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2021.03.12 部員ブログ

「最高の舞台」(田中康太郎)

平素よりお世話になっております。今回初めてブログを担当させていただくことになりました、商学部新3年の田中康太郎です。拙い文章ではございますが、最後までお付き合いしていただけると幸いです。

様々な事情で高校サッカーを不完全燃焼に終えた私は、受験で合格した大学でまた本気でサッカーをやろうと考え、合格した慶應義塾大学でサッカーを続けることに決めた。公式戦という真剣勝負でのみ生じる、他では代替不可能な緊張感、喜びをもう一度味わいたいその一心だった。ただ、いざ入部してみると、そんな思いはすっかりなくなった。強豪校出身や早慶戦に出場することを目標にしている選手が多く、なかには本気でプロを目指す選手もいる。普段はふざけていてもサッカーになると目の色変えて本気で取り組むその強度に圧倒された。正直、大学サッカーをなめていた。高校時代、主力としてスタメンで出ていた自分は大学でも何とかなるだろうと甘い考えを持っていて、浪人時代もその強度に付いていく準備は何一つしていなかった。入部して2、3ヶ月で周りとのサッカーレベルの差を痛感し、公式戦に出るビジョンが全く持てなかった。本気でサッカーしたくて入部したのにも関わらず、こんな気持ちになった自分が本当に情けなかった。しかし、退部の決心はつかず、中途半端な気持ちで部活の練習に行く毎日が続いた。
こうした日々を過ごしていく内に転機が訪れた。1年の後期に行われた、Dチームとして挑む、Iリーグの桐蔭横浜大学戦である。この日、いつものように出場出来ず、得点板の仕事をやることになった。相手はIリーグを首位で独走する関東1部のトップサブのチーム。完敗してもおかしくない相手だった。しかし、選手達は必死に奮闘し、桐蔭横浜大学を追い詰めた。結局、2-4で敗北したものの、その試合で魅せた選手達の全力プレー、感情の起伏の激しさ、ゴールを取った時の全力のガッツポーズを目の前で目撃した時に、心底こういう試合に出たい、こういう試合に出る為に大学で部活をやろうと思ったことを思い出した。
その日を境に頭の中から退部の文字はよぎらなくなった。全力で練習に取り組み、どうしたら試合に出場出来るかを必死に考え、短所を潰し、長所を伸ばした。この取り組みが功を奏して、2年になった時に、Iチーム(Dチーム)で、ほとんどの試合をスタメンとして、Iリーグに出場出来るようになった。Iリーグ1試合目の國學院大學戦で、後半ラストの千代田(新2年・慶應義塾高)の劇的勝ち越しゴールにより勝利した時は心の底から嬉しかったし、サッカーを続けて良かったと心底思えた。たかが一番下のカテゴリーの公式戦だと思うかも知れないが、自分にとっては掛け替えのない瞬間だった。
この経験のお陰で、もっとレベルの高い所で公式戦に出場したい欲が出てきた。早慶戦や関東1部リーグという舞台に出場したい欲。今のままの自分では、手の届く所にないし、普通に考えれば実現可能性が限りなく0に近いが、いつか叶うと信じてより努力を重ねようと思う。それが大学でしか経験出来ない最高の舞台だから。

拙い文章でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今後共、ソッカー部へのご支援とご声援の程、宜しくお願い致します。

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