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「コーチのバトン」(三浦竜佑)

2022.11.04

蓮、紹介ありがとう。
彼は慶應の○○○○侍と呼ばれています。あと笑いのツボが小学生レベルです。コンプライアンスの観点から公式な場に書けるのはこれくらいです。

この1週間卒業ブログで何を書くか本当に悩み続けました。下手したら不幸自慢になってしまうこのブログはかなりの難題です。できるだけそういった要素はなくしたつもりですが、読んでいて不幸自慢だなと感じたら素直に同情してください。

この4年間自分を支えてくれたのは覚悟と思い込みと根性でした。
「選手に見合うコーチになる。」
2年の春の大阪遠征で選手に言った言葉で、この時に学生コーチとしての覚悟ができたことを今でも覚えています。では学生コーチとしての覚悟とは何でしょうか。
それは未熟な自分を受け入れて選手と向き合うことだと思います。
当時の自分が担当していたZチームはサッカーが上手くて優しく尊敬できる先輩ばかりで、この人たちのために何かしたい、力になりたい、この人たちに相応しいコーチになりたいとずっと思っていました。そのためにできることは何でもしようと考え、1冊6000円もするサッカーの本を買ったり、奈良まで有名な指導者の練習を見に行ったりしました。自分なりに死に物狂いで頑張っていたと思います。
ただどれだけ頑張っても結果は出ないし、選手の力になっている実感がありませんでした。それでも力不足なことは百も承知で選手に向き合うこと、サッカーの勉強をし続けること、もがき続けること、当時の自分でもこの3つだけはできていたのかなと思います。
Iリーグやカテゴリー戦に負けても次の日には自信満々で自分より上手い選手を指導することがコーチには求められます。これが本当に苦しかった。精一杯虚勢を張って、自信のない自分を隠して指導していましたが、今思い返すと選手にはバレバレだったでしょう。それでもZチームの選手たちは気付かない振りをして、様々な気付きやアドバイスをくれました。あの日々が自分のコーチとしての土台になり、国士舘大学戦の無念がその後の2年間、全国を目指す理由になりました。本当にZチームの先輩方には感謝しかありません。ありがとうございました。

他大学のサッカー部のホームページを見るとB級やA級のライセンスを持ったプロの指導者の方々の名前が並んでいます。ほとんどの大学のBチームはプロの指導者の指導を受けていることでしょう。そんなプロの指導者に比べてライセンスも持っておらず、選手時代の実績も皆無な自分が慶應のBチームを指導できる理由、指導できる資格がある根拠を必死に探しました。
「サッカーに費やす時間」
それが見つけた答えです。自分は誰よりもサッカーに時間を費やしている、全てを懸けている、だから選手を指導する資格がある、と考えました。実際には自分よりもっとサッカーに懸けている人はいたでしょう。でも「サッカーに費やす時間」以外で自分がBのコーチに値する理由は見つかりませんでした。
「自分は誰よりも頑張っている。」そう思い込むことでコーチを続けることができたのです。

3年の頃、本気でサッカーが嫌いでした。大学生活のほぼ全てをサッカーに費やしているのにIリーグで勝てなかったからです。TOPチームとBチームと普通部の練習に出て、家に帰っても次の日のメニューの準備、資料の作成をして、睡眠時間以外常にサッカーのことを考えていました。それでも勝てない。これ以上何を捧げれば勝てるのか全く分かりませんでした。
どんな人間でも結果が出ない時や壁にぶち当たる時はあります。そういう状況を楽しみ、チャンスだと喜べる人間が成長すると思います。ただ自分はそういった人間ではありませんでした。これだけ嫌いなサッカーに24時間365日捧げることを受け入れられない。追い込まれた自分はサッカーが大好きなんだと思い込むことにしました。
「俺はサッカーが大好き」と呟きながら毎晩夜遅くまで自チームだったりプロの試合の分析をしていました。今思い返すと何故そのような解決法になったのか理解できませんが、その甲斐あってかサッカーの奥深さや魅力に気付けたような気がします。何もかも上手くいかずサッカーを嫌いになりかけている選手は是非やってみてください。
冗談ではなくサッカーに懸ける時間を増やすことがサッカーを好きになる第一歩だと思います。サッカーが好きな人は好きだからこそ時間を費やしていると思われがちですが、時間を費やしているからこそ好きになるという側面もあるのではないでしょうか。
大事なのは時間を費やすことと思い込むこと。人それぞれ理想の自分や憧れの人はいるでしょうが、結局自分が思っている自分にしかなれないと思います。

