BRBお知らせ

■第22回クラブチーム選手権東京大会 1回戦vs東京教員クラブ(1-2敗退)

2015.06.22

2015/6/21(日) 16:50 KICK OFF

慶應BRB

東京教員クラブ

1 0 前半 1 2
1 後半 1
得点者(アシスト者) 20分 東京教員 15番
46分 東京教員 16番
56分 慶應BRB 田中貴逸
警告・退場 警告10分 東京教員 6番
警告29分 東京教員 6番
退場29分 東京教員 6番
警告32分 慶應BRB 上田裕介
警告58分 慶應BRB 山村祐樹
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
天野 弦 31 GK MF 19 野本 浩平
上田 裕介 32 DF MF 22 田中 貴逸
宮部 元太郎 5 DF
山村 祐樹 36 DF
山田 慎 2 DF
金房 拓海 3 MF
伊藤 豪一郎 6 MF
毛利 惣治 29 MF
山本 翔太 8 MF
井内 泰祐 24 FW
石川 一将 9 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 毛利 惣治 野本 浩平
50 山本 翔太 田中 貴逸

戦評

君よ、全国を狙ってみないか。
この際だ。全国制覇までは人外魔境とあきらめよう。「全国大会出場」の甘美な六文字を見据え、これを自らのものとし、各地方言が乱れ飛ぶ試合会場に身を置いて震えてみないか。どこぞのイベント会社によるまがい物ではない。JFA主催のほんまもんだ。君よ、クラブ選手権にようこそ。週末リーガーに夢と目標を。

我が国の社会人向けサッカー全国大会に3種類あるをご存じか。ご丁寧にレベル別。飽食の時代とすらいえよう。説明を始める。読者諸氏の興味あるなしに、執筆側の興味は無いのだ。

1つ目。ご存じ天皇杯。プロアマ問わず全チーム参加可能。文字通りの日本一を決めるオープントーナメントである。「天皇杯覇者が真の日本一」とお札に書いて、歴代最多優勝チームに敬意を払えという腹の底を、我々は割と隠さない。

2つ目。全国社会人サッカー選手権。地域リーグ以下(JFL未満)の参加。お題目としてはアマ頂点よ誰の手にだが、現実的にはJFL参入権を目指して漏らす、土日月火水5連戦のうめき声。んなもん何度かに分けてやれよと簡単に言うべきではない。そんなに毎週末、社会人を全国から集めるわけにはいかないのだ。

そしてクラブ選手権。正式名称・全国クラブチームサッカー選手権大会。都道府県リーグ以下の希望チームが参加。Jリーグ発足直後、社会人レベル普及の一環として開始。それでも今年で22回。全国9地域の予選を制した16チームが集うのは、国体を翌年に控えた都道府県。運営側にとっては絶好の予行演習なのだ。「扱いとしてはW杯に向けたコンフェデ的な?」というジョークが競技場の壁コンクリートに染み込んで、これぞ君の狙う全国。ちなみに上2つとの違いは、ギラつき具合とニコつき具合のバランスである。学生時に届かなかった全国大会を、ついに現実のものとしたその目。みな嬉しさを隠せないのだ。

さて。慶應BRBは2011年と2012年にクラブ選手権に参加。1度目は東京都予選決勝敗退。2度目は東京都と関東予選を制して勇躍全国大会。土日月火の4連戦トーナメントに挑むも日曜の準々決勝にて敗退。勝ったら月曜はどういうメンバーで臨むつもりだったのか。「今日勝ってたとして、明日も来られた人!」で背けられた視線。2013年以降はリーグ戦集中のため参加を見送っていたが、体制刷新の2015年は再び荒鷲の目。6月21日、東京都予選1回戦の会場となる赤羽スポーツの森公園競技場に乗り込んだ。試合については多くを触れない。東京都2部所属の名門・東京教員クラブと渡り合うも、ロングスローで2点を取られ、退場で10人の相手から1点しか取れなかった。ようこそ。クラブ選手権にようこそ。うまくいったら全国大会、負けたらもらえる試合球。どっから見てもプラスしかない大会の、負けた後の雨粒は冷たくて。君よ狙えや全国を。夢と目標と喪失のある人生を。

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■2015年度東京都3部リーグ 第6戦vs東京U23(1-2敗戦)

2015.06.10

2015/6/7(日) 16:30 KICK OFF

慶應BRB

東京U23

1 0 前半 1 2
1 後半 1
得点者(アシスト者) 12分 東京U23 80番
42分 東京U23 56番
60分 慶應BRB 長尾賢太郎
警告・退場 警告65分 東京U23 59番
警告66分 東京U23 40番
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
辻 柾次 1 GK DF 26 佐藤 正和
伊藤 洋平 16 DF DF 32 上田 裕介
宮部 元太郎 5 DF MF 23 磨見 朋樹
山村 祐樹 36 DF MF 29 毛利 惣治
山田 慎 2 DF FW 15 長尾 賢太郎
金房 拓海 3 MF FW 18 遠藤 智也
山浦 新 10 MF
井内 泰祐 24 MF
山本 翔太 8 MF
野本 浩平 19 FW
石川 一将 9 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 野本 浩平 長尾 賢太郎
HT 井内 泰祐 遠藤 智也
HT 山本 翔太 磨見 朋樹

