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「俺は問題児」(依田興汰郎)

2021.09.15

平素より大変お世話になっております。本日のブログを担当します、総合政策学部4年の依田興汰郎です。毎年4年の卒業ブログを読むと、シーズンの終わりを感じている私がいました。何を卒業ブログで書こうか直前まで迷いましたが、最後くらいは今まで包み隠していた自分の心境を本音で綴らせていただければなと思います。長く拙い文章ですが、最後まで読んでいただければ幸いです。

「俺は問題児」

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はじめに

いつからだろうか。チームの勝利よりも個人の活躍を優先しようと考え始めたのは。
ガムシャラにボールを追いかけ、多くのゴールを決める。サッカーを始めた当初は、ボールに触れているだけで楽しかった。しかし、いつの間にかサッカーをやっているのが当たり前になり、サッカーが楽しいと思う瞬間と苦しいと思う瞬間が交互に現れ、心境の変化も激しくなっていった。波の振れ幅が大きいサッカー人生ではあるが、少しでも誰かの心に響くものがあればいいなと思う。

第1章 「本気の本気」

幼少期のお遊びサッカーとは異なり、本格的にサッカーを始めたのは中学校の部活動からだった。今までの純粋に楽しむサッカーとは違い、全国優勝を目標に掲げている組織だったことから、練習も厳しいものだった。週に2回、フィジカルトレーナーによるフィジカルトレーニング。何回吐いたことか。何回逃げ出そうとしたことか。当時の私は3年の最後の大会の1ヶ月前までBチームに所属していたこともあり、もう諦めてこの苦痛から解放されてもいいんじゃないかと思うことも多々あった。しかし、それを3年間耐え抜いた先には、必ず結果が伴ってくることを信じて突っ走った結果、何とか最後の大会前にスタメンを勝ち取ることが出来た。後に挑んだ最後の大会でも、市大会、県大会、関東大会とトントン拍子で勝ち抜くことが出来た。惜しくも目標としていた全国優勝には届かなかったものの、全国3位を成し遂げた。悔しいはずなのに何故か優越感に浸っている自分がいる。それは、個人として最後まで足掻き、諦めずに食らいついた末に勝ち取れた全国3位だったから嬉しかった。また、何より最高の仲間、監督、トレーナー、コーチ陣と出会い、本気でサッカーが出来て楽しかったからだと思う。今になって中学時代の3年間を振り返ると多くのことを学べた。
・自分に自信が付いた
・本気の本気でサッカーをやる楽しさを学べた
・逃げずに最後まで足掻くことで成功体験を味わえた
まだまだ数えきれない程あるが、最も重要だと感じた3点を絞らせてもらった。
現状に満足せず更なる高みを目指すため、中学時代に果たせなかった全国優勝を高校では成し遂げたいと思い、高校でもサッカーを続ける決断をした。

第2章 「挫折」

4年前の高校サッカー選手権大会神奈川県予選を覚えているだろうか。桐蔭学園が決勝戦を勝ち抜き、14年振りに選手権大会への切符を掴んだ年。しかし、そのメンバーに私の名前はなかった。私の所属する桐蔭学園サッカー部はチーム事情により、上級生チームと下級生チームの2チームに内部分裂していた。当時の私は3年生ということもあり、上級生チームに所属していた。内部分裂している状況でどちらのチームが公式戦に挑むかを決める際、学校側から提示された条件がある。その条件とは、「最後の選手権大会を上級生チームで挑みたいのであれば、それまでに行われる二つの大会において神奈川県ベスト8以上の結果を残すこと」である。その条件の下、二つの大会に挑んだが達成することは出来なかった。これにより上級生チームが選手権大会に臨むことは実質不可能となり、下級生チームが出場することになった。
中学時代に果たすことが出来なかった全国優勝を高校では成し遂げること。これが当時の私がサッカーを続けていた一番の理由であり、モチベーション源となっていた。今置かれている環境下において、何をすべきか、何が正しい道かを必死で考えた。その結果、今まで一緒に切磋琢磨してきたメンバーが所属する上級生チームを一人で抜け、下級生チームに移動する選択肢を選んだ。仲間とサッカーすることよりも、掲げた夢を追い続ける選択を取ったのだ。しかし、後にこの選択が仇となり自身の価値観を大きく変えることとなる。
下級生チームに移動してから数週間が経った頃だった。サッカー部のコーチに「最後の選手権大会は上級生チームで挑むことになった」と告げられた。頭が真っ白になった。そんな中、上級生チームが選手権大会神奈川県予選を勝ち抜き、全国大会に駒を進めた。夏の大会まで一緒に闘っていたはずの同期が活躍している姿を見て心底悔しかった。涙が止まらなかった。サッカーを続ける理由、全てにおいてのやる気が損なわれた。すぐに立ち直ることは出来なかったが、新たな目標を立てることによって、サッカーに対するモチベーションを保っていた。それは、大学サッカーで結果を残し、自分の決断が間違っていなかったことを周囲に証明すること。これが大学サッカーを続けようと思った最大の理由であった。この時からだろう、チームの勝利のことよりも個人の活躍を優先し始めたのは。

