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2019.10.30 引退ブログ

「ソッカー部員失格」(渡邉啓太郎)

渡邉啓平素よりお世話になっております。渡邉舜より紹介に預かりました、経済学部4年、渡邉啓太郎です。彼と会話すると基本的に「ボコボコにする」とか「ぶっ飛ばす」とか「腹減った」しか言って来ないので「それな」以外の返しが出来ないだけです。他人に興味がないっていうのは全くの誤解です。
彼とは入部当初から仲が良いのですが、面白くて仕事が出来てイケメンでデブで優しくて本当に完璧な男だと思います。
肝心のブログですが、僕自身の4年間を振り返ってみると後悔ばかりが残るので、もし読んでくれる後輩がいたら反面教師にでもなればと思います。少し長くなってしまいましたが、お付き合いいただけると幸いです。

恥の多い4年間を送ってきました。
特に目的意識もなく、高校までの流れで入部してC1チームに振り分けられてから1週間、14時練に寝坊。原因はスペイン旅行から帰国した次の日で、スペイン時間の朝6時に起床。日本では14時でした。そのままC1チーム(現Cチーム)からC2チーム(現Dチーム)に落とされ、もうその時点で半分腐りかけていました。正直実力はそれなりに認められていたこともあり、すぐにC1チームに復帰し、スタメンを奪取。Iリーグは基本的にスタメンで出場し続けていた記憶があります。個人として少しずつ調子も上がっていき、C1チームとして結果も出てきていた矢先、二度目の寝坊。夏の遠征前でした。原因は携帯のアラームを掛け忘れていたとか何とか。こんな風に自虐を続ければキリがない程だらしなかった僕ですが、2年時の夏に転機が訪れます。
いわゆる動員事件。朝30分程度のミニゲーム練習を終え、熱中症で動けないと嘘をついて、午後の動員に参加せず、遊びに行っていたのです。体育会云々の前に、人として腐り切っており、ゴミ同然だったと思います。ゴミならば嘘はつかないので、ゴミ以下と記述した方が正確でしょうか。
当時所属していたBチームで全く出場機会を得ていなかったこともあり、事件直前まで退部することを考えていた僕ですが、不思議なものでいざ退部を宣告されると、20年近く続けてきたサッカーへの未練からか、サッカー以外これと言って取り柄のない自分からサッカーを取り上げられることへの恐怖心からか、死んでも残ることを決意しました。
1ヶ月間真夏炎天下の中、丸坊主でグランド周りの草を刈り続け、全練習に雑用として参加し、選手のボトルを常に冷たい状態に保つ為に10キロ近い氷のタンクを運んだ回数は数え切れない程です。同期、先輩方と十数回に渡る壮絶なミーティングの末、「3人を残すことで俺達の代での優勝に繋がる」と同期全員が草刈りを手伝ってくれるようになり、何とか、かろうじて、部に残してもらうことになりました。同期の皆、本当にありがとう。
当時のミーティングで「必ず試合に出てチームに貢献する」と誓ったそれからの約2年間、何とか4年目にしてトップチームに昇格させてはもらえたものの、出場機会を得ることが出来た公式戦はアミノバイタルカップの数十分間のみ。早慶戦はぎりぎりベンチには入れてもらえたものの、1点ビハインド、残り1枠を残して使ってもらえず。攻撃の選手として信頼を培って来れなかった情けなさだけが残っています。関東リーグに関しては、トップチームに在籍する4年生でただ一人ベンチ入りすら果たすことが出来ていません。
こうして4年間を振り返ってみると本当に酷い。完全にソッカー部員失格です。

少し振り返りが長くなってしまいましたが、ここからが僕自身このブログに込めるメッセージ。
非常にシンプル且つ当たり前のことですが、「継続は力なり」ということ。
1年時に僕と共にC1チームのIリーグで試合に出場していた選手で、関東リーグに主力として出場していないのは僕だけです。まさし、八田、ピーダー、もっちゃん(福本)、りんちゃん(田嶋)。皆今期の絶好調のチームの主力を張って大活躍しています。入部当初同じスタートラインに立っていた僕と彼らの違い、トップトップとトップサブの間にある差、それは継続して努力し続けてきた積み重ねが生んだ大きな大きな差であると感じています。僕が粗相を繰り返し、どんどん腐っていく間、彼らはただひたすら直向きにサッカーと真摯に向き合い、成長し続けていました。今年のチームの哲学となっている「走って走って走る」、「一歩、一秒」の所を支えているのは、紛れもなく彼らが4年間を掛けて積み重ねてきたものが土台となっていると思います。
そして何より、彼ら、試合に出ている4年生の凄い所、本当に尊敬に値する所は、チームの為にそれぞれが犠牲を払うのを惜しまないことです。早慶戦を終え、4年生全員が涙を流す中、僕だけが一滴の涙も湧いてこなかった時に感じました。彼らはこのチームの早慶戦勝利の為に捧げてきたからこそ悔しくて泣くのだろうと。
そう考えると主将の佐藤海徳は本当に今年のチームを体現している存在だと改めて感じる出来事を思い出します。上述した動員事件の際の話ですが、僕達3人と海徳で話をしたことがあります。それまで断固として僕らは退部すべきという意見を変えなかった彼ですが、他の同期の、「残すべきだ」という意見を聞いて揺れていたそうです。唐突に泣き出しました。「俺は絶対にプロになりたい。でもチームのことも考えなきゃいけない。だからお前らみたいな意識の低い奴が残って考えなきゃいけないことが増えるのは、本当は邪魔でしょうがない」と。それまで冷徹で過激な発言が多く「なんて嫌な奴なんだ」位に思っていましたが、それはチームの為に同期に嫌われることさえも受け入れたが故であり、その鉄面皮の裏側には強烈に熱い想いがあったことを知り、心底申し訳なく感じました。彼とはとても仲が良いというわけではなく、常にコミュニケーションを取り合うという間柄ではないかも知れません。ただ彼のことはそれ以来本当に尊敬しています。凄い奴です。
このブログをもし見てくれている後輩がいるならば、特にCチーム、Dチームで腐りかけているような部員がいるならば、今すぐにチームの為に何か出来ることはないか探して行動を始めた方が良い。それからサッカーを本当に頑張った方が良い。じゃなきゃ辞めた方が良い。
さて、僕はと言うと、「必ず試合に出て貢献する」という同期への誓いもろくに果たせず残り1ヶ月となってしまいました。しかし、そんな僕にもまだ出来ることが2つあります。残り4試合どうにかして試合に出場して勝利に、優勝に貢献すること、そしてフットサルで後輩の為に、四戸さんに恩返しする為に必ずリーグ優勝することです。残り時間は僅かになってしまいましたが、まだやれると信じています。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のブログ担当は渡辺亘祐です。
彼は普段本当に優しくて話し易いのですが、稀に場が凍り付くとんでもない発言をするという一面を併せ持っています。
どっちの彼が本当の彼なのか、是非読んで確かめてみて下さい。
ちなみに得意プレーは股抜きですが、その躍動感はピッチ内に限ります。

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11月3日(日・祝) 関東リーグ戦 第19節 vs立教大学
@国士舘大学グラウンド 14:00キックオフ

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