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「エキセントリック」(山田大敬)

2021.10.12

平素より大変お世話になっております。平田賢汰より、慶應一(運を)持っている男と紹介に預かりました、総合政策学部4年の山田大敬です。違います。完全に実力です。

1.2年の頃は彼とは正直仲が良い訳ではなかったのですが、気付けばお互いハイレベルな冗談を飛ばし合い、我々を中心に部室が明るくなる関係にまでなりました。彼や周りのチームメイトのお笑いのレベルが4年目にしてようやく自分に追い付いてきたのかと思うと、関西出身者として非常に嬉しくもあり少しホッとしています。残り少ないソッカー部生活ですが、ピッチ外だけでなくピッチ内でも賢汰との名コンビぶりを見せつけていきたいと思っております。

さて、いよいよ自分に卒業ブログが回ってきたのですが、学校の課題は締め切りギリギリ、部活の掃除の集合時間には遅れる、肉バルでバイトをしていたときにはお客様のコートにラクレットチーズを掛けてしまうような自分に、前もって卒業ブログの準備など出来るはずもなく、気づけば前日の夜となっています。
それでもこのソッカー部での4年間はあまりにも濃く、大学生活の全てと言っても過言ではないもので、書きたいことが次から次へと湧き出してきます。その中から本当に伝えたいことを自分なりに纏めて書こうと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

【ソッカー部生活の始まり】

2017年の夏。うだるような暑さの中、欅坂46の「エキセントリック」を聞きながら、Googleマップを片手に、当時高校3年生だった私は初めて”慶應義塾大学下田グラウンド“に降り立った。通っていた高校の内部進学を断り、自分の手で自らの未来を切り開こうと、ソッカー部の練習に参加した。初めて下田グラウンドでプレーしたとき、「大学の4年間はここでプレーするのだろうな」という何か直感めいたものが自分の中に生まれていた。ちなみに、その練習は私のサッカー人生18年間の中で最もきつい練習であり、翌日は東京観光などすることも出来ないくらい全身筋肉痛で、1日中布団に横たわっていた。今でも「エキセントリック」を聞くと当時の期待に満ち溢れた懐かしい感情と全身筋肉痛が思い起こされる。

練習参加後、中畝楓流(R3卒)の手厚いサポートのお陰で私は何とか慶應義塾大学に入学することが出来た。楓流には本当に感謝している。慶應にはスポーツ推薦がないため、これを見ている高校生でソッカー部に入りたいという方は、是非一度ソッカー部の練習に参加して欲しい。自分が楓流に受けた恩を次は高校生に返したいため、全力で入学のためのサポートをしたいと思う。具体的には篠原新汰(4年・FC東京U-18/都立駒場高)を紹介する。彼のサポートは一級品なのだ。必ずや合格へ導いてくれるであろう。
話が逸れたが、こうして慶應義塾大学に入学した私は、1mmの迷いもなくソッカー部に入部した。当然理由はプロサッカー選手になるためである。しかしこの考えだけでは不十分で、後々の自分を苦しめることになる。次章ではそのことについて深掘っていきたいと思う。

【ソッカー部での自分の存在意義】

私がソッカー部に入部した理由。それは紛れもなくプロサッカー選手になるため。しかし入部後ある衝撃の事実に気付く。新津(4年・上田高)も卒業ブログで触れていたが、「プロを目指している選手が数人しかいないこと」だ。中学・高校時代はチームメイトの殆どがプロを目指していた環境であったため、私にとっては未知で、何か“異様”な環境であった。
正直1年生の頃は、自分が活躍すること、TOPチームに上がることだけを考えてサッカーしており、チーム全体のことを考える余裕もなかった。2年生に上がってもそれは変わらず、自分がプロになるために何を出来るかという軸でいたため、自主練習や筋トレなど自分のためになると思ったことはいくらでも行ったが、チーム全体のために何かをしようと思うことは殆どなかった。しかし2年の後期ぐらいから徐々に疑問に感じていたことがあった。それは、

