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2016.10.18 引退ブログ

友(宮永一希)

岡端2

環境情報学部4年の宮永一希です。

「俺の足が止まりそうになった時は、背中を押してくれ」これは、私が今年の年賀状で同期の李元(4年・慶應義塾高)に書いた言葉です。柄にも無く、恥ずかしげも無くこんな言葉を書いたのには理由がありました。サッカー人生ラスト1年後悔の無い様全力で走り切るという覚悟と、大学3年間で何度か足が止まりかけていたことによる不安に駆られて、こんな言葉を書きました。

何かこの部に爪痕を残すんだ。そしてお世話になったサッカーに後悔だけは残したくない。それが今年の自分に課した「使命」でした。

しかし、私は春先に全治6か月の膝の大怪我をしてしまいました。自分の覚悟とは裏腹に残念な結果が待っており、周りで躍動する4年生を見ることはとても悔しく、羨ましく思っていました。きっとやり切れない後悔を抱いたまま私のサッカー人生は終わるのだろう、心の中はこの様に思っていました。半年間ずっと思っていました。

しかし、その薄暗い思いと私の実際の行動は違いました。雨が降ってもグラウンドに残り声を出す、ボールを拾う。チームの雰囲気が緩くなれば自分の声で雰囲気を変える。試合前にゴミを拾う。出ている選手を応援する。自分を褒めている様で気持ち悪いのですが(笑)これが私がした実際の行動でした。それは今年、自分の理想と現実に思い悩み、苦しむ同期達のおかげで生み出された行動でした。

将来の夢が打ち破れそうな選手が必死に足掻き、努力し続ける姿に心を打たれました。ベンチで誰よりも声を出すその姿を素直にかっこいいと思いました。腐ってはいけない、今の自分はチームの為にあるべきなのだと背中で伝えられた気がしました。また、怪我をしてプレーが出来なくても、応援隊長としてただひたすら大きな声を出し続ける姿をかっこいいと思いました。自分がした大きな膝の怪我と同じ重度の怪我を過去に3回も味わっても尚、走り続ける同期を心の底からすごいと思いました。数え上げればきりがありません。

私の同期は皆、たくましく強い同期ばかりでした。彼らへの「憧れ」は私の止まりかけた足を何度も前に運んでくれました。言葉ではない他の何かで引っ張り上げていた彼らは本当にすごいと思います。

私はこの関係を「友」と呼びたいと思います。見たい映画を一緒に行ったり、休日に頻繁に遊びに行ったり、夜ご飯を進んで一緒に食べるわけではありませんが、私は「友」だと言い切ることが出来ます。

きっとこの関係はこの組織だからこそ築けたもので、他ではきっと築くことは出来なかったのだろうと思います。口先だけの「ともだち」ではなく、切っても切れない「友」を作れたことは一生の財産です。
私は、一生誇りに思います。

将来、苦しくなった時に、壁にぶち当たり成長しなければと思った時に、彼らの存在がまた僕の背中を押してくれるのでしょう。私もまたそんな彼らのような存在になりたいと思います。

同期万歳。

(※ちなみに年賀状の李元は何もしてくれませんでした。)

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10/23(日) 関東リーグ戦 第19節 vs法政大学
@川口市青木町公園総合運動場 14:00キックオフ

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