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2020.03.30 部員ブログ

「平等と公平」(金子和樹)

平素より大変お世話になっております。今回初めてブログを担当させていただきます、 環境情報学部新2年の金子和樹です。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

大学に入学して約1年が経過した。高校生の時に比べて自分の時間が増え、サッカーについて考える時間も増えた。リサーチ部門に入ったこともあり、最近はサッカーの動画を多く視聴している。その中で、世界のトッププレーヤーと自分を比較しながら、圧倒的な差を感じる。「何でそんなことが出来るの!?」「何でそんな所が見えてるの!?」といった嫉妬の様な感情さえ湧き上がってくる。そんな圧倒的な差を感じた時、メッシと自分は平等だろうか。また、メッシと自分は公平だろうか、と考える。
「平等」と「公平」、似た様な使い方をされている言葉であり、明確な違いを説明することが出来ない。男女の平等とは言うが、男女の公平とは言わない。一方で、公平な審判とは言うが、平等な審判とは言わないだろう。2つの違いが辞書では次の様に記されている。
平等:偏りや差別がなく、皆等しいこと。また、その様子。(goo 辞書)
公平:全てのものを同じ様に扱うこと。判断や処理等が、偏っていないこと。 また、その様子。(goo 辞書)
これだけでは違いが見えてこない。しかし、次の画像を見ていただければ両者の違いが理解出来ると思う。


(Pixel Fantasy)
Equality = 平等 Equity = 公平
全員に同じ待遇を施しているのが「平等」であり、状況に合わせて全員の結果が同じになるのが「公平」である。この画像からも分かる様に、スポーツは公平ではない。唯一、ルールが公平に定められているだけだ。先程の問いに戻ると、僕とメッシは平等ではあるが、公平ではないことが分かる。もっと身近な話をするなら、僕は関東リーグのスタンドの景色を知らないが、トップチームにはそれを知る人が存在する。その人達と同じスピードで成長しても試合には出ることが出来ないのだ。
ただ、チャンスは平等に与えられると思う。チャンスの数や規模ではない。チャンスが与えられるという意味で平等であると思う。僕も15年のサッカー人生で、全くチャンスがなかった訳ではない。今からは想像も出来ない様な環境でサッカーをしたこともあった。その中でも、僕が最もチャンスを手にしたと感じ、それを無駄にしてしまったと感じたのは高校3年生の時に出場したインターハイである。

僕の出身校である國學院大學久我山高校は、東京都代表として3年振りに全国の舞台に駒を進めた。僕達が入学してから初の全国大会であった。1回戦は兵庫県代表の神戸弘陵学園高等学校。前半の早い時間に先制し、前半で3点を奪ったチームは、勢いそのままに無失点でゲームを終えた。チームとしては最高の入りであり、初の全国大会でも普段通りのサッカーを体現した。試合後のロッカールームも、帰りのバスもこの上なく良い雰囲気が流れていた。その中で、僕は一人落胆していた。前半の30分に交代を宣告されたからである。僕だけが試合から疎外されており、明らかにチームの足を引っ張っていた。当時の監督の判断は絶対的に正しかったと思う。チーム自体は3回戦まで駒を進め、全国の壁を体感し、大きな収穫を東京に持ち帰った。熊本県代表の大津高校に負けた直後のロッカールームも、負けたチームとは思えない程雰囲気は良く、あのチームに勝つ為には何をすれば良いのかという会議が始まっていた。僕個人的には、1回戦で交代してからスタメンで試合に出ることはなかった。これはインターハイだけの話ではない、3年の冬に引退するまでずっとである。たった1試合の30分が僕の高校サッカーを変えてしまった。1年、2年と積み上げて漸く掴んだスタメンの座をみすみす逃してしまったのだ。
せっかく与えられた「チャンス」を無駄にした。
あの日のことを思い出し、何度後悔しただろう。あの日のプレーを振り返り、何度時間を戻したいと考えただろう。何をどうしたってあの日に戻ることは出来ない。今後、二度とあの様な思いをしない為にも、準備しておくことしか出来ないのだ。
誰にでもチャンスは訪れると思う。チャンスが来ると信じ、努力する人の下には自分よりも周りが上手くて、不公平であると感じてもチャンスは平等に与えられるのだから。 そして、何をチャンスと感じ、それを掴み取ることが出来るかは普段の生活に懸かっている。何処にでも転がっているチャンスを見逃さない様に、日々の練習に打ち込もうと思う。
僕の我儘な拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。 今後共、ソッカー部へのご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

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