると鳥肌が立ちます。とにかくカッコイイ。まだ読んでいない人は一度読んでみてはいかがでしょうか?こんなに個性が強く、カッコイイ煉獄杏寿郎になりたいと感じると思います。(私は思いました。)

しかし、どんなになりたくてもなることは出来ません。正確には、似た様な存在にはなれるけれど本人にはなれないということです。これは当たり前で、人は誰一人として同じ人はいないからです。

話は変わりますが、ここで少し私のサッカー人生を振り返ってみます。

体育会出身の親父の影響を受け、物心ついた頃には弟と3人でボールを蹴り始め、インサイドパスと基礎練習をひたすら行いました。小学生になると町のサッカークラブでプレーし、チームの中ではそれなりの選手となり出場機会も多かったです。練習も楽しくサッカーが大好きでしたが、試合の日はサッカーが嫌いでした。普段はとても優しい親父が試合になると厳しくなるのです。
私はピッチの外だと自分の明るさを出すことが出来るのに、プレー中は個性を表現するのが難しかったです。

小学生を終える頃に、サッカーは大好きだけど、その中でも嫌いなことが私の中で出来ました。「ドリブル」です。トレセン(各チームの代表選手を集めた選考みたいなものです)での出来事は私に大きな影響を与えました。トレセンで生き残るには目立たないといけないのです。その為にはアピールが必要なのですが、周りには私よりはるかに上手い選手がゴロゴロ。当時既にドリブルの才がないと分かっていた私には親父からの「ドリブルして目立て、点を取れ」という言葉を受け入れることは難しかったのです。(これはきっと私にとっての金ピカではなかったからでしょう。)

そんな中で私にはどの様な「個性」、「金ピカ」があり、どの様な選手になればいいのか、なりたいのか悩みつつも、中高とサッカーを続けると自分という人物像やサッカーの楽しみを見つけました。
ピッチ内外で、持ち前の明るさを生かしチームに活気と勢いを付けることが出来る、それは自分の個性であり、自分という存在なのだと。中学時代のキャプテンを任された経験や、高校時代の全国大会出場を経て気が付くことが出来ました。
そして、私にとっての「金ピカ」はクロスとアシストです。幼い頃の基礎練が実を結び、キックに自信を持てる様になりました。その自信を伸ばすべく、中学当時のボコボコの土のグラウンド、高校になってからは綺麗な芝生のグラウンドで沢山練習しました。いつの間にか私の中では得点を決めることより、華麗なフェイントで相手を抜き去るより、強靭な体で相手を止めるより、「綺麗なクロスでアシストする」ことの喜びが大きく価値のあるものになりました。

YouTubeで「慶應義塾vs横浜創英」と検索してみて下さい。「2016.5.7/関東高校大会・神奈川県予選=準決勝」の試合が出てきます。ナイスアシストを見ることが出来ますよ。皆さんからの感想、待っています。試合の映像はこちらをクリックしても見ることができます。

ここで、最初の話に戻りますが、私は煉獄杏寿郎にはなれないし、他の上手なサッカープレイヤーにもなれない。下谷優太は下谷優太でしかないのです。ソッカー部には100を超える部員がいて、部員一人一人は絶対に変えが効かない人物だということです。寡黙に背中で引っ張る選手もいれば、場の雰囲気を良くすることが出来る選手、周りがよく見えてすかさずサポートが出来る選手。沢山の選手がいます。勿論、組織という枠組みの中には沢山のルールも存在しますが、その環境下で自分の個性を前面に出すことが大切であり、委縮する必要はないのだとサッカー人生を通じて感じました。
サッカーも同じで、11のポジションがあり、それぞれに役割がある。その中から自分で選んだポジションで自分の「金ピカ」を存分に発揮することが自分の楽しさ嬉しさであり、結果としてチームの勝利に繋がると私は考えています。

皆さんの個性はなんですか? 皆さんにとっての「金ピカ」はなんですか?

自分はどの様な人間で、どんな良さがあるのか。その良さを押し殺していないか。どんな時も常に等身大でいることが大切です。
なぜサッカーを始めて、サッカーのどこに魅力を感じ、何を求めているのか。せっかくの機会なので考え直してみてはいかがですか?
後輩達は、本当にあっという間に引退が来てしまうという危機感を持って、日々過ごして欲しいと思います。自分の現状に満足いかない人も多いと思います。でもそんな中でも腐らず「金ピカ」を持ち続けてサッカーをしてみて下さい。

最後に2つだけ。

同期へ。
ワンピースやナルト、鬼滅の刃にしても、面白い漫画には主人公以外にも沢山の脇役キャラクターが登場する。大ヒットしている漫画は必ずと言っていい程、主人公と同じだけ個性的な脇役キャラクターが愛される漫画だ。今、関東の試合に出ている自慢の同期が俺らの代の主人公かも知れない。でも、俺は知っている。試合に出ることが出来ていなくても沢山の脇役が沢山の個性でこの部活を支えていることを。全員が自慢の同期だ。ラスト2ヶ月。俺達なりに最高の戦いをしよう。心を燃やせ!

そしてこの場を借りて両親にも感謝したい。
大学まで不自由なくサッカーを続けさせてくれてありがとう。
お母さん。6時30練の日、起きなくていいと言っても絶対に起きて朝ご飯を用意してくれてありがとう。体調に気を付けろ、忘れ物はないか、早く寝ろ、口うるさくしてくれてありがとう。
親父。俺に期待してくれてありがとう。どんな時も応援してくれてありがとう。テーピング巻け、アミノ酸飲め、ストレッチをしろ、他にも沢山のことを耳にタコができる位言い続けてくれてありがとう。優しく、時に厳しくしてくれてありがとう。最後まで悔いなくプレーする姿を見せたいと思う。

自分は自分。最後まで自分らしくサッカーをやり切りたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。次の担当者は馬場啓輔(4年・桐蔭学園高)。ここだけの話ですが、雨の日の馬場は雨タマ模様の可愛いカッパを着用して原付を運転してきます。姿を見ることが出来ると運気が上がるとか?キレのあるドリブルと無回転枠外シュートでチームに流れを生むことが出来る馬場が卒業ブログでどのようなゴールを決めるのか楽しみです!馬場よろしく!

《NEXT GAME》
10月31日(土) 関東リーグ戦 第15節 vs明治大学
13:30キックオフ @江戸川区陸上競技場

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