第3章 「後悔」

何が何でもトップチームに上がり、結果を残す。それだけを目標にソッカー部に入部した。シーズンインした当初は4チームで編成されていたソッカー部の内、Cチームからのスタートとなった。ここから徐々にコンディションを上げ、一刻も早く上のチームに登り詰めようとしたが、甘い世界ではなかった。個人の活躍だけにフォーカスしすぎていた私は、春の遠征が終わりチームの再編成が行われた際、1番下のチームへと落とされた。掲げた目標から遠退いたこと、サッカーをやる原動力を失い、腐った。サッカーを続ける意味がないと思い、部活を辞めることまで考えた。しかし、それを実行に移すまでの勇気はなかった。ここから練習を作業のようにこなす日々が続いた。2年間も。
そして月日が流れ2年の夏、私は「粗相」をおかした。チームメイトからの信頼を失い、窮地に立たされた。無期限の部活動停止。チームに迷惑を掛けた。同期にはもっと迷惑を掛けた。だが何故か、これをきっかけに部活を辞めようとは思わなかった。むしろ、「サッカー」を取り除いた自分には何も残らないという焦りと恐怖に襲われた。多くの人に迷惑を掛けたまま、逃げる訳にはいかなかった。
ここからだった。失った信頼を取り戻すため、迷惑を掛けた同期に恩返しをするため、チームのために貢献しようと考え始めたのは。この出来事を経て、どうすれば「信頼」を取り戻せるのかを必死に考えた。1日30個のボール磨き、homeとawayの審判派遣、横浜FCスクールのアシスタントコーチ等々、行動で示し続けた。3ヶ月振りに部員とボールを蹴れた時の感動は、今でも鮮明に覚えている。この期間は辛かったが、サッカーが好きだという気持ちを再認識することが出来た。今までは作業のようにこなしていたサッカーだったが、早くサッカーがしたい、仲間と歓喜の瞬間を共にしたいと本気で思えるようになっていたのだ。

第4章 「ラストスパート」

「誰もが後悔をする。だけどその後悔を大きくするか、小さくするかは今後の自分達の行動次第で決まる。」最近の練習で福本コーチに言われた言葉である。この短い人生を振り返ってみても、多くの後悔が残るサッカー生活を送ってしまった。そんな私が、本気でサッカーが出来るのも、長くて数ヶ月。今は最高にサッカーが楽しい。もっと早くこの感情に気が付いていればと後悔している。
最後くらい悔いを残さず、笑ってサッカー人生を終えたい。もう後悔はしたくない。幸運にもそのステージは設けられている。私の所属するBチームはIリーグ1部におり、全勝すれば全国大会出場の可能性があり、引き分けが続けば降格の可能性だってある。福本コーチ、三浦(3年・慶應義塾高)、蓮(3年・慶應義塾湘南藤沢高等部)、あべしん(4年・多摩大学目黒高)の元で、各々が毎回の練習で後悔が残らないように全力で取り組めば絶対勝てる。最後の最後まで足掻き、今シーズンを笑って締め括りたい。それが私のサッカーにおける人生最後の願いだ。

おわりに
長くなりましたが、最後に感謝の気持ちを述べて卒業ブログを締めたいと思います。

家族へ
18年間自由にサッカーをやらせてくれてありがとう。どんなわがままを言ったとしても、なに不自由なくサポートしてくれてありがとう。最高の仲間と最後まで突っ走るので応援していてください。

後輩へ
いつもダル絡みに付き合ってくれてありがとう。私が入部した当初よりも練習の強度は遥かに上がっています。キツイけど、逃げずに最後まで足掻くことで成功体験を味わえるかもしれません。私も今後の人生においても必死に足掻き続けるので、共に頑張ろう。会食OKになったらご飯にでも行きましょう。

同期へ
こんな問題児を最後まで見捨てず、部活に残してくれてありがとう。今度は私が皆に恩返しをしていく番です。ピッチ上で闘志をむき出しにして、先輩方が残してくれたIリーグ1部の舞台を必ず後輩に継承します。
引退してもこの時みたいに皆で集まろう。

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纏まりがなく拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部へのご支援、ご声援の程、宜しくお願い致します。

さて次回のブログの担当は中江瞭介です。
大学受験の時からの親友であり、ピッチ内外で多くの時間を共にしてきました。同じ部活、同じクラス、同じ界隈なのにも関わらず、未だに掴むことの出来ない独特なノリがあります。いつしかそのノリにもついていけるようになりたいです。
サッカーだけに限らず学問に於いても本気で励み、GPA3.5を優に超える彼が、どのようなブログを書いてくれるのか楽しみです!

《NEXT GAME》
9月19日(日)関東リーグ戦 第16節vs順天堂大学
@味の素フィールド西ヶ丘  14:00キックオフ

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