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2015.11.06 引退ブログ

役割(山鹿渉平)

こんばんは。杉山からバトンを受け継ぎました、環境情報学部の山鹿渉平と申します。度々同期のブログに感動させられるが余り、同じ様に皆様へ想いを届けることが出来るか不安ですが、私も4年間を通じて感じている事を綴らせて下さい。

小村のブログに「オフサイドを知らなかった山鹿」と書かれていましたが、それもその筈。私は同期の中で唯一、4年間Cチームに居続けています。
もう少し詳しく説明しますと、恐らく1年生の時、一番過酷な日々を過ごしていたのは小田と私の二人です。当時のグラウンドマネージャーからは、「お前達だけは絶対に辞めさせる。」「お前が部に貢献できているのは部費で少し金が入るくらいだ。」と言われ、辞める寸前まで追い詰められていました。
同期や同じ高校出身の先輩の助けもあり、辛うじて「次に来る2月までにC2からC1へ上がれなければ辞めます」と覚悟を表明し、そんなこんなで今に至ります。

そんな私はこの4年間、Cチームから如何にチームに貢献することが出来るのか、常に悩まされてきました。ソッカー部は総勢121名の部員で成り立っていますが、もちろん関東リーグのメンバーに入る選手は18人です。言ってしまえば、Cチームなんて無くても部は成り立つかもしれません。むしろ少数精鋭の方がより質の高いトレーニングが出来る、なんて考え方もあると思います。

また、1年生時に苦悩を共にした小田は信頼が厚く、今となってはAチームのグラウンドマネージャーとしてチームの中心として活躍していますが、一方で私は学生スタッフに選出されるほどの信頼がない、足を引っ張っている部員なのかもしれません。
この部活において、自分の存在意義とは何なのか。まだ学生スタッフを出していない後輩たちの中にも、もしかしたら私の様に情けない自分に嫌気がさしている人がCチームにはいるかもしれません。
しかし、この4年間を通して、実はそんな私たちにも役目があるのではないか、という疑念が浮かんで来ました。実は121人全員がそれぞれの形でソッカー部の一部になるチャンスが転がっているではないでしょうか。応援で人一倍声を張ること、ピッチで誰よりもハードワークすること、自主練を毎日1時間継続すること、積極的にAチームとコミュニケーションをとること等、全て121人がそれぞれの長所を活かした形でチームの為に出来ていることだと思います。むしろこれはB,Cチームにいるからこそ実現可能な貢献の形でありませんか。

これはAチームへ辿り着くことができなかった自分を正当化する為の戯言かもしれませんし、事実であったとしてもそれぞれの貢献は本当に些細で微力な事かもしれません。それでも、もしその一声のおかげで関東リーグに立つ仲間たちがほんの数センチでも足が伸び、敵のシュートの軌道をずらした事で失点を防げたなら、それは大きな貢献だと、私は思うのです。B,Cチームにいるからこそ、貢献できる形。そういった各々の役割を後輩たちは自分と向かい合い、模索して欲しいと思います。
私にもまだ43日間の時間が残されています。学生スタッフの様に顕著な形での貢献ができるかわかりませんが、B,Cチームの模範となり、少しでも可愛い後輩達へ何か大切なものを残せるように、日々練習や行動で示したいと思います。そして引退した時には、私も主務の織井や主将の久保と同様に、胸を張って慶應を関東リーグ戦優勝へと導いた4年生の一人であると言える様に、精進していきます。

最後に、入部前から私を応援してくれたNY高の皆、そしてお父さんとお母さん。期待に応えることができなくてごめん。本当に申し訳ない。でも皆のさりげない一言のおかげで4年間諦めず、突き進み、大切な事にたくさん気づけました。ありがとう。

さて、4年生ブログリレーもいよいよラストスパート。私がバトンを託すのは我らの頼れる副将、山田融です。関東の舞台ではオニヤンマのように素早く、細かいボール捌きをするテクニシャンの山D。今回はどのようなテクニックで私たちを魅了させてくれるのでしょうか。期待しましょう。

≪NEXT GAME≫
第89回関東大学サッカーリーグ戦【後期】
11月7日(土) 第21節 vs流通経済大学 13:50kickoff @龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド

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