2025.04.21 部員ブログ
「ルーキーイヤー」(山中遊太)
平素より大変お世話になっております。経済学部2年の山中遊太と申します。
近頃、最早春の陽気とは言えないほどの暖かさが続き、今年の夏も暑さが思いやられることに加え、もうこの時期かと時の流れる速さに驚かされています。とはいえ未だに村重!と間違えて呼んでくる人、私の出身である茅ヶ崎を田舎と言い続ける無礼者を散見する点は不思議で仕方ないのですが。
このあっという間に過ぎていった1年を振り返り、今シーズンの決意表明を綴り私の部員ブログとさせていただきます。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
私のルーキーイヤー、形容するならば、コーチがおっしゃった”何も変わってない”という言葉が精確だろう。シーズンが終わってその言葉を掛けられた時、本当にショックだったしものすごく腹が立った。入部して1年が経ったにも関わらず何も変わっていない?嘘つけ。そう思った。それが現実だと薄々分かってはいたが、1年間をドブに捨てたという事実を認めたくなかった。逃げたかった。ただ、コーチと面と向かって話すうちに、これ以上逃げたら本当に取り返しがつかなくなると強く思った。
なぜここまで自分が変われなかったのか、その現状から目を背けてきたのか。
私はプライドが高かった。謙虚でなかった。
今考えると傲慢の極みではあるが、塾高時代からこの部の試合を見て、練習試合もしていた私は1年目から試合に絡める、本気でそう思っていた。だからこそ4月からTOPチームに上がった同期2人を見ていられなかったし、Bチームに振り分けられたことがとても悔しかった。まして、シーズンが始まる際にこのチームの1番下のカテゴリーだと告げられた時には絶望した。自分のプライドが傷付くのが許せなかった私は必死に言い訳を探し、他の場所にベクトルを向け続けた。なんであいつが自分より上のカテゴリーにいるんだとか、今は試合に出た方が良いかとか。そんなやつが試合に出られるわけもなく、Iリーグ開幕戦では本職じゃない選手に自分のポジションを譲りベンチを温める始末。第2節ではスタメン出場ながらも7失点で敗北。第3節も2失点し負けを喫すると第4節でベンチに。自分が90分間外から見た試合でチームは完勝した。素直に喜べなかった。相手が弱いからだ、とまで思った。
その時の感情を思い出していても、文字を綴っていても吐き気がするほどプライドが高い。
よく考えれば小さい頃から勉強もサッカーも本気でやっていた私は、周りの人間にしばしば褒められてきた。なんでもできるとか、完璧な人間とか。少なからず自分でもそう感じていたからこそ、自分のダメなところから目を背けて、完璧でない自分を認めたくなかったのだと思う。だからこそビデオで自分の良いプレーを見続け、悪いプレーから目を背けた。他人のアドバイスも本気で受け止めなかった。自分はこう思っていた、と意見をぶつけて自分を守りたかった。だから、自分は変われなかった。
コーチに言葉を掛けられた後、TOPチームで活動するチャンスがあったものの、1年間このように過ごした、何も変わっていない選手が何かを成し得る訳もなかった。頭も体もついて行けない日々が続いた。改めて、この1年間を無駄にしたのだと、何も変わっていなかったのだと強く感じた。遠征中の紅白戦でBチームに大量失点した時には、自分の実力をこれまでにない程突き付けられた。やってやろうという気持ちだけではどうにもならない実力であった。当然のようにBチームに降格し、新しいシーズンが開幕した。
私はまた、こんな1年を過ごす訳にはいかない。あと3年しかないプレイヤーとしてのサッカー人生をこんな風に終わらせて良いわけがない。そのために”変わる”。
入部後に決めた私の目標、このチームの中心であり不可欠な選手になるためにも
今シーズン、スタメンで出場して活躍する。
《NEXT GAME》
5月3日(土・祝)関東リーグ戦 第5節 vs 筑波大学 @筑波大学第一サッカー場 14:00キックオフ