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2019.11.10 引退ブログ

「後世への最大遺物 〜卒業ブログ 傾向と対策を添えて〜」(永澤隆彌)

永澤平素は大変お世話になっております。
平方陸からバトンを受け取りました。商学部4年の永澤隆彌です。
ガメはSiriよりも速い情報処理能力を持っていて、何か知りたいことがあったら「Hey,ガメ」といえば即座に問題が解決されます(たまにいらないことまでも教えてくれるので無視すると表情で笑わしてきます、非常につまらないです)。ただ、彼にも苦手な分野はあるみたいです。ここでは深くは話せませんが、これだけは言いたい。ダーウィンに謝るべきなのはお前だ。




改めて自己紹介します。
リサーチ部門の永澤です。
リサーチの同期が誰一人として卒業ブログで「リサーチです。」と言っていないので言っておきました。そして、早慶戦前に書いた時も、リサーチの長っぽいからという理由でおそらく担当させていただきました。しかし、その時はCチームについて書きたいというわがままを突き通して、求められていることに応えませんでした。
「11/10 永澤」、、、なるほど。また役職に名前が負けた。だったらリサーチっぽいことを書いてやろう。
ってことで、自分なりに卒業ブログをリサーチしてみました。メインではなく、コラムみたいな感じで添えておきます。軽い気持ちで読み進めていただけると幸いです。
※参考文献:奥山大

卒業ブログ 傾向と対策
※下記の記載は、所属組織とは一切関係のない個人的な所感です。
また、あくまで傾向をまとめたものであり、内容に対する批判ではございません。

<2019年度これまでの総括>
2019年度の卒業ブログは近年稀に見る文字数バブル期である。平均文字数3168.68182、最大値4998、最小値1475を記録している。この文字数はここ2年で急上昇しており、今後も右肩上がりが期待できる。読む側の気持ちを考えると、もう少し端的にまとめたほうがいいのかもしれない。ただ、卒業ブログは気持ちよく卒業するための、いわば自己満足のツールだとしたら、それだけ熱い4年間を過ごしたと考えられる。これはポジティブに捉えてもいいのではないか。
参考までに僕らが被っている先輩方の数値も載せておく。
2018年度:平均2072.08333、最大値3840、最小値1004
2017年度:平均1570.55556、最大値3374、最小値642
2016年度:平均1749.96154、最大値2704、最小値815

<傾向> 箇条書きでまとめました!
・文頭に「長く拙い」という、思ってもいない謝罪
・4年間を1年生から振り返る系男子は、1年生の頃、だいたい「自分の為」にサッカーしている
・2年次のMTGでスタッフ候補から外れる人は実際にスタッフに就任した同期と自身を比較し、未熟さを痛感する
・担当時期の早さは、ブログ終盤における「まだ終わりじゃない」感や決意表明の熱量に正比例する

⇨ブログは以下3つのケースに集約される
1、4年間を振り返る日記系(特定のライバルや心に残る発言者が登場しがち)
2、後輩へのメッセージor4年についてこいという最後のわがまま系
3、社会に出る前に知れてよかった学び系
例外)近年は、大学スポーツ界の課題意識を述べるという“今”をいきている系多発!(特にア式蹴球部)注意しよう。

<対策> フォーマットに則って、実際に書いてみよう!
永澤.001

 

※□は文量の比率を示している。近年、大量の増加が目立つので注意。

①カジュアルな部員紹介。
少しウケを狙っていこう。この後の本文とのギャップが読者の心を掴むはずだ。

②結論ファースト!
長くて拙い本文に入る前に、伝えたいメッセージを先に言い切ってしまおう。
(言い過ぎ注意。この後が気になるキャッチーなワードで本文を要約しよう。)

③次の要素を大切に、熱い想いを述べよう。
⑴あの時あの人のあの言葉
⑵「え、意外⁉」と思わせるエピソード
⑶過去からの変化
※過去の栄光や言い訳、遠回しの自慢は避けよう。

④ここがラストスパート!
自分の頭に浮かんだ人に「普段は恥ずかしくて言えない」メッセージを書いてみよう。
人ごとに改行。両親と同期はマスト。過去の指導者でトドメを刺そう!
※なるべくニックネームで書いてみること

⑤やっとバトンパス!
ここで再び緩急をつけよう。カジュアルに次の人を紹介することで「真面目で熱いのに、ウケも狙える!」という心の余裕を見せつけろ!

