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「あ、ウイイレじゃん」(北澤快)

2021.09.10

平素よりお世話になっております。今回ブログを担当させていただくことになりました、総合政策学部4年の北澤快です。

歩き始めてすぐにボールを蹴り始めたあの日から、卒業ブログを書く今日この日まで。長いようで短かった自分のサッカー人生に一つの区切りをつけるこのタイミングで、その人生を振り返りながらも、今考えていることを率直に書こうと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

まず最初に、この文章の題名でもある「あ、ウイイレじゃん」というフレーズに対して疑問を感じた人も多いかと思いますので、簡単に説明をすると、高校時代に某帝京高校の選手から勝手に命名されていたあだ名で、すれ違いざまに実際にそう呼ばれたのです。というのも、当時父親が、大人気サッカーゲーム「ウイニングイレブン」略して「ウイイレ」の解説役をしていたので、そういった経緯でそのようなあだ名がついたのだと思います。このあだ名が象徴するように、私のサッカー人生は、父親の長い髪の毛の影に付き纏われていました。考えすぎかもしれませんが、自分は「北澤豪の息子」としか見られていないのだと感じることが多々あったのです。

そんな私のサッカー人生を振り返ると、そのコンプレックスをどうにかして打ち消そうとしていたのだなと感じる場面が多く浮かんできます。

その一つは「ドリブル大好き少年」になっていたこと。「誰の力も頼ることなく、自分だけの力だけで何とか出来る」と自分に言い聞かせるかのようにドリブルをしまくっていました。ボランチの時も。お陰で味方には愛のないパスしか出せない体になっていました。

真面目な話をすると、高校2年生になるタイミングでチームを変えるという大きな決断をしたのもこのコンプレックスが一因でした。Jリーグの下部組織というプロに近い場から、わざわざ國學院大學久我山高校に移ったのも、大学を経てからプロになることで、自分にしか出来ない決断をし、父親とは異なる道を進もうとしていたからです。

ここまで読んできてもうお分かりかもしれませんが、それまでの私は自分のためにしかサッカーをプレーしていませんでした。「サッカーは楽しいから」「サッカーでは自分を表現できるから」それだけがサッカーを続ける理由でした。それが全てだと思っていました。自分は楽しんで取り組めている時にこそ、一番力を発揮するタイプの人間なので、その考え方が間違っているとは思いませんが、それだけでは何かが足りないということを大学で感じ始めていました。

大学では「何故サッカーをしているのか?」という命題について本当にたくさん考えさせられました。それはこの、ソッカー部という組織の色が原因かもしれません。同期の中で誰に選手を辞めてもらい、グラマネ(学生コーチ)になってもらうかということを決めるミーティングを始めとする様々なイベントが起きる度に、自分が何のためにサッカーを続けているのかについて、一つの答えを探し続けていました。そんな中で、自分の考え方に大きな変化を与える出来事が起こりました。

2020年12月16日。私が所属するカテゴリーで最後となる試合が行われた日です。忘れもしないあの日、最愛のメンバーと共に全国へと進む道が断たれました。国士舘大学に「2-3」というスコアで敗れたことで、全国大会に出場するという目標が潰えました。つまり、チームの解散です。本当に悔しかったし、久しぶりにめちゃくちゃ泣きました。しかし、そんな想いとは裏腹に、その試合で私が国士舘大学から一点をもぎ取ったことにより、まさかのトップ昇格を果たしたのです。そして、最後の「40番」を手にしました。勿論嬉しく思いましたが、もうすぐで引退となる一つ上の代の選手が40番を貰うと言われていたので、驚き、戸惑いを含めた複雑な感情を抱くこととなりました。

ただ一つ言えることは、あの時は間違いなく自分のためではなく、大好きな先輩達が少しでも長くサッカーを続けられるように、このチームで少しでも長く活動出来るように、そのためにがむしゃらにプレーしていました。それが、結果的にトップチーム昇格というものに繋がっただけだと思います。

そんな経験を通して、ようやく「何故サッカーを続けているのか?」という問いに対して自分なりの答えを見つけることが出来ました。それは、「理由なんて何個あったっていい。あればあるだけ強くなる。」です。私にとっては、偉大すぎる父親も、いつだって応援してくれる母親も、意外と気に掛けてくれる兄も、「早くトップ上がれよ」って言ってくる生意気な妹も、このソッカー部という場で出会った仲間達も、勿論サッカーが楽しいという事実も、みんなみんなサッカーを続ける理由だったんです。それに気付けた時、選手として一つ成長したと強く思います。

後輩達、このソッカー部という場で「サッカーを続ける理由」をたくさん見つけてください。きっと強くなれると思います。そしていつか「ウイイレ」に登場してくれると先輩嬉しいです。

最後に

カッコいい背中を見せ続けてくれた先輩方、

僕がサッカーを続ける一つの理由でした。

共に色んな経験をした同期達、

僕がサッカーを続ける一つの理由でした。

頼りない自分を支えてくれた後輩達、

僕がサッカーを続ける一つの理由でした。

活躍を伝えると自分より喜んでくれた両親、

僕がサッカーを続ける一つの理由でした。

皆が自分にサッカーを続ける理由をたくさん与えてくれました。

ありがとう。

大変長く拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。今後共ソッカー部へのご支援とご声援の程、宜しくお願い致します。

さて次回の担当は小山内慎一郎です。同期に友達いないキャラで僕とダダ被りしてしまっている小山内君ですが、君にバトンを渡せる数少ない同期の1人として誇りを感じています。英語の「クリスマス」を読めなかった彼が、篠原新汰(4年・FC東京U-18/駒場高)(普段から小山内の世話をしている)というゴーストライターなしに一体どんなブログを書くのか。乞うご期待!

《NEXT GAME》
9月19日(日)関東リーグ戦 第16節vs順天堂大学
@味の素フィールド西ヶ丘  14:00キックオフ

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