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2019.06.17 引退ブログ

「自分の感受性くらい」(稲川琢馬)

稲川平素より大変お世話になっております。環境情報学部3年の稲川琢馬と申します。

皆さんは好きな詩はありますか?
詩には沢山の種類があり、たった1行の詩もあれば、口語体で書かれてるものもあり実に多くのものがあります。今回は小学生の時に出会ったある一つの詩を紹介したいと思います。

自分の感受性くらい
茨城のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

この詩は、自分が感情をコントロールする為に、常日頃から読んでいました。小学校から中学校へ進学すると、サッカーも学校の環境も変わり、これがまた高校に進学しても大きく変わりました。そんな時に環境に飲み込まれる自分が必ずいました。場所も変われば、共に戦ってきた仲間も全てが変わり、自分自身ではなく外に目を向けがちな自分がいたことも否めません。また、自分にとってメンター的な存在であった、吉江くん(H31卒)を抜くという目標を掲げソッカー部に入部しましたが、なかなか壁は高くいつもプレーを真似するだけで精一杯でした。上手くいかない時期や、勝てそうで勝てなかった試合をしてしまった時、サッカーを本気でしていれば必ず苦しい思いをする時はあるはずです。そんな時に、どうやって前を向けるかで成長の度合いが大きく変わると思います。環境のせいにするのか、周りのせいにするのか、それとも内省することが出来るのか。GKは、失点が付き物のポジションでもあります。だからこそ、失点の原因をいち早く突き止め、修正し、そして次に活かすしかありません。自分のあり方を客観的に見直し、また真摯に取り組む以外に改善出来る方法はありません。

ここまで、内省することや自分自身にベクトルを向けることについて長々と書いてきましたが、自分が本当に伝えたいことは、言葉あっての行動になるということです。自分自身にかける言葉も、仲間に対してかける声も強い武器になることもあれば、自身を傷付ける武器にもなりかねません。自分の口から発する言葉を一番聞くのは、自分自身であります。また、言葉に背中を押されることもあれば、言葉が悪い方向に動かすことも出来る。今回紹介したこの詩は、まさに言葉が躍動していました。言葉は生きているからこそ、また厄介でもあります。言葉の上に生活があることを肝に銘じ、サッカーに貪欲に取り組みたいと思っております。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援、ご声援の程、よろしくお願い致します。

《NEXT GAME》
7月12日(金) 第70回早慶サッカー定期戦vs早稲田大学
@等々力陸上競技場 18:30キックオフ

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