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ザンビアレポート⑩(荒貴史)

2020.02.21

荒平素より大変お世話になっております。同期の雄太(3年・國學院大學久我山高)から紹介をあずかりました、商学部新3年の荒貴史と申します。雄太が言ってた様に僕は今、髭を生やしています。アフリカ人に負けない位です。雄太が歩けない時は彼をおんぶしました。雄太の手にチクチクの髭を擦り付けました。本当は嫌なのに笑ってくれてありがとう。怪我してるとは思えない雄太の笑顔はチームを明るくします。

さて今回僕はザンビア遠征10日目について書きたいと思います。

その前に以前、快(3年・國學院大學久我山高)のレポート2日目(http://keio-soccer.com/official-blog/44193.html)にて、試合中に僕が観客にキレたとありますが、僕の守るゴール裏(ほぼゴール横)にいる観客の挑発に乗っかってしまい、熱くなってしまいました。皆んなびっくりさせてごめん。
また、立石くん(4年・慶應義塾湘南藤沢高等部)のレポート3日目(http://keio-soccer.com/official-blog/44229.html)にて僕が膝を接触したとありますが、アフリカ人の振り抜いた足が右膝を直撃しました。謝られた記憶もなく、国際試合の厳しさを痛感しました。ちなみに現在右膝は全く痛くありません。ご心配をお掛け致しました。

すみません長くなりましたが10日目の報告を開始致します。ブログも少々長くなってしまいましたが最後までお付き合い下さい。

本日はザンビア遠征初の2部練習でした。
午前はホテルからバスで15分のところにあるグランドで2時間弱のトレーニングを行いました。
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そこでは偶然にも僕がこのザンビア遠征でどうしてもしたかったことが叶いました。
ヴィクトリアの滝も見たかったですし、サファリも楽しみでしたし、アフリカ人との試合も楽しみでしたが、一番期待していたイベントは、アフリカ人のGKとトレーニングをすることでした。
当初の予定では実現しないことでしたが、今日たまたま隣のコートでアフリカ人のGKが練習していたので、迷わず参加させてほしい旨を伝えました。返事は「Of course! 」、夢のアフリカ人とのGKトレーニングが始まりました。
一緒にトレーニングをして感じたことは、技術は日本人程ではない、けれどそれを大きく上回る身体能力、そしてサッカーに対する意識の高さです。
身体能力の面で、アフリカ人のキーパーは横に一歩跳ぶだけでポストまで手が届きます。僕だったらもうワンステップ必要なところを彼らは一歩で届きます。びっくりしました。
また、サッカーに対する姿勢で関心する点がありました。
実は今日一緒に練習した子は、後輩2人を連れて個別に練習していました。いわば自主練習です。チームの練習はないのか?と聞くと、午後にあると言いました。
彼はもっと良いGKになりたいと言い、自分もこのメンタリティは大切であり、決して忘れてはならないと再確認しました。

ソッカー部FW陣へ
今まで以上にシュート練習に付き合ってください。宜しくお願いします。

練習中、僕は特別英語が得意な訳ではありませんでしたが、「good save! 」「one more! 」「come on! 」等、簡単な英語でコミュニケーションをとりました。彼も僕のプレーを褒めてくれて、互いに質の高い良いトレーニングが出来ました。良い経験でした。
写真が今日一緒にトレーニングしたレヴィソン君(ゼスコユナイテッドU-20)です。

 

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練習が終わり、帰ろうとしたバスが40分程エンジントラブルで発車出来ない等のハプニングもありましたが、皆んなで昼食を摂り、午後の試合へ挑みます。

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午後はゼスコユナイテッドU-23と練習試合を行いました。
今回もアップとして与えられた時間は10分。
雨が降りそうな曇り空の下、35分ハーフで試合開始です。

本塾スタメンは
立石
北澤、廣田
宮川、三田、福本、日川
横田、永澤、高津

です。

相手のゼスコユナイテッドU-23は、体格は小柄ながら技術、身体能力の高いチームでした。
試合立ち上がり、本塾は慣れない芝、白線のないピッチに苦戦します。
15分、クロスのこぼれ球をダイレクトで合わされて失点を許します。
その後は本塾もボールを保持出来るようになり、横田(4年・三鷹中等教育学校)、宮川(令和元年卒・暁星高)、のシュートでゴールに近づきます。
そして25分、昨年関東大学サッカーリーグ2部優勝に大きく貢献した福本(令和2年卒・済美高)が、この試合でも魅せてくれました。
ペナルティエリア付近でボールをフリーで受けると右足を振り抜きます。ボールは左上の隅を突き刺し同点に追い付く。GKとして1番後ろからシュートを見てましたが、本当に綺麗なコースでした。

前半は1ー1で終了しました。

後半は福本に変えてソッカー部OBの中町選手(平成22年卒)がボランチへ入ります。数年前、日産スタジアムで応援していた中町選手と同じピッチに立つことは僕にとって感慨深いものがありました。調子に乗って試合中、まち!左見とけ!と呼び捨てしました。

後半は、相手が本塾の背後を積極的に使ってきましたが、横田、永澤(令和2年卒・山手学院高)、高津(4年・桐蔭学園高)の長老3バックが体を張って守ります。
攻撃に於いてはチャンスをいくつも作りますが相手GKのセーブにより中々追加点が奪えません。
雨がポツリと降り始めた61分、立石が前向きでボールを持つと、裏へスルーパス、50m程走って最後は魂のスライディングでゴールを決めたのは、、、途中出場で女子部から参戦の藤田椰也子(3年・SOCIOS.FC/慶應義塾女子高)です!
ピッチもベンチも大興奮。自分も気が付いたらややこーーーと叫んでいました。
逆転ゴールの数分後、雷が鳴り始めたことにより、2ー1で試合終了です。
ドラマの様な終わり方により3試合目も勝利を飾ることが出来ました。

試合後は互いの健闘を称え、握手をしました。
雨が強くなる前にホテルへ戻りました。

これまでに3試合行いましたが、どこのグラウンドもお世辞にも綺麗なピッチとは言えません。僕の守るゴール前は特に凸凹が激しいです。
それでも試合前にゴールのネットを張ってくれたり。
1m程に伸びてる草を刈ってくれたり。
白線のない草地に鎌で線を掘ってくれたり。
この環境の中でも日本から来た我々を迎えてくれて、出来る準備を最大限にしてくれたザンビアのチームには感謝しかありません。
明後日に予定されている最後の試合もリスペクトと感謝の気持ちを忘れず、必ず勝って、ザンビア遠征全勝で帰りたいと思います。

また最後になりますが、今回の遠征は開催するに当たり、中町さん、郷さんを始めとする多くの方々のご協力により成り立っています。間違いなく今までの人生の中で最も刺激的な2週間になっており、とても充実した日々を過ごしております。この場をお借りしてご協力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。ありがとうございます。

長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。明日のブログ担当は今回の遠征のムードメーカー高津くんです。きっと面白い彼のブログも是非ご覧ください。

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