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2021.09.14 引退ブログ

「正解のない問い」(三田健太郎)

平素よりお世話になっております。学年を問わず誰からも愛される荻君成からバトンを受けました経済学部4年の三田健太郎です。彼の紹介文の三田犬は初めて聞きました。大学2年時の紅白戦で、荻が昨年の正GKである田原智司(R3卒)が守るゴールに華麗なボレーキックで神様コースへ突き刺した、あの“オウンゴール”は一生忘れません。

さて、残りのソッカー部生活も残り約2か月となりました。チームビブスの洗濯の仕方をジャンケンで負けた秋葉(4年・慶應義塾高)が面倒くさそうに教えてくれたあの日からソッカー部生活が始まり、早くも幕を閉じようとしています。
朝帰りの酔っ払いと同じ電車に乗る6:30練習、青いシートに座り談笑する部室の光景(※コロナ前)、舐めた態度を取ってくる後輩達(主に古川廣太郎(2年・慶應義塾志木高)、道家(2年・鹿島学園高)、千代田(2年・慶應義塾高))など、普段当たり前に感じていたものがなくなってしまうのは寂しく感じます。
この度は卒業ブログという場をお借りして、部活を通じて考えたことを綴らせていただきます。拙い文章で大変恐縮ではありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

「なぜソッカー部でサッカーするのか」

部員ならば誰もが一度は考えるこの正解のない問い。私自身ミーティングなどを経て幾度となく考えさせられた。中学、高校では考えることがなかった、大学特有の問いである。
「早慶戦に出たいから」「高校サッカーの無念を晴らしたいから」入部当時、下カテゴリーながら自信を持って答えていた理由に、月日が経つにつれて疑問を持ち始める。本当にそうなのか。プロにならない自分にとって、将来それが本当にためになるのだろうか。
なぜ、疑問を持ち始めるのだろうか。

「井の中の蛙大海を知らず」

中学高校とサッカー以外にほぼ触れていなかった生活では、サッカー以外に何かやりたいことや、やるべきこともなかった。まるで井の中の蛙のように。しかし、大学に入り様々な価値観を持つ人に出会う。国際寮で出会った将来に明確なビジョンを持つ留学生、海外育ちでインターナショナルな友達、部活を辞めてインターンに勤しむ元同期。
そんな人達と関わる中、自分自身の価値観が広がると同時に、自分が大学4年間を懸けてサッカーをやる意味や、大学サッカーで得られるものが何なのか分からなくなった時期があった。

しかし、あの諺には続きがある。
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」

これが意味するところは、一つのことを極めたものだけに見えてくる世界があるということ。多くを犠牲にし、ソッカー部という生活に全てを注ぐ。それによってまた見えてくるモノがあるということである。自分がなぜソッカー部でサッカーをするのかという問いに対する考えが変わったのは大学3年のSチームの時である。本気でこのメンバー、このスタッフで優勝をし、昇格を成し遂げたいと思い、日々の練習に取り組んだ。結果、昇格は出来なかった。しかし、リーグ優勝を目指すために日々の練習から試行錯誤するプロセス、同じ目標に向かうことで信頼を築き上げた仲間等多くのものを得ることが出来た。
いつの間にかソッカー部で目指す先に生まれる結果が自分にとってどのような意味があるかばかりに囚われていた。目標に向かって本気で目指す過程で得られるものに意味があるという当たり前のことに気付かされた。

『考え過ぎないこと、でも考えるのをやめないこと、考えながら進むこと』

これはザンビア遠征にて聞いた元JICA隊員の方の言葉である。発展途上国が内包する問題について会話している文脈の中で使われたが、それ以来私の行動指針の内の一つとなり、ソッカー部における問いにも当てはまった。

後輩達へ。
いずれミーティングや就活で「なぜソッカー部でサッカーをやるのか」という正解のない問いに悩むことがあるかもしれません。遠回りをしてもいい、寄り道だってしてもいい。考え過ぎず、ただ考えるのを辞めてはならず、少しずつでもいいから考えながら前に進むことで、次第に自分の軸が定まり、目指すべき目標が見えて来ると思います。

「なぜ」と問われること自体にソッカー部の価値があり、
「なぜ」と問うことで自分自身の軸が出来、
「なぜ」と問うことで成長し、強くなれる。

最後になりますが、
お世話になった人へのお礼で締めさせていただきます。
まずは、同期でグラマネのともき(4年・慶應義塾高)
約2年間多くの時間を費やして指導してくれてありがとう。カテゴリーが落ちてモチベーションが下がっている時、ともきの期待に応えるために頑張れた。ありがとう。残りのIリーグ、全勝して終わろう。

そして、父さん、母さん。
サッカーに関係ないけど、この前車ぶつけてしまいごめんなさい。
何も文句を言わずに、ここまでサッカーを続けさせてくれてありがとう。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援、ご声援の程宜しくお願い致します。

次回のブログ担当は依田興汰郎です。
同期で一番顔が広く、SFCの学生に「ソッカー部で誰知ってる?」って聞いてみると、ほぼ100%「依田」って答えが返って来ます。
後輩達へ。キャンパスで会った女の子との会話に困ったら「俺、依田の友達!」って言ってみてください。もしかしたら会話が続くかもです。
早慶戦事件など波瀾万丈なソッカー部人生を送った彼が、どんなブログを書いてくれるのか、とても楽しみです!

《NEXT GAME》
9月19日(日)関東リーグ戦 第16節vs順天堂大学
@味の素フィールド西ヶ丘  14:00キックオフ

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