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2018.11.07 引退ブログ

たかがサッカー(吉江竜太朗)

吉江2平素よりお世話になっております。牛岡からバトンを受けました、法学部法律学科4年の吉江竜太朗です。ここ3ヶ月は、彼の胸めがけて1000本はボールを蹴りました。

根は真面目とイジられ、うるせえ。といつもいきり立っていましたが、やはり真面目な文になってしまいました。最後まで読んで頂けると幸いです。

引退まで、あと1ヶ月を切る中、ブログが回ってくる恐怖に怯え、私の幼稚園から続くサッカー人生を振り返ると、辛い事、悔しい事、残念な事ばかりが脳裏に蘇りました。

例えば、

・中3の時、初めて出場した全国大会で発熱の為、スタンドからビデオを撮り続け、私だけプレーをすることが出来ずにこの大会の為に買った新しいスパイクでコーチと2人でボールを蹴った事。

・高校生の時は、3年生の夏冬共に怪我をして試合に出場することが出来ず、ただ声を出し続けることしか出来なかった事。

・そしてこれらの悔しさをぶちまける為に大学でソッカー部に入部し、大学2年の春には関東リーグに出場するチャンスを掴みかけるものの、前日に怪我をし、そこから2ヶ月Dチームで活動した事。

・4年生の夏にCチームで力を貸してほしいと私を信頼して加入させてくれたにも関わらず、後期Iリーグで勝ち点4しか稼げず、最後はベンチから降格を見届けることしか出来なかった事。

・下級生の頃一緒に戦っていた他の同期は、関東リーグのピッチで輝いている事。(これは、嬉しいけど悔しい複雑な感情です。)

全て私自身の責任、力不足であり、こんなところで嘆いても仕方がないのですが、結果だけを列挙するとこういった有様です。

こうして振り返っていると、大学までサッカーをしていた事に後悔の念を持ってしまう程でした。
私の周りには、サッカーを辞め大きな成功を掴んでいる人や夢を見つけそれに向かって走っている人が沢山います。
彼らは、それまでの当たり前であった、生活のそのものだった、サッカーを捨てるというとてつもなく大きな勇気のいる事を遂げて今を生きているのです。
一方私は、やめる勇気すら持てずにサッカーを続けていたのかもしれない。
辞める人は腰抜けだと決めつけていたが、そうではなく、思考を停止させて、ただサッカーを続けていただけなのかもしれない。そう思ってしまいました。

しかし、ある同期が先日、「サッカーは人生において一部でしかない。プロサッカー選手になるなら違うけど、趣味のようなものだ。」と話していた事、そして須田前監督もよく「ソッカー部は人間教育の場」「たかがサッカーなんだから」と仰っていたことを思い出しました。
下級生の頃は何を言ってんだと思っていましたが、卒業して社会人になる事を控えた今、少し分かったような気がしています。

勿論、サッカーを始めた頃は皆プロサッカー選手を目指し、懸命に努力を重ねるでしょう。しかし、大学生にもなると現実を知り、全員がプロサッカー選手になる事はあり得ません。
だから私は結果だけを見るのではなく、人生の一部に過ぎないサッカーが私に何をもたらせてくれたのかをしっかりと整理して、今後の人生の糧にする事が大切だと思います。

そして私が考えるサッカーが私の人生にもたらした産物は、チームスポーツで本気で勝利を目指し行動する中でリスペクトできる仲間、人に出会えた事なのかなと思います。

例えば、同期のGKたちです。GKというポジションはチームで1人しか出場できない為、競争がダイレクトに現れます。つまり、他のGKをバチバチに意識して行動するので他の同期よりもリスペクト出来る部分が多く見れるのです。そんな彼らからはどんな状況でも諦めない精神力や創造性とそれを芯を持って貫く大切さを学びました。そんな事を感じさせてくれた、熱すぎてうるさいくせに繊細なキックをする同期GKも、ふざけてるくせにスーパーなセーブをする同期GKも私の闘争心を駆り立て、サッカー人生を刺激的にしてくれた大切な宝になります。

また、サッカー人生最後の半年に、Cチームの監督である戸田さんの元で活動出来た事も幸せな事です。
本当に日本のトップ、世界で活躍する人は生半可な努力ではない。
言葉にしたら誰でも言えるし、当たり前かもしれませんが、それを目の当たりに出来たことは私の人生において大きな財産であり、一つの指針となることでしょう。
ソッカー部では、当たり前の事は当たり前ではなく、感謝をしろと良く言われますが、戸田さんが同じ組織で活動している事がまず当たり前ではなくとてつもなく幸せであると思います。
だからこそ、詳細は存じ上げませんが、昨日のような最後になってしまったのはリスペクトに欠けていると思いますし、選手一同残念でなりません。
すみません、脱線しましたが。

他にも、戦友ちびれおや、3年間一緒に暮らしたお馬さん、私のブレーキ役鈴木くん、拒否権を与えない小谷くん、哲学者への道を辿り始めたスピーカーなど素晴らしい同期、いつも面倒を見て下さる先輩達、私の可愛がりに付き合ってくれる後輩達は、一生の宝になるでしょう。

このような素晴らしい人々との出会いが私のサッカー人生で得る事が出来たものであり、サッカーをここまで続けた事は私にとって間違いなく有益であると確信しています。

サッカーを続けたことに後悔はありません。

だから最後に、2年以上話してない、堤くん。1年生の時から自主練をしてきて、先日関東デビューした事はとても嬉しいよ。

彼も僕の宝の1人です。

これから話すかは分かりませんが、陰ながら応援しています。

拙い文章でしたが、ここまでお付き合い頂き有難う御座いました。

次は、早慶戦で素晴らしいゴールを決め、ベンチではなくスタンドに一目散に走って行った増田皓夫です。
最近は専ら人生について思慮しているという彼の深く熱い思い、お楽しみに!!

《NEXT GAME》
11月10日(土) 関東リーグ戦 第20節 vs拓殖大学
@栃木市立総合運動公園陸上競技場 11:30キックオフ

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