戦評

試合前ミーティング。

■相手はここまで全勝です。
■得失点差は銀河系の彼方です。
■そもそも敵さんは、Jを狙う東京都チーム最右翼・東京23のセカンドチーム。平日からもりもり追い込んでます。
■その上、今年からは海外移籍への登竜門という位置づけも加わって、ピチピチのキラキラも加入した模様です。
「オーケーオーケー、その辺の情報アンダスタンド。でも試合はもらうよ」
本日のリーグ第6節・東京U23との決戦に対し、慶應BRBにはある種の楽観があった。だって俺達慶應BRBだもの。ずぶずぶのドブ板勝負に持ち込めば、多少は苦しくても最後の最後に勝つのは黄色い方なんだもの。分かってる? 俺達の2015年は今日の試合に懸かってんだぜ。そういう試合で慶應BRBが負ける? わけねえよな? ねえだろ! ねえでがす!! 振り返るとずいぶんと紋切り型の理屈ではあるが、説得力はそれなりに高い。かくて勝利を疑わないBRBガイズ11人・胸の荒鷲エンブレムをポンと叩いてピッチに散る2015年6月7日午後16時半。

試合開始。早速小さな違和感。ばちんばちんと身体を当ててくるのはむしろ相手の方ではないか。しかも自己陶酔舞踏のそれではなく、背後の仲間を信じた迷いのない一擲。気持ちごとぶつかって、BRB荒鷲の飛翔を捕捉せんとすの心意気がびんびんではないか。あら。どぶ板は先方さんの土俵だったかしら。足先でかわそうとしてんのは俺らの方?
オーケーオーケーアンダンスタンド、結構やるじゃねえか。そしたらこっちもやってやろうじゃねえか。BRBも新加入のMF山浦新、井内泰祐らを中心に戦列を整え、ナイフを持ってるのはそっちだけじゃねえんだぜとゴールに迫る。斬り結ぶ両者。じりじりと後退はBRB。認めざるをえない、ひと太刀の力強さ。12分失点。サイドを破られゴール前では落ち着かれ。やられた。こいつら思ったより強え。しかし慶應BRBが東京U23を根本から見誤っていたと気付いたのは、その一瞬後、すなわちこの地鳴りのような咆哮が響いた時である。何しろものすごく喜んでいる。具体的には相手ベンチのスタッフもサブも一緒くたのゴンズイ玉のようになって転がり出て、拳を握って抱き合って。これはあれだ。たまたまのゴールに対する浮かれ騒ぎじゃない。時間を掛けて準備してきた筋書きが実った瞬間のやつだ。慶應BRBは見誤った。相手は腰掛け遊びのセカンド軍団ではなかった。東京都3部により向き合い、今日の試合により懸ける、至極真っ当な社会人チームだったのだ。力量も熱量も負けている前提で真っ向勝負は避け、アホみたいに守ってGK神がかりとか、ふにゃふにゃの試合にして針だけ進めるとか、ヘイミスターここは3部だよ楽にいこうぜと持ちかけて泥棒のように一点盗む展開を見据えなければならなったのだ。慶應BRBは見誤った。その他のこと今やお伝えする必要があるだろうか。相手に追加点でまたも大歓喜とか、それでもBRB主将・MF金房拓海は出色の働きで追加点許すまじああやっぱりこいつは責められると輝くねとか、後半投入の新戦力・MF長尾賢太郎が一点返して僅かに対面を保ったとか、このチーム去年までは東京23セカンドって通称だったけどそれって英語で書くとTokyo 232ndで東京二百三十二代目ってどこの和菓子屋だよ、とか。1-2試合終了。慶應BRB 4勝2敗。数字上の可能性は残っているが、今シーズンこのチームを追い越しての昇格はないと、さすがにそれぐらいは見極めた。

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見誤る前

見誤る前

見誤った後。代償に一年。

見誤った後。代償に一年。

 

■2015年度東京都3部リーグ 第5戦vsJam.FC(1-0勝利)

2015.06.10

2015/5/31(日) 17:00 KICK OFF

慶應BRB

Jam.FC

1 1 前半 0 0
0 後半 0
得点者(アシスト者) 7分 慶應BRB 石川一将
警告・退場 警告66分 慶應BRB 塩津直輝
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
辻 柾次 1 GK DF 26 佐藤 正和
山口 拓哉 4 DF DF 33 水澤 仁雅
宮部 元太郎 5 DF MF 19 野本 浩平
山村 祐樹 36 DF MF 37 富永 晃司
山田 慎 2 DF FW 28 塩津 直輝
山本 翔太 8 MF
伊藤 豪一郎 6 MF
金房 拓海 3 MF
毛利 惣治 29 MF
仲小路 啓介 11 FW
石川 一将 9 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 山本 翔太  野本 浩平 後半 塩津 直輝 佐藤 正和
後半 仲小路 啓介 塩津 直輝 後半 伊藤 豪一郎 富永 晃司
後半 毛利 惣治 水澤 仁雅

戦評

 

