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2020.11.12 引退ブログ

「僕、ちょっと興味あります」(山田武明)

平素より大変お世話になっております。今回、4年部員ブログリレーを担当させていただく、山田武明です。

入部当初から、浪人&地方出身と、同じ境遇で、日頃から仲良くして貰っている政哉から4年ブログのバトンを受け取ることが出来、嬉しく思います。彼と初めて会った翌日、諸事情により、図々しくも、彼の家に泊めてもらったのですが、実は泊めるのめちゃくちゃ嫌だったみたいです。それを4年になってから、直接伝えられ、動揺したことを覚えています。彼とは、同じ境遇というのもあり、卒業後も長い付き合いになると思うので、今後共宜しくお願いします。

さて、どういった内容を書こうか。ここまで、素晴らしい内容のブログばかりで、後ろに控えている人達も気が気でないでしょう。任せて下さい、ここで一旦、私がハードルを下げます。

正直、この4年間、入部当初に描いていた青写真とは全く異なるものとなっていました。一番下のチームから這い上がり、早慶戦で活躍するという姿は、夢に終わってしまいそうです。人生そんな簡単には上手くいかないもんだなあと身に染みて感じています。とは言え、この大学4年間、真剣にサッカーに取り組んできた中で、挫折や喜びなど、サッカーを通して、人生の難しさなどを学ぶことが出来た様に思います。

振り返ってみると、俗にいう大学デビューの意とは、真逆の大学サッカーデビューを飾っていました。30分間走に入れなかったり、罰ゲームとして、ムツビシを走らされた時には、周回遅れという醜態を晒してしまったり…挫折に始まったソッカー部人生でした。その後も、サッカーでは、なかなか結果を出せず、只々身体だけがゴツくなる日々…

そんな4年間の中で、何か同期や後輩に伝えられることがあるのか。サッカーで全く結果を残せていない自分が、自分より結果を出している人に対し、伝えられることがあるのか、色々考えましたが、私にしか伝えられないこととして、このソッカー部で、私しか経験していないことを基に、何かメッセージを残すことが出来ればと思います。

前置きが長くなってしまいました。

ようやく本題に入りますが、勿論題名にある通り、「僕、ちょっと興味あります。」、これについて話していきたいと思います。

これは、1年時の終わり頃に学年を代表してリサーチを出す時のこと。今の後輩には、あまり想像が付かないかも知れませんが、当時のリサーチは、基本的に、信頼された者が多数決等で、決まる流れでした。私は、当時のリサーチの4年生の話を聞いて、面白そうだと、純粋に興味を持っていました。

ミーティングの終わり際、

(当時の司会)「誰かリサーチに興味ある人いますか?」

一瞬の沈黙の後、

(私)「(ソッと手を挙げ)僕、ちょっと興味あります…」

この日は、それを最後にミーティングは終わり。まさか翌週のミーティングの投票で、あんな事態になるとは…

翌週、実際に投票を行うことに。

開票をすると、「○○○(投票者)、武明」、「○○○、武明」、「○○○、武明」…と、

次々と自分の名前が呼ばれ、”開いた口が塞がらない”とは正にこのこと。私の名前の上に、”正”の文字が物凄い勢いで積み上がっていました。突然の事に、驚いたのと、同時に、多数決の力というか、圧力の様なものを感じたのを覚えています。

この様な状況に、戸惑いながらも、同期からの多くの票に背中を押される形で、リサーチに就任させていただくことになりました。

思わぬ形で就任した訳ですが、そこには多くの学びがありました。具体的には、「どの様な視点で試合を見るか」、「スカウティングで得た情報をどれだけ伝えるべきなのか(必要な情報を取捨選択しないと、聞いている選手は何が重要か分からないから)」、「どの様な話し方で説明をすれば選手は理解してくれるのか」、等々、サッカーに関することだけでなく、これからの社会人での生活にも活かすことが出来る様な学びが多くありました。分析をし、その結果をロジカルに伝える。リサーチという仕事は、本当に勉強になり、素晴らしい仕事だとつくづく感じています。

