第98回関東大学サッカーリーグ戦【2部】第20節 vs 城西大学

戦評

関東リーグ第20節、1部昇格の可能性が掛かった城西大学との一戦は、1-0で本塾が制し、昇格を決めた。

勝利が絶対条件でありつつも、他会場の結果次第で1部昇格が決まる本塾は、立ち上がりから相手のサイドを起点とした攻撃やショートカウンターを受け、やや苦しい時間帯が続く。しかし、そこを切り抜けると最終ラインからのパスワークで徐々にリズムを掴み始める。すると、ピンチを脱した直後の31分、MF田中(3年・三菱養和SCユース/成城学園高)のCKの流れからDF三浦(2年・浜松開誠館高)が強烈なヘッドを突き刺し待望の先制点を奪う。その後もボールを保持し、良い流れでHTに入る。

後半、残留が掛かっている相手も攻撃のギアを上げ、緊迫した展開が続くが、DF山口(4年・國學院大學久我山高)やDF永澤(3年・國學院大學久我山高)を筆頭に集中した守備で相手の攻勢をことごとく跳ね返す。更なる追加点を目指し、56分にはMF朔(2年・学習院高等科)に代えて、MF立石(3年・桐蔭学園高)を、66分にはDF三浦に代えてDF内藤(4年・駒澤大学高)を投入する。その後、ボールを保持しながら上手く時計の針を進める本塾は、試合終盤にかけて、相手のセットプレーから何度かピンチを迎えるもののGK根津(4年・慶應義塾高)を中心に体を張った守備で守り切る。最後まで集中を切らさず相手の攻撃をシャットアウトした本塾はそのまま1-0で勝利を収めた。

残り2節を残し待望の1部復帰が確定した本塾は、「2部優勝」を懸け、前期敗北を喫した神奈川大学戦に臨む。

《注目選手》
三浦成貴
ポジション:DF
出身校:浜松開誠館高
一言:鋼の肉体で相手のチャンスの芽をことごとく潰す慶應のデュエル王。彼のそのフィジカルで相手を圧倒し、優勝争いが続くチームを勝利に導くだろう。