「あれ?俺この部活で何もしてへんくない?」

同期のハシケン(4年・横浜FCユース/希望ヶ丘高)や酒井(4年・慶應義塾高)は、関東リーグに主力として試合に出ている一方、自分は小さい怪我を繰り返し、Bチームでベンチにも入れない日々。ピッチ外でチームのために何か行動を起こすわけでもなく、唯一拘りを持っていたピッチ内の部分でもチームに貢献出来ず。このような状況で、プロを目指すためだけにソッカー部にいるようでは、自分の存在価値などないに等しいのではないか。そう考えるようになった。そんな中迎えたグラマネ決め。

グラマネ決めのタイミングでは自分はTOPチームにおり、自分に票が入ったり、ソッカー部への貢献について責められたりするようなことはなかったが、同期の一部が存在意義や貢献について厳しく問われているのを横で聞きながら、「自分もほんまは何にも出来てないなあ」と情けなく思っていたことを覚えている。あべしん(4年・多摩大目黒高)がサッカーを辞め、グラマネになる決断をしたその頃から、自分なりのチームへの貢献の仕方・存在意義を本気で考え、ソッカー部でプレーする意味が変わっていった。

こうして私が導き出したソッカー部でプレーする意味は、「練習では前向きに溌剌とプレーし味方に良い影響を与え、試合では自分がゴールを決め、慶應を勝利に導くこと」である。正直自分の性格や能力からして、ピッチ外で視野広く周りに気を配ることは難しい。それなら自分の適正であるピッチ内で、常にポジティブに明るく楽しくプレーし、チームメイトに良い影響を与えることで、自分の存在意義が見出されるのではないかと考えた。その延長線でプロを目指せば、自分の目標とチームへの貢献が交わり、相互作用的に私・山田大敬のソッカー部での存在意義が生まれてくるのではないだろうかと考えたのだ。
当初の私のように、チームへの貢献の仕方が分からない部員もいると思うが、自らの性格や能力を分析し、自分なりの貢献の仕方を考え、行動に起こすことが出来れば、個々人のソッカー部での存在意義が見出していけると思う。
ここまではピッチ外で感じてきたことを書いてきたが、次はピッチ内で全部員に伝えたいことを記していく。

【自分を信じろ】

全部員にサッカーをする上で伝えたいことがある。これは私が4年間で一度もぶらさなかったことだ。それは、

「自分を信じること」

自分のサッカーの能力を信じてやれ。どんなプレーヤーもどのカテゴリーにいる選手も、必ず良いところや得意なプレーがある。周りがどう自分を評価しようが、どれだけプレーを笑われようが、自分だけは自分自身を最後まで信じてやれ。

私はプロになることを目標に、このソッカー部に入った。1年目から関東リーグで得点を量産し、選抜に入って、大学在学時にはJリーグデビューしたいとも思っていた。しかし理想と現実には余りにもギャップがありすぎた。1.2年の時にはBチームとCチームを行き来し、ようやくTOPチームでプレー出来るようになった3年目もベンチ外の日々。プロになるため、勝負の年にもなる3年目に出た関東リーグは、2試合で63分。このような大学サッカー生活になるとは夢にも思っていなかった。
しかし、自分にとっては情けなく耐え難いソッカー部生活でも、自分を信じることだけは辞めなかった。「俺は絶対にTOPチームで活躍出来る。」「俺は他の選手には出来ないプレーが出来る。」常にこのように考え、前向きに行動し続けた。1年次はソッカー部員の誰よりも自主練をした自信があるし、2年次以降はプロのランニングコーチに指導していただき、ジムに通い自分の身体の弱点克服に取り組んだ。

