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2017.11.04 引退ブログ

ひどい同期(矢坂天成)

こんにちは。
平素は大変お世話になっております。
誰もが憧れるスーパー大学生で、私の事をこよなく愛している渡辺夏彦からバトンを受け取りました、法学政治学科4年の矢坂天成と申します。
遂に最後のブログになりました。今回は私がこよなく愛する「ひどい同期」について書きたいと思います。文章を書くのが小さい頃から苦手で、とんでもなく長い文章になってしまいましたが、精一杯感謝の気持ちを込めて書きましたので、どうぞ温かい目で見ていただければと思います。同期のみんなは良かったら最後まで見てね。

私の同期はひどいです。
サッカーよりもインスタグラムが好きな人。同期より後輩の事が好きな人。ボールを蹴るより筋トレが好きな人。誰よりも早く家に帰りたい人。みんなで話すより城ドラ(携帯ゲーム)が好きな人。
みんな他人にあまり興味が無くて、自分が大好きで、プライドが高くて、面倒な事が嫌いで、わがままです。
「誰かがやってくれるだろう。」
須田監督がおっしゃっている様に残留争いをしている今でも、そんな気持ちを持っている4年生がいる様な気がします。それが、チーム状況が良くならない要因の一つかもしれません。

下級生の頃、仕事のまとめ役であった私はそんな同期に毎日怒っていました。
「仕事をやれ!」「チームの為に動け!」「なんでそんな事も出来ないんだ!」
本当に厳しく、先輩にやり過ぎだと言われる程、毎日の様に怒鳴り散らかしていました。
今では同期の林谷に更年期だったといじられ、廣畠には暗黒期だと、後輩との話のネタにされています。
それでも、自分は正しい事をしているんだと、その時は本気で思っていました。

しかし2年生の時、スタッフを決めるミーティングでこんな一言を言われました。

「お前は正しいけど、上に立って欲しくない」

これを聞いたとき、怒りとも呆れとも言えるよく分からない感情が生まれました。
スタッフになりたいと言った事も無いし、何も出来ないお前らに言われたくない。本気で全員をぶん殴ってやろうと思いました。
理屈では正しい奴が上に立つべきだ。みんな俺がスタッフをすると怒られるのが嫌でそう言ったに違いない。言い訳を作る様にそう思っていました。

しかし、考えても考えても何が正しいのか、何がおかしいのか分かりませんでした。どう考えても、逃げても腑に落ちない。そこで私は同期全員に時間を貰い、自分の良くない所、直して欲しい所を聞いて回りました。
同期は素直に、そして優しく、あの時はこうすべきだったのではないかと伝えてくれました。お陰で私は大きな発見をする事が出来ました。

正しくない訳ではない。やり方が間違っていたのだ、と。

そこから考えのレベルが一段階上がりました。
「何をすべきか」だけでなく、「どうすべきか」を考える様になりました。
どうしたら一番伝わるのか、どうしたらお互いが気持ち良く一緒に居られるのか。今でも試行錯誤をしながらですが、自分なりに4年間で大きく成長した部分だと思っています。

その成長は人と接する時だけでなく、サッカー中でも実感する事が出来ました。
私はサッカーが下手くそです。なので、誰よりも走る事、声を出す事しか出来ません。その中でも、どんな声を出せばチームが盛り上がるのか、どんな声を掛けてあげれば後輩はやりやすいのかを考えられる様になりました。
「やれ!」ではなく「やろう!」
こんな下手くそな僕ですが、Bチームのキャプテンに選ばれる様になりました。キャプテンマークを巻く事は本当に幸せな事でした。信頼してくれた望月コーチとグランドマネージャーの本田完、そして最後の2週間まで全国に出るという夢を見させてくれたBチームのみんなに心から感謝しています。

また、そうして考えていくうちに、人の悪い部分ではなく、良い部分に目がいく様になりました。そして、心から人を尊敬出来る様になりました。今までださい、くだらないと思っていた偉い人の名言や前向きな言葉がこんなにも効果的で素敵な事に、やっと気付く事が出来ました。
今でも毎日修造カレンダーをめくって、朝から前向きに残留に向けて自分に出来る事を考え続けています。

ひどい同期のおかげで、大学の4年間で私は少しだけ殻を破れた気がします。
みんな、本当にありがとう。

最後に、ひどい私を少しでも変えてくれたひどい同期に伝えたい事があります。

俺達はこんなもんじゃない。

あきみは、約束通り関東前の試合で点を取ってくれた。
あづは、練習中後ろから声を張り上げてくれた。
じゃんぼは、努力が報われる事を体現してくれた。
うっちーは、サッカーを辞めて本気でサッカー部を良くしようとしてくれている。
豊は、何回怪我をしても立ち上がってチームを引っ張ってくれた。
立綺は、カテゴリー関係なくみんなと話して理解してくれた。
駒野は、正しい事を正しいって熱くみんなに語ってくれた。
かんちゃんは、途中から同期になって大変なのに、解け込んで厳しい意見をずばっと言ってくれた。
櫻井は、ビデオでチームをモチベートしてくれたし、何よりも俺に鋭い意見を言ってくれた。
澤田は、自分からスタッフになって文句一つ言わずに仕事をしてくれた。
たけぶは、試合に出て活躍するっていう約束を守ってくれた。
たなけんは、どんな時でも同期の事を守ってくれた。
としは、誰よりも早く自分にベクトルを向けてチームの為に行動してくれた。
てづは、みんなに愛され憧れる様なキャプテンで居てくれた。
長尾は、リサーチのみんなをまとめてくれた。
やすは、本質が何かをみんなに伝えてくれた。
たいせーは、難しい立ち位置でも文句一つ言わずに声を張り上げてくれた。
そうたろうは、誰よりも感情的な所を見せてくれた。
中井は、いつでも中心に居て皆を笑顔にしてくれた。
はたは、後輩を巻き込んで、練習では誰よりも姿勢で引っ張ってくれた。
ひらけんは、C2をどこよりも熱いチームにしてくれた。
もってぃは、どんな事にも真摯に取り組んでくれた。
迅郎は、ピッチ内外で誰よりも本気でチームを盛り上げてくれた。
まこは、難しいモチベーションの中でC1をまとめて残留させてくれた。
恭平は、大事な所で点を取ってくれた。
夏は、いつでもトップチームの中心で慶應のサッカーを引っ張ってくれた。

俺だってサッカーは下手くそだけど、大きな声でみんなを鼓舞出来る!

法政戦、東洋戦を思い出して欲しい。俺はあの喜びを、あの一体感をみんなでもう一度感じたい。
みんな良い所、尊敬出来る所がある。綺麗事かもしれないけど、同期の良い所を信じよう。
俺達4年生はまとまらないといけない。
やり方は違えど、残留したい気持ちは一緒なはず。
夏の言った様に”俺達”で一つになって、高め合って、今まで捨てなかったプライドをぶつけて、残留を成し遂げよう。

みんなの事、信じてます。

長い文章になってしまいました。身内のネタにお付き合いいただき、ありがとうございます。
次のバトンを渡辺恭平に渡します。いつも私の話が長いと文句を言っている彼ですが、このブログを読んでまた文句を言っている姿が目に浮かびます。怖い顔でそんな文句を言いながらも、誰よりも熱い彼の最後のブログに期待しています。

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《NEXT GAME》
11月4日(土) 関東リーグ戦 第20節 vs明治大学
@三ツ沢公園陸上競技場 11:30キックオフ

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