第99回関東大学サッカーリーグ戦【1部】第9節 vs 流通経済大学

戦評

前節、7試合ぶりに勝利を掴んだ本塾。今期未だに勝利のない流通経済大学との一戦は、1-1の痛み分けという結果に終わった。

立ち上がりから両者激しい攻防を見せる。まずチャンスを作ったのは本塾。15分、MF立石(4年・桐蔭学園高)、MF角田(4年・横浜F・マリノスユース/慶應義塾高)を中心にゴールに迫る。対する相手は21分、ショートカウンターでペナルティエリアの角まで抉り、チャンスを作る。立て続けにゴールに迫る相手は28分、GKとの1対1を作り出すも本塾は辛くも逃れる。流れを渡したくない本塾はFW柳瀬(4年・駒澤大学高)の献身的な守備参加もあり、DF斎藤大雅(3年・京都サンガF.C. U-18/立命館宇治高)、MF田中(4年・三菱養和SCユース/成城学園高)を中心に守りを固める。反撃したい本塾は36分、MF角田のシュートのこぼれ球に反応したFW柳瀬が詰めるが惜しくもポストに嫌われる。さらに45分には抜け出したMF齋藤真(4年・FC町田ゼルビアユース/都立桜修館中等教育学校)が鋭いシュートを放つも相手GKがスーパーセーブ。前半を0-0で折り返す。

後半は立ち上がりから相手がゴールに迫るが本塾はGK洪潤太(4年・三菱養和SCユース/東京朝鮮中高級学校)、DF斎藤大雅を中心に守りを固める。55分、相手のミドルシュートをGK洪潤太が好セーブ。しかし、流れを止めきれなかった本塾は58分に失点してしまう。本塾は60分にMF辻野(4年・暁星国際高)に代えMF洪潤紀(2年・國學院大學久我山高)を、69分にDF齋藤大斗(4年・FC町田ゼルビアユース/日本大学第三高)に代えDF永澤(4年・國學院大學久我山高)を投入し、反撃を図る。交代直後の70分にはDF永澤がサイドを突破しクロスを供給。FW柳瀬が飛び込むが惜しくもオフサイド。79分にはFW柳瀬に代えてMF三浦大(2年・慶應義塾高)を投入、サイドの活性化を図る。直後の83分にはMF三浦大の突破からFKを獲得。MF角田が直接狙うもクロスバーに直撃。90+7分、ラストプレーとなるCKをGK洪潤太の折り返しからMF齋藤真が押し込み執念で同点に持ち込んだ。

前半戦ホームラスト試合を勝利で終えたい本塾は次節、桐蔭横浜大学との一戦に挑む。

《注目選手》
洪潤紀
ポジション:MF
出身校:國學院大學久我山高
一言:技術力の高さと得点への貪欲さでゴールを演出する慶應のチャンスメーカー。流れを変える彼のプレーが慶應を勝利に導くだろう。