2019.04.23 部員ブログ
「チームの構築」(保田大将)
平素より大変お世話になっております。最近ようやく方言も抜け、都会に染まってきた経済学部2年の保田大将です。
皆さんはテセウスの船という有名な思考実験をご存知でしょうか。
これは、ギリシャ神話に登場するテセウスという英雄が持っていた船を、長い年月が経つと共に古くなった部品を取り替えていき、やがて全ての部品が取り替えられると、それは元の船と同一であると言えるのか、というパラドックスに関する問題です。この問題の同一か同一でないかという答え自体はさほど重要ではないのですが、この問いをソッカー部に置き換えて考えてみると面白かったので、これについて書こうと思います。
例えば、船を「慶應義塾体育会ソッカー部」とするなら、部品は「部員」「スタッフ」「環境」などが挙げられます。これらに置き換えた上で、もう一度テセウスの船問題を考えると、私は間違いなく同一でないと考えています。なぜなら、この団体はサッカーをする場である以上、形式より中身を重要視すべきだと思うからです。しかしながら、船の部品を無秩序に一気に取り替え過ぎると、船は壊れて沈みます。それを防ぐ為に必要なのが「決まり事」と「目標」です。これは、船の骨組み部分なので、頻繁に交換することは出来ません。だからといって古いものに拘りすぎると、船は沈みます。適切な場所に部品を配置し、適切な用途で使用しないと、その部品が壊れてしまうだけでなく、船全体に悪影響を及ぼしてしまいます。また、どんなに高性能な部品を使っていたとしても、それが船の指針に合わなければ使えません。
さて、話は変わりますが、先月にフットサル部門の全国大会がありました。結果はお知らせした通り、準優勝という形で終わってしまいました。大会終了後のミーティングでは、あと1歩が出なかった、あの1本を入れておけばなど、これが全国大会の厳しさということを再認識しました。今私達は、三度目の正直で今夏のインカレ制覇に指針を向けています。そして、二度の全国大会に連れて行ってくれた昨年度の4年生が抜け、新1年生が入りました。今大事なことは、去年までに積み上げてきたフットサル部門という船を、指針を変えることなく再出発させることです。都予選から始まり、関東予選、全国大会と目指している舞台までの道のりは長いですが、必ず頂点に立ち部歌を歌えるよう、もう一度気を引き締めて頑張ります。
《NEXT GAME》
4月27日(土) 関東リーグ戦 第3節 vs日本体育大学
@Shonan BMW スタジアム平塚 11:30キックオフ
※集中応援日となっております。是非お越しください。