なぜ自分を信じることが大事なのか。それは、自分を信じることで夢を諦めることなく、更なる成長のために努力出来るからである。人は自分に自信が持てなくなり、夢を諦めた瞬間に努力を辞める。
加えて、サッカーはメンタルがプレーを大きく左右する。恐らく多くの選手が、チームメイトや監督・コーチからプレーについて怒られると、萎縮してしまい本来のプレーが出来なくなると思う。このブログを読んでいる後輩達の中には、先輩に強く言われて落ち込み、サッカーを楽しめなくなる経験をしたことがある者もいるだろう。そんなことは全く気にするな。「こいつ何言ってんねん。」それで十分だ。
当然、人のアドバイスや説教に耳を傾けることは大事かもしれない。しかしそれによってメンタルが落ち込み良いプレーが出来なくなるくらいなら、自分のプレーを信じることを優先し、他人の声を無視することも時には大事ではないだろうか。(自分の場合は人の意見を聞かなすぎることもあるので、それは要注意だが。)

こうして私は、どれだけベンチ外の日々が続いたとしても、どれだけ「ひろは全然伸びてないな」と言われようと、自分自身を信じ続け努力を重ねて、サッカーを楽しんできた。この4年間で一度も私はサッカーを辞めたいと思ったことはない。こうした成果が実ったのか、ここ最近の関東リーグではスタメンで出させていただき、チーム最多のゴールを決め、慶應の勝利に貢献出来ている。私のソッカー部での存在意義もようやく形になって現れ出したのだ。

だから何度も言うが、自分だけは最後まで自分の能力を信じてあげて欲しい。そしてソッカー部での夢や目標を最後まで絶対に諦めないで欲しい。出来ない理由を探すのではなく、出来る根拠を最大限拾い集め、それを自信という武器に変えて欲しい。私は常日頃からビッグマウスとも取れる発言をしているが、それは決してふざけている訳ではなく、自分に自信を持っているからこそ、敢えて自分の中でのハードルを上げているのだ。周りからすれば私は変わり者かも知れない。変な関西人だなと思われているかも知れない。それでも全然問題はない。私は自分を信じ続け、そして「エキセントリック」であり続け、最後には慶應を勝利に導くヒーローになりたいと思っている。

ここまで長々と書いてきましたが、このように私が今、楽しくソッカー部でプレー出来ているのは自分一人の力ではありません。
共に切磋琢磨しながら、競争してきた同期。こんな変わり者の自分を理解し、優しく接して下さった先輩方や後輩達。自分の足りないところや良いところを伸ばそうとして下さっている、淺海監督を始めとする、社会人スタッフの方々。ソッカー部を支えている、マネージャーや学連・各部門の人達、グラマネ・学生コーチ・主務・副務。ソッカー部を応援して下さり支援して下さるOB・OG、サポーターの方々。全ての方々のお陰で、今の自分たちのソッカー部生活が成り立っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
そして最後は両親。果たしてこのブログを読むかどうかは分かりませんが、これまで何不自由なく自分の好きなサッカーをやらせてもらって、日々サポートしてもらって、本当に感謝しています。卒業後もサッカーを続けていくのでこれからも一番近いサポーターとして応援していただけるとありがたいです。

ここに記した感謝の気持ちを体現するために、残りのソッカー部生活も全力で慶應の勝利のためにプレーします。そして自分の目標であるプロサッカー選手になることを絶対に達成し、皆様に勇気と感動を与えます。プロで活躍する自分の姿を見て、少しでも皆様の毎日の生活の活力になればと思っております。これからも応援よろしくお願いします。
非常に長い文章となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

さて明日のブログは、登木昂大が担当します。神戸大学からやってきた異色の経歴を持つ彼とは、趣味が同じだったり、ヒッチハイクで日吉から関西まで一緒に帰ったりと、非常に長い時間を過ごしましたが、あまりの変人さに未だにその思考を理解することは出来ていません。恐らく部活内にもいないんじゃないかな。そのような彼がどのような思いでソッカー部生活を過ごしてきたのか非常に楽しみです。乞うご期待!

《NEXT GAME》
10月17日(日)関東リーグ戦 第20節vs流通経済大学
@AGFフィールド  11:00キックオフ

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