最後に根性についてです。根性はとても大事です。

選手のみんなへ2つ伝えたいことがあります。
1つ目はサッカーをやってて良かった瞬間を大事にすることです。
今回の卒業ブログに書く内容を悩んでいる時に、頭に浮かんでくるのは苦しい思い出ばかりでした。でも思い返してみると、この4年間嬉しかった瞬間は沢山あります。考えたメニューが上手くいった時、茅野、森、廣田、和樹、ぴーやま、蛯名、ましろ、こうき、柳瀬、田中雄大、てんち、しゅうじ、大下が関東デビューした時、Iリーグに勝った時、横幕と2人で関東リーグにベンチ入りして勝った時、この一つひとつの喜びが次に向かうモチベーションになりました。苦しい時、上手くいっていない時はネガティブな経験しか思い浮かばないと思います。でもここまでサッカーを続けてきた選手ならサッカーをやっていて良かったと心底思う瞬間はあるはずです。その瞬間を大事にしてください。
2つ目は選手の責任についてです。
よく組織のために頑張っているスタッフに感謝してとか、スタッフのためにみたいな言葉を聞きますが、裏方として働いている学生スタッフやマネージャーはそんな言葉が欲しいから働いているわけではありません。全ては選手のために、選手が気持ち良くプレーするために動いています。
その重みを本当に分かっていますか?
選手としての夢を諦めて全てをソッカー部に捧げているグラマネの覚悟を知っていますか?
こいつのために選手を辞めて良かった、グラマネにそう思わせることができていますか?
そういった人たちが1番報われるのは選手が死に物狂いで頑張っている姿、サッカーに真摯に向き合っている姿、努力が報われて喜んでいる姿を見たときです。そういう姿を見せることが選手の責任だと思います。

B1チームのみんなへ
1年間自分について来てくれてありがとう。ラスト1年、B1チームを見ることができて本当に幸せでした。来年関東リーグの速報で名前が出てくることを楽しみにしてます。あとチャンピオンシップ出ることになったら必ず応援に行きます。

秀太へ
何回も一緒に怒られたし、へこんだけど、秀太の悪ガキみたいな笑顔を見ると、何とかなると思わせてくれた。褒めてます。俺らの代のグラマネが秀太で良かった。

蓮へ
2年間一緒のチームを見れて楽しかったし、3-4-2-1のプレスについて所で4時間語り合ったのが1番の思い出。蓮のメニューだったり、サッカーの知識にはいつも刺激を受けてて、そのおかげで自分も頑張れたと思う。

笹へ
キャパが小さいとかよく言ってるけど、そんなことはなくて何事にも逃げずに向き合ってる証拠だと思う。その向き合い方を続けるのは間違いなく苦しいだろうけど、笹のそういうところを4年コーチ陣は尊敬してます、多分。

そうたへ
仕事も早いし、サッカーの知識も豊富で、優秀で聡明なそうただけど、たまには弱みを見せるのも大事です。それは笹に対してもだし、選手に対しても同じ。
流石にもうちょい寝たほうが良いんじゃない?ミウラ式睡眠法おすすめです。

景へ
一緒に泣いてくれてありがとう。他に言いたいことは来年伝えます。ラスト1年頑張ろう。

横幕へ
普通部の練習前のベンチでの何気ない会話にどれだけ俺が救われてたか。ただの愚痴だったりしょうもない話しかしてなかったけど、もしあの時間がなければ俺は壊れてた。あとは2年の時にソッカー部に残らせてくれたこと、クーパーに入らなかったこと本当に感謝してる。お互いにいつもメンタルがボロボロだったけど横幕がいたから走り続けられた。ここまで2人で来れて良かった。本当にアリガート。

家族へ
家族が大変な時に本当は自分が支えないといけないのに、家ではいつも余裕がなくてごめん。いつでも部活最優先の自分を許してくれてありがとう。

最後になりますが、学生コーチとして受け入れてくださった社会人スタッフの方々、山田先生、選手のみんな、本当にありがとうございました。

次のブログは廣田尚(4年・暁星高)です。
この部活に何人かいるスーパー人間の1人で、選手兼学連、相撲兼サッカーをこなす凄い漢です。彼は語りだすと長いですが最後の卒業ブログくらい見守ってあげましょう。

《NEXT GAME》
11月6日(日)関東リーグ戦 第21節 vs 東海大学 @非公開 14:00キックオフ

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