<編集後記>
長く拙いこの文章を最後までお読みいただきありがとうございました。今回、様々なブログを読む過程で「これはやることに意味があるのか」という葛藤がずっとありました。自身の未熟さから、熱い4年間を綴ったブログの数々が誤解された形で伝わってしまうのではないか。実際に「そんなものやるなら、相手チームの分析をしていたほうがマシだ!」という声に現実を突きつけられることもありました。この作品を完成させることができたのは、決して「これを完成させるのだ!」という自分の強い意志ではなく、奥山大のあの言葉があったからに他なりません。
「朕が新儀は未来の先例たるべし」
この言葉を授けてくれた彼と、たくさんのブログを書かれた先代の皆様に敬意を表して、終わりの言葉とさせていただきます。

…と、まあここで終わりにしてもいいのですが、僕にはまだその勇気がありません。これが誰かがいう現状維持でしょうか。
ということでもう少しお付き合い願います。

卒業ブログ。これを書くということは本当に自分が引退するってことなんだ。書き始めてみると結構胸が熱くなってきました。

初めて読んだ卒業ブログは、プロ志望であった加瀬澤力さんのブログです 。セードス(=C2) であった自分に対しても分け隔てなく話してくださり、ふざけ散らかしている力さんの熱い内面を知ることができ、自分もより一層サッカーに打ち込みたいと思いました。実家から通える距離であるにも関わらず、両親に寮住みにさせてほしいと懇願し、それからは暇さえあれば、球蹴り・筋トレ・坂ダッシュ・ペース走・水泳・ヨガ&ピラティス・家畜のような食事管理・初動負荷トレーニング・アイスバス・ウイイレと、毎日のようにB309の住民とwork hardしてきました。これらを羅列して、あのトレーニングは良いだとか、あの食事法はオススメしないだとか言っても良いのですが、寮住みになって手に入れた自分の一番の財産をお伝えさせてください。私が様々な部員との関わりの中で手に入れた、一番の財産は様々な“ものさし”に触れたことです。あくまで個人的な意見ではありますが、後輩たちに伝えたい「後世への最大遺物」をここに書き留めたいと思います。

「自分の人生を生きるということは、自分が生涯を懸けて向き合う問いを見つけることだ」
引退を意識した途端、ふと脳裏に浮かんだフレーズでした。正解が存在しない、未来が予測不可能である。そんな時代に普遍的な解など存在しないから、後世にも存在し続けるのは、「解」ではなく「問い」の形をしているのではないか。そんな風に思いました。

僕は、後世に何を残せるでしょうか。その1つに伝統があります。これまで先輩方から引き継いできた伝統、引き渡す側になるのです。だからこそ言えることですが、伝統の本質的な素晴らしさは「時代の変化をくぐり抜けてきたこと」にあると考えます。それを「伝統だから」という個別の「伝統」自身の非本質的な理由から伝統を保護したとしてもそれは、「時代の変化をくぐり抜けてきた」という伝統全般の信頼性の根拠を揺らがすことになってしまいます。これは、後世に何を残せるか、という問いにも同じことが言えて、何を残すべきか、という問いに対する明確な答えは現状定義しえない。定義した場合、それは未来の最適解との乖離を生んでしまう可能性がある。人材の流動性が低いスポーツ界はこのような思考停止状態に陥りがちで、過去の成功モデルを信じ込んだ人間が権力を持ち、変革が進んで行かず、不祥事が起きやすいような構造を生んでいると思います。

しかし、これはスポーツ界に限ったことではなく、日本の大企業にも当てはまる話かもしれません。伝統的なマネジメントは機能しなくなり、その弱点が露出している。日本経済は1980年代まで安定した成長を続けてきましたが、バブル崩壊をきっかけに長期的な経済低迷に陥り、それ以降国際社会における地位を回復していません。この問題の構造の一部は、前述したスポーツ界の構造と酷似していると思います。バブル経済を支えた年配の方が伝統を押し付け、現状の課題認識と乖離があるまま、一向に変化が生まれない。このような現状を踏まえると、やはり後世に何かを残したいという思いは、ある種の押し付けであり、時に弊害となると言えます。

結局のところ、後世に一番に残したいと思えるものは、お金でもテクノロジーでもない。それは、その時代における価値を模索し、最善を尽くそうとする姿勢なのではないか。
下田で色々な人とこの部について話していくうちにこのような結論に帰着しました。
「後世に残せるものは何か?」そう問い続ける姿勢そのものが、一番残さなければならない価値なのかもしれない。僕が今、ソッカー部の後輩に残せるものも、「勝つためには何をすべきか」に対する答えではなく、「勝つために何をすべきか」と日々問い続ける姿勢そのものであると思います。「勝つために何をすべきか」4年かかっても良く分かりませんでした。だからこそ、 アイリーグ2部優勝、1部昇格という目標は潰えてしまったけどスパイクを脱ぐその日まで常に問い続けていきたい、というところで僕のブログを締めくくりたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

次のブログは落合祥也くんです。
僕らは関わりがないと思っている方も多いと思いますが、実は彼とは英語のクラスが同じでした。LINEも頻繁にします。トーク履歴を見てみると「〇〇の過去問もってない?」「今日の午後のトップ練アップロードお願い!」といったように!やスタンプをたくさん使い、それはそれは楽しそうなものでした。そんな彼のことを一途に想っている女性が僕のゼミにいますが、彼女に対してもやはりテスト前に「ノート見せて!」とLINEしているようです。彼女の気持ちに気づいているはずなのに。ゴシップたっぷりの祥也のブログに乞うご期待!

《NEXT GAME》
11月16日(土) 関東リーグ戦 第21節 vs拓殖大学
@中台運動公園陸上競技場 14:00キックオフ

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