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2020.11.14 引退ブログ

「捻くれ者」(三浦亜由美)

平素よりお世話になっております。
本吉より紹介に預かりました、経済学部4年の三浦亜由美と申します。下級生の時は、ひたすらにお喋りなおじさんという印象が強かった彼ですが、最近はSチームで後輩を厳しく指導する頼もしい4年生になっていました。感慨深いです。彼とは家が近いことから、部活の行き帰りに、部内外の多くの話をしてきましたが、結局の所、真面目なのか適当なのか、今でもよく分かっていません。ただ、誰にでも優しく、分け隔てなく接するその人間性にはこれまで沢山助けられてきたので、頼りにしています。

さて、本題に入らせていただきます。マネージャーは日頃ブログを書くことがないので、非常に悩みましたが、素直な想いをお話させていただきます。

私がソッカー部に入部した理由は、至極単純に、サッカーが好きだったからです。幼少期は家族の影響で、何かとサッカー観戦をする機会が多く、暇な時はサッカー番組を見たり、選手名鑑を眺めていたので、好きというよりは、なんかいつもそこにある、という感覚でした。明確にサッカーの面白さに気付いたのは、2006年ドイツで開催されたワールドカップです。(ジダンの頭突き事件でお馴染みですね。)日本vsブラジル戦で、奇跡的に日本が先制点を決めた後、本気を出したブラジルにボコボコにされました。あの時の興奮は、今でも鮮明に覚えています。そんなことを話していたら「サッカーやってないくせに」と言われそうですが、間違いないです。私はサッカーを始めなかったことが自分の人生最大の後悔ですし、きっとこれから先もこの後悔を超えることはないと思います。女子部の選手を見る度にかっこいいなと思っています。

前置きが長くなってしまいましたが、つまり私は別に、「マネージャー」をやりたいと思っていた訳ではないということです。「観客」という立場から、一歩踏み込んでサッカーチームの一員としてサッカーに携わりたい、勝利した時の喜びを味わいたい、ただその思いだけでソッカー部に入部しました。
そんな単純な思考でマネージャーになってしまったので、入部当時はもどかしさの連続でした。ソッカー部のマネージャーは室内での事務作業がメインなので想像以上に日頃サッカーに触れる機会はなく、目の前のエクセルと向き合う毎日だったからです。勿論どれも重要であり、組織を成り立たせる為に必要なことだと、引退を目前にした今なら分かりますが、当時の私は自分のやっている仕事が何に繋がっているか分からず、納得感を得られませんでした。持っているエネルギーのぶつけ所が分からず、ロボットになった感覚で仕事をこなし、次第に「私がこの業務をミスしなければチームは勝つのか?」「完璧にこなした所でチームになんら影響を与えることはないし。」等、何とも最低な、捻くれた考え方をする様になりました。しかし、当時の私の最大の欠点は、それを完全に環境のせいにしていたことです。

その間違いに気付いたのは、大学3年生になった頃、上級生として客観的にマネ部屋を見る様になってからです。その頃には、マネージャーという立場を通して、ソッカー部の仲間や、早稲田大学ア式蹴球部、応援指導部、他の体育会の友人等、多くの人々と関わり、親交を深めていました。そこでふと、高い視座感を持ち、自分より遥か高い次元で闘っている仲間と比較し、何も成していない、ただ環境に身を置き、「ソッカー部のマネージャーはこういうものだから」と思い込んでいた自分がとても虚しくなりました。振り返ってみると1年目の捻くれ時代、当時4年生でマネージャーをされていた駒野さん(現アドバイザー)はいつもサッカーに対する愛と熱量を持ちながら、マネージャーという立場に誇りを持ち活動していたことを思い出しました。1個上の奥山さんも、当時からサッカークラブを経営したいと言う夢を抱いていて、よくお話を聞かせていただきました。彼の目標に対するバイタリティは日々感じていたので、実際に今実現しているのも、納得出来ます。皆同じマネージャーという立場でありながら、何故ここまで違うのか、環境のせいではなく、自分のマインドと行動の問題なのだと、これらを通してはっきりと認識しました。

そこから、具体的に何が出来るのかという所までは難しかったので、「チームの勝率を0.001%でも上げられるマネージャーになろう」という目標を掲げました。私がソッカー部に入部した目的そのものです。
その目標を掲げることで、自分が何をすべきなのか、道が徐々に見えてきました。後輩が、自分の力を最大限引き出せる環境を整えること、選手や監督がピッチに集中出来る様、信頼してもらえる様、業務に真摯に向き合うこと、マネ部屋に籠らないこと等、皆さんから見たら、なんて小さなことだと思うでしょう。しかし私は大真面目にこう考えています。冷めて客観的に見ているだけでは、何も変わりませんし、時には熱くなり突き進むことも必要だと思っています。
思考を転換させてからの毎日は、まるで違いました。以前は、名前ではなく「マネージャー」と言われるのが違和感で苦手でしたが、現在はマネージャーであることに誇りと責任感を持っています。

前向きに取り組めている一方で、先日、アイスホッケー部でマネージャーをしている友人と話していた所、このまま後悔なく引退出来るか?という話になりました。少し考えましたが、2人とも後悔がない訳ではないがここから何が出来るか分からない、という結論に至りました。つまり私はまだまだ1㎝位しか、ピッチや各々のフィールドで闘う皆には近付けていないということです。今から何が出来るか、引き続き考えていかなければなりません。

そして、有難いことにIリーグも無事に開催される運びとなりました。各カテゴリーリーグ戦が続いている非常に重要な時期ですので、まだまだ気を引き締めて頑張っていく所存ではありますが、そう自信を持って言える様になったことが、私の4年間の最も大きな変化だと思います。

この様な身分で大変恐縮でありますが、私が4年間で学んだことを踏まえ、マネージャーの後輩に伝えたいことがあります。それは、マネージャーもチームプレーだということです。仕事をひたすら一人でこなし、仮に全ての業務がミスなくこなせたとしても、そこで生み出せる力はごく僅かなものだと思います。皆、選手の為、組織の為等、各々想いを抱いているとは思いますが、その気持ちと同じ位、お互いのことを考え、尊重して欲しいと思います。そうすることで初めて、組織の屋台骨としての役割を果たすことが出来るので、仕事仲間だから割り切ろう、というのではなく、一番身近にいる仲間を大切にしてもらえたら嬉しいです。

最後にはなりますが、このブログを読んでいただいた皆様に感謝の言葉を伝えたいと思います。私の様な人間のブログを読んで下さる方ですから、何かしらの思い出があり、刺激や学びを与えて下さったと思います。人との出会いは、この4年間で手に入れた最大の価値です。名前を挙げるときりがなくなってしまう為、省略させていただきます。
ただ、どうしても名前を挙げて感謝の言葉を伝えたい人がいます。兄です。兄とはいつも喧嘩しているので基本的に話しませんが私とサッカーを繋ぐきっかけを与えてくれました。だから心から感謝しています。(このブログは読まれないことを祈っています。)これから先も何かしらの形で、ずっとサッカーと関わりを持ち続けていきたいです。

長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次のブログは、ファッションセンスには少々難ありですが、ソッカー部内で最も愛されている(なめられている)渡辺穣です。口下手ではありますが、彼のナヨナヨしい一面や親しみ易さは、周囲の人をいつも笑顔にさせます。優しさのあまり、実はあまり本音を語らない人間ですので、この機会に曝け出してくれることを期待しています。

《NEXT GAME》
11月21日(土) 関東リーグ戦 第18節 筑波大学
11:00キックオフ @流通経済大学龍ケ崎フィールド

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