このチームには、応援がある。(駒野誠一)

越後の狂犬からバトンを受け取りました。経済学部4年、マネージャーの駒野誠一です。
いつもソッカー部を応援していただき、ありがとうございます。ここまで約2か月続いてきた4年ブログも、いよいよ終盤に差し掛かってきました。このようなブログを書く機会もきっと人生に一度だと思うので、包み隠さず綴りたいと思います。良かったら最後までお付き合いください。

◎「何故、選手ではなくマネージャーなのか」
まずは少しだけ、この事から書き始めたいと思います。中学2年の時から、僕は誰よりも強烈に大学ソッカー部を憧れてきました。きっかけとなったのは初めて観たサッカー早慶戦。学校のプライドだけを懸け、選手も観客も熱くなるこの一戦の素晴らしさに魅了されました。以来、ソッカー部を憧れ続け、選手として活躍する事を夢見てプレーします。しかし、選手としては全く大成せず、立場は万年Cチームの控え選手。それでも、ソッカー部に対する感情が揺らぐ事はこれっぽっちもありませんでした。

「ド下手なりに、何をこのチームにもたらせるだろうか。」
「どうやったら憧れるソッカー部を勝たせられるだろうか。」

その問いの答えは、選手としてではなくマネージャーとしてソッカー部の門を叩く事でした。
マネージャー業では、千人を超えるOB会の運営業務、早慶定期戦の運営、ビジネスマナーの習得など、何事にも代えがたい貴重な経験をさせてもらえました。中でも、自分を憧れさせた早慶戦の運営を今度は自らが務める事に、言葉に出来ぬやりがいを感じました。本来ならば、この場ではその経験を書く事がマネージャーを務めた者としての責務なのかもしれません。しかし、先程の2つの問いをマネージャーになってからも考え続けた結果、私が気付いた大切なものを次に記したいと思います。

◎「組織のチカラは、応援力」
今シーズン、僕は同期の安井と共に応援隊長を務めています。僕のソッカー部人生を語る上で、応援は欠かせません。語弊を恐れず言うならば、右も左も分からぬ1年時、粗相をした人や下級生しか応援歌を歌い出さない「罰ゲーム」のような光景がある事は分かりました。2年の時、上級生もいる中で何度かコールリーダー(歌い出しをする人)を務めましたが、Jリーグの応援に倣って試合前のアップから応援をしていると、上級生に「まだ試合始まってねーぞ。」と不満がられた事をよく覚えています。
それが今、気が付けばアップ中の応援は当たり前。集合時間も少し早くなり、SNSでの拡散や、「ゲーフラ」と言われる旗も本格的な物を作ろうと、制作に余念がありません。何より今年は下級生を巻き込んで出来ている事が、僕は何より嬉しいです。1年の新居は幕を調達してくれ、(彼は太鼓の音が悪いとドラムヘッドも貼り直してくれます)、その幕に1年の前田が職人技のような文字を書いてくれ、下級生はスタンドで馬鹿みたいに声を出して盛り上げてくれます。(応援の様子を投稿したツイートはこちら)

また応援という観点から考えると、本当に多くの人がこのチームを支えてくれる事がよく分かります。どんなに遠い会場でも、どんな天候でも駆け付けてくれるOB。何点差で負けていても、部員よりも熱く声を出してくれる應援指導部。ある小学校サッカーチームは毎試合のように応援に来てくれ、幼稚舎のちびっ子達からは「慶應、今日は絶対勝って！」とLINEが来ます。そのチームの力は、応援の力だと、身をもって感じました。

トップチームのみんな、慶應にはこんなにも沢山のサポーターがいる。
確かに厳しい状況かもしれない。奇跡の残留を果たした4年前よりも。
試合中、辛くなったら自分のユニと同じ色のスタンドを見てほしい。
戦っているのお前らだけじゃない。黄色い血が通ってる人全員だよ。

そして部員のみんな、入部した時の気持ちを思い出してほしい。
何故、数あるサッカーチームの中からソッカー部を選んだのか。
そしてそれが、何故、ソッカー部でなければならなかったのか。
そのモチベーションを、応援で体現してほしい。恥ずかしがらず。

やってやろうよ、見せてやろうよ。慶應の底力を。
まだまだ俺らのチカラは、こんなもんじゃねえだろ。

OBの皆さん、保護者の皆さん、サポーターの皆さん、是非とも会場にお越しいただいて、我々に力を貸してください。オール慶應の力で、この状況を一緒に戦いましょう。このバトンは、トップチームのグラマネに託します。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

《NEXT GAME》
11月11日(土)　関東リーグ戦 第21節 vs駒澤大学
＠龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド　11:30キックオフ

11月18日(土)　関東リーグ戦 最終節 vs流通経済大学
＠味の素フィールド西が丘　14:00キックオフ