中盤戦の東京都社会人サッカー3部リーグ5ブロック。Jam, FC対慶應BRBは3位対4位。優勝の目を残す2チームによる、ふるい落としの一戦。三鷹市辺縁の土ピッチ。石灰よれよれセンターサークル。居並ぶ選手22人。野川大沢グランドに咲いた、顧みられない花。

ここで2015年における東京都3部5ブロックの現状と異常性について記しておく。反論には懇願する。許せ、10年すれば貴重な記録だ。この日の慶應BRB対戦相手であるJam, FCはここまで4連勝。特筆すべき失点ゼロ。これで現在ブロック3位とはいかに。1位の東京U23と2位の八王子FCが、1試合5点10点当たり前、お客様今週末でしたら得失点差はまだ30ですが、来週にはもう40確実でございますよと、どこの仕手筋絡みか蹂躙街道デッドヒート相場をご開帳させているからである。路傍の小石たる他チームには迷惑もいいところだが、何しろ彼らは平日から富士山一生懸命練習当たり前。勝利に対する心構えからしてあっぱれそのもの、文句を垂れる筋合いが全方位的にない。つまりそこまでするのが2015年の都3部5ブロックを勝ち抜くお作法で、嫌なら脇で休んでろ、ということになる。証拠に見よ。キックオフを待つ3位対4位のJam対BRBでさえ、ベンチには交代枠を超える頭数ではないか。出場時間ゼロを受容した男の背中に何を見る日曜日の東京3部5ブロック。

さて試合。FW仲小路啓のバー直撃シュートを機にBRB得意の猫だまし猛攻開始。開始7分に目出度く実って先制は、MF毛利惣治のパスから抜け出したFW石川一将・GK頭越えのアーチ。キックオフ前円陣からタイムラスプ動画で進め、拳を握る監督・田村裕貴の静止画までで振り返りたい一連。
1-0となって再度の組み手争い。よく見ると相手中盤に1名、だからここ都3部なんですけどあんたホントここでいいんですかと確認したくなるほどの名手。これがまたBRB攻撃の分断に飽き足らず、右に左に散らしてくれてピンチ数回。なんでこんなのいんだよ。だから3部ってイヤ。日本サッカーすそ野ひろすぎ。ぶつぶつ言ってる間に前半終了は1-0のまま。

後半。まず目を引いたのが公式戦初出場のDF宮部元太朗。前半から的確なコーチングで要所を締めていたが、後半に入ると土のピッチにもフィットし、鉄槌下すが如くのヘッド連発。開始直後のぶちかましを押さえ込まれたJamは、単純なロングボールを諦め、サイドに活路を見出す。BRBも仲小路・石川のツートップが好調で、前を向いてボールをもらえばゴールまでの視界や良しの構え。相手センタリングが中でばっちり合うか、BRB前線にぴたっとパスが通るかに勝負の際。しかし両チーム守備陣踏ん張りと、そこは3部らしく親しみやすいミスもあったりで15分経過。次第に勝ちたい気持ちが戦術を上回ってもみ合いの様相。すかさず監督田村、そういうのも嫌いじゃないよとBRBが誇る肉弾三勇士を投入。
一人目は、問われて名乗るもおこがましいが、育ちは神奈川湘南藤沢、肉体の限界を超えて輝く不屈の股抜き・魂のヒールキックは塩津直輝。二人目続いて列なるは、左サイド飽くなき上下動、触れるものは敵も味方もボールも全て呑み込んでなめす人間圧延機・水澤仁雅。三人目またその次に控えしは、僕人生で諦めたことないですしポジションとか関係ないんでDFでもFWでも普通にプレッシャーかけ続けますよ佐藤正和。それぞれ持ち味存分に時計を進めると、さてロスタイムどん尻に控えしは、名古屋尾州は次長がミライ、交代時間も重役出勤・富永晃司。ゆうゆうと腹を揺すってピッチに入れば先生どうぞでクリア一閃、ポーズも決まって審判ひと睨み。頃合いよろしくタイムアップ。1-0で4位チーム勝利。慶應BRBは1敗キープで次節東京U23への挑戦権。Jam, FCは全勝グループから脱落も、微塵も諦めていないのは表情から明らか。燃えている。東京都社会人サッカー3部リーグ5ブロックはその身を焦がして燃えている。何でなのかは誰も知らない顧みない。

写真

本日は写真はピッチ外で輝く山村部車太郎シリーズ。まずは試合後の円陣漫談。

本日写真はピッチ外で輝く山村シリーズ。まずは試合後の円陣漫談。

続いてグランド整備。撮影が年長者なので控えめ笑顔だが、前を向いた瞬間にあごを突き出した先輩風情に変わる。

続いてグランド整備。撮影が年長者なので控えめ笑顔だが、前を向いた瞬間にあごを突き出した先輩風情に変わる。

専属代理人としても欠かせない存在。この日は長らく欠番だったNO10に期待の新星。着替えた後は会見場の「いせや」へ急行だ。

専属代理人としても欠かせない存在。この日は長らく欠番だったNO10に期待の新星。着替えた後は会見場の「いせや」へ急行だ。部車で。