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2018.11.20 引退ブログ

自分探しを終えて(松井隆明)

松井平素は大変お世話になっております。
マネ部屋では毎週のように最新の言葉が更新されます。最近では「マジ?」というのを「ま?」と言うそうです。ついていけません。やはりおじいちゃんなのでしょうか。今シーズン主務を務めさせていただきました松井隆明です。

最後のブログは、私が大学で何を考えて過ごしてきたかについて書こうと思います。長い文章になりますがお付き合いください。

高校卒業前、自分からサッカーがなくなったらという疑問を突然抱くようになりました。受験もなく毎日をのんびりと過ごし、あまり充実感のない高校生活を送ってしまったためにこう感じたのだと思います。それでもここに入部したのはやはりサッカーが好きだからということと、ピッチ外を大切にする部だと知ったからです。ピッチ外とはまさにサッカーのない自分を表現する場だと思いました。サッカーをしながらサッカーのない自分をどれだけ高められるか、4年先を見据えて過ごそうと決めました。

しかし、現実は想像と違いました。
「別によくね?」「まぁ大丈夫っしょ。」 いろんな部員からこの言葉をよく聞き、どこか自分がマイナスにならなければ良いという雰囲気を感じてきました。同期は面白いのですがルーズでもあり、1年時は数多くミスとミーティングをしました。そんな雰囲気と同期から私は堅実さといった自分の個性に気づけました。一つの個性に気づけると2年ではリサーチを通して組織に何をもたらせるかを考えるようになりました。具体的な話は割愛しますが、組織の為に動くことが楽しく、案外こんな仕事にもひたむきになれるんだと感じました。しかし、堅くひたむきに取り組むと自分を追い詰めることもあり、さらに個性が自分の代のカラーとは違うと感じてはもう少し気楽に生きようかなと思う時期もありました。その中、私に副務という選択肢ができました。同期と話し合ってみると自分はこのままでいいと思えるようになり、個性を自分のスタイルに変えることができました。そして次の2年間はもっと自由に自分らしく活動してみたいと思い、経験したことのない仕事と自分の色を塗れる幹部という立場に魅力を感じ、副務を受け入れました。副務として1年間トップ練に参加し、毎日合宿所に泊まって部員と話した時間はとても充実していました。主務は想像を絶する慌ただしさの中で過ごしたからこそ、色を出せない時期もありましたがこれまで見えなかった弱さを知ることができました。
簡単に自分の4年間を振り返りましたが、後輩のみんなにもサッカーを第一にしつつ、先を見据えて過ごして欲しいと思います。存在意義という言葉の意味を恐る恐る探す必要はありません。周りの部員から個性に気づき、それをこの部にどう生かせるのかを考えてほしいです。それがこの部の為になり、自分の為にもなります。ミスがない=隙がないではなく、180人が個性を生かして部にアプローチできることが隙のない組織です。そんな組織を目指してください。今季で言えば応援部門や企画部門は彼らの個性を生かしたアプローチであり私にはできないことでした。

ここからは私が先を見据えて自分を探してきた過程で得られたものをいくつか紹介します。まずは以下をお読みください。

2017.11.18 関東リーグ最終節、降格が決まった日。
2018.7.7 早慶戦の先制点。
2018.7.16 降格したチーム体制の見直しや早慶戦の準備、日常業務に今後の進路。終わりが見えなかった半期が終わった日。
2018.11.11 4年早慶戦。

これらは私が鮮明に覚えている日です。自分の無力さに絶望を感じた日、幸せを感じた日、いろんな感情が入り混じった日。感情は違えどこれらはこの先いつ思い返しても自分を奮い立たせてくれる財産になると思います。思い出というのも学生として得られる大切なものの一つです。楽しい思い出も大切ですがそれらは「楽しかった。」で完結します。せっかくならこの先も自分を奮い立たせる思い出をたくさん得て欲しいと思います。

そしてもう一つ、以上の思い出からもわかるように4年早慶戦を除いて選手としての思い出はありません。私が出られなかった最後の公式戦、出場した同期は格好良かったです。16年のサッカー人生を思い返すと「こんな終わり方か」と情けなく思ってしまいます。同期もブログでサッカーでの後悔を綴っていますが、サッカー人生の最後にどんな自分を見据えているのか、その答えを大切にしてください。

最後が出会いと別れです。応援してくださる皆様、情熱を持って接してくださるOBの方々や社会人スタッフ、会場で声をかけてくださる保護者の皆様、3年間支え合った本田やいつも寄り添ってくれたメロスを始め楽しい同期、ついてきくれた後輩、励まし合った他部の友人。一方で、潟中を始め夢を追いかけて行った部員との別れ。多くの出会いと別れが自分の支えとなり、自分を見直すきっかけとなりました。

ソッカー部生活を振り返ると、自分を知り、いくつもの財産を得ることができ強く成長した4年間でした。最近引退が近づき、なぜこのような過ごし方を続けられたのかを考えるのですが、自分はまだ生かされている身だということを忘れなかったからだと思います。自分ひとりではここまで来られなかった。そう考える度に、目先の感情に流されずもっと未来の自分を見据えるべきだと思うのです。ここまで重く考える必要はないと思いますが、今シーズンを振り返って、目先の感情に流されることがなかったか全部員に考えて欲しいです。

この一人の学生の過ごし方を読んでどう思ったでしょうか。何か自分自身を考えるきっかけになってくれれば嬉しいです。

最後に、サッカーを16年も続けさせてくれたこと、慶應を受けたいと言えば応援してくれたこと、ソッカー部に入り、役職に就くとオフの日ぐらいは全て忘れて一人でいたいと家族までも拒むような自分でも見守り続けてくれたこと、親には感謝の言葉しか出てきません。ありがとうございました。今は次の目標が見つかりこの部で育てた幹に枝葉をつけています。これからもどこに行こうと見守ってほしいと思います。

拙い文章でしたがご高覧いただきありがとうございました。

次はチームNo.1のスピードスターの小谷春日です。1年生からトップチームでプレーしていた経験豊富な彼のブログに乞うご期待です!

《NEXT GAME》
11月24日(土) 関東リーグ戦 最終節 vs神奈川大学
@柏の葉公園総合競技場 11:30キックオフ

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