あの時、「僕、ちょっと興味あります」と発言したことが、ソッカー部での生活を大きく変えるきっかけになりました。所謂ターニングポイントです。あの時、手を挙げていなかったら、このソッカー部に、何も力になれず、4年間が終わりに近付いていただろうと思います。

今回、この経験から伝えたいことは、「興味があることには、チャレンジしてみて欲しい」ということです。人生とは不思議なもので、思いもよらない所で、経験してきたことが活きて来ます。例えば、私の場合、リサーチとして、監督・選手の前という緊張感のある中で、プレゼンをしてきた経験が、人前で何かプレゼンをする際に、大きく活きました。

何かの役職に就くということは、チームの為に自分の時間を割くなど、理不尽なことも多くあります。リサーチの仲間と、リサ部屋に午前2時まで籠って、作業をし、冷水しか出ない寮風呂で汗を流し、翌日6:30練参加ということもありました。(ちなみに、この経験をしてから、自分は、どんなブラック企業でも、余裕で働けるのではないかと思っています。)

ですが、そんな4年間を振り返った時に、この歴史ある、慶應義塾体育会ソッカー部という大きな組織の中で、責任ある役職に就くことが出来たことは、今後の自分にとって大きな財産になるでしょう。

他の大学では出来ない様な経験がこの組織にはあります。少なくとも、私は、リサーチを通して、その様な経験をすることが出来たと思います。これまでのリサーチの先輩方、リサーチのブレインとして活躍している啓太(4年・名古屋高)、スパイスの効く一平(4年・國學院大學久我山高)、背中の大きな理雄(4年・國學院大學久我山高)、主務として活躍している亮平(4年・三鷹中等教育学校)、そして後輩達、一緒に仕事をしてくれてありがとうございました。特別な経験をすることが出来ました。残りの試合も頑張りましょう。

もし、何かチームの為に貢献したいと思っているなら、是非、勇気を出してチャレンジしてみて下さい。4年生になって振り返った時に、自分しか経験していないことが、自分にとって大きな強みになり、その後の人生を支えてくれることを実感すると思います。

長い文章になってしまいましたが、お付き合いいただき、ありがとうございました。最後に、感謝の気持ちを述べて4年ブログのバトンを本吉に渡したいと思います。

Iチームの皆へ

毎年、下のカテゴリーはクセの強い面々の集まりだと感じていますが、今年も例年に負けない位癖の塊です。個人的には、丸く収まるより、何か一つでも尖っている方が面白いと思います。癖大好きです。その力を発揮出来ればとんでもないことが起きる様な気がします。泰輔も綴ったけど、全員で成長して、全員で勝って、全員で全国出ましょう!

同期へ

皆が皆口を揃えた様に、最高の同期と言っていて、そんな同期に出会えて最高です。1年浪人しているし、無名高出身で、知り合いもいない自分を受け入れてくれて。この同期じゃなければ、続けることが出来なかったと思います。誰が言い始めたか覚えてないけど、僕のことを多浪弄りし始めた人、実は感謝しています。弄られるのって結構、美味しいです。お陰様で、溶け込むことが出来ました。ありがとう。これは僕の願望ですが、折角サッカーを通じて出会えたので、全員でサッカーが出来る機会があれば幸せだなと思います。また、全員で親方コールをしたいです。本当に4年間ありがとう。

家族へ

この4年間、自由に、やりたいことをやらして貰い、心身共に成長することが出来ました。本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします。

明日のブログの担当は、本吉です。慶應の韋駄天として名を馳せる彼ですが、ナイターでのトレーニングや試合の時には、足の回転が速すぎて、残像が見えてしまうそうです。彼はとにかく楽しいことが好きで、彼がいれば確実に、飲み会は盛り上がります。よく笑い、おちゃらけている印象が多い彼ですが、頭脳明晰なので、彼の人生の深みを感じさせるブログとなると期待しています。コートの端から端まで走り抜き、ソッカー部人生も走り抜いてきた彼の最後のブログ、乞うご期待!

《NEXT GAME》
11月14日(土) 関東リーグ戦 第17節 vs順天堂大学
13:30キックオフ @流通経済大学龍ケ崎フィールド

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