BRBお知らせ
■2014年度東京都1部リーグ 最終戦vsCERVEZA FC東京(2-4敗戦)
2014.10.17
2014/10/5(日) 12:30 KICK OFF
慶應BRB
CERVEZA FC東京
2 | 2 | 前半 | 0 | 4 |
0 | 後半 | 4 | ||
得点者(アシスト者) | 24分 慶應BRB 大山 元輝(森田 達見) 32分 慶應BRB 三浦 良介(太田 大輔) 66分 CERVEZA 永田 宏紀(大久保 将人) 76分 CERVEZA 中田 航平(PK) 80分 CERVEZA 大久保 将人(上村 俊介) 82分 CERVEZA 織茂 敦 |
警告・退場 | 警告34分 CERVEZA 黒木 海人 警告69分 慶應BRB 大和田 達 退場73分 慶應BRB 古賀 久善 警告74分 慶應BRB 藤村 龍生 |
慶應 先発 | 番号 | ポジション | 番号 | 慶應 SUB | ||
野口 桂介 | 81 | GK | GK | 51 | 今泉 誠也 | |
佐潟 隆平 | 2 | DF | DF | 22 | 筒井 寛樹 | |
大和田 達 | 15 | DF | DF | 23 | 岩田 修平 | |
三上 佳貴 | 3 | DF | MF | 9 | 原田 亮 | |
大山 元輝 | 5 | DF | MF | 11 | 藤村 龍生 | |
川越 勇治 | 24 | MF | FW | 18 | 甲斐 悠佑 | |
古賀 久善 | 6 | MF | FW | 20 | 加藤 慧太朗 | |
加美 義人 | 16 | MF | ||||
太田 大輔 | 13 | MF | ||||
森田 達見 | 10 | FW | ||||
三浦 良介 | 12 | FW |
慶應 選手交代 | 分 | OUT | → | IN | 分 | OUT | → | IN |
HT | 森田 達見 | → | 藤村 龍生 | → | ||||
70 | 加美 義人 | → | 原田 亮 | → | ||||
79 | 藤村 龍生 | → | 加藤 慧太朗 | → |
戦評
2-0で迎えたハーフタイム。雨を避けたミーティングルームに「2点差イチバン危ない」の声が響く。95%。漂う切実感を数字にすればマイナス5の95%だったか。何しろ前半の2点がDF大山元輝とFW三浦良介。他ならぬ二人の腿毛まみれ並びに汗まみれのガッツポーズを見てしまったわけである。大山元輝。2010年入団。大学時公式戦出場ゼロの無名OBは、気が付けば5年間スタメンを守り続ける唯一の男。抜け落ちるというより溢れ出たと呼ぶべき体毛で少し黒みがかった左サイドは、底辺の四部リーグから一部リーグ優秀選手まで駆け抜けた上下動の軌跡。三浦良介。2013年入団。「シュート成功率の前に女子スタッフ好感度を上げようか」「汗腺は開きっぱなしなのに心が開かない」「実は狼に育てられた」言われ放題サブFWから今年ヌラリと這い上がって先発定着。無骨にチャレンジする姿と、特徴を生かす周囲との妙は、今や慶應BRB前線の固定観念。チーム再編成からの5年間と、2014年の今を象徴する二人が取っての2-0なら、ストーリー的に勝つしかないだろ。画的に視聴者の欲しい流れだろ。95%。残り5%は浮ついたわけじゃないんだ、多分思い入れが濃すぎたんだと言い訳させてほしい。
後半開始。台風18号ファフォンによる雨足は衰えない。開催回避もあり得た状態のピッチでは、試合開始直後から続く水しぶきの攻防。前半からの変化はわずかに二点。相手CERVEZA FC東京が大型FWを投入し、真ん中に蹴り込んで勝負する姿勢を強めたことと、2点差のせいか5%の何かのせいか、BRBがやや受け身になったこと。かといって大勢に影響が及ぶことも無く、2014年リーグ戦大河絵巻も残り25分。さぁここまでは来た。2点差で第4コーナーなら気を抜かず、相手の気がしぼむのを待つが定石。大丈夫。シーズンのどの場面を抜き出しても負ける要素はない。お節介な妖精が「この後相手に4点入りますよ」と囁いたって、鼻で笑ってお箸でつまんでコンビニ袋にポイだったろう。
21分。FKからゴール前こぼれ球を拾われて2-1。
31分。ゴールエリア団子状態からPKを取られ2-2。退場も加わりBRBは10人に。
35分。センタリングを頭で合わされ2-3。
37分。相手MFに自らのシュートこぼれ球を詰められて2-4。神様。
ロスタイム含めた残り13分間のあれは、果たしてサッカーと呼ぶのか。3月末の開幕からひとつずつ積み上げてきた石塔を16分間で根こそぎ引っ繰り返され、残るのは闇雲に突撃を繰り返す慶應BRB雨中進撃隊。盤石だった組織力は消え、夜を徹した打開策も出尽くした。かくなる上は散り散りに、濡れた前髪を垂らして切り進むのみ。信じた何かが滅茶苦茶にされ、今や自分の身で、その何かの最後の最後を支えている。もう勝ち負けではない。敵が誰なのかでもない。進むのを止めてしまったら、丸ごと終わりなのだ。
片や待ち受けるセルベッサ守備隊いよいよ固く。若武者の一本気な討ち入りは、苦も無く絡め取られて屍の山。まだ時間はある。落ち着いて1点ずつ。勝負を諦めるな。味方ながら軽薄な言葉は、口にしたそばからひびが入って雨が染み込む。ただ敵の刃に貫かれ、斃れるまで突進を続けた2014年10月5日の13分。
我に返れば試合終了。
第48回東京都社会人サッカー連盟1部リーグ最終戦、慶應BRBは昨年度優勝チームのCERVEZA FC東京に2-4で敗れ、関東リーグ参入戦となる第48回関東社会人サッカー大会への出場権を逃し、勝ったセルベッサは逆転で3位に滑り込んで関東社会人への切符をもぎ取った。
その通り。おっしゃる事は皆その通り。東京都1部で勝ったの負けたのって、どれだけ上澄みの人生か。関東リーグ行けるの行けないのって、今夜のステーキ神戸牛か但馬牛かってのと何が違うのか。仕事と家庭を犠牲にしてますって、仕事と家庭がある時点でそりゃ自慢話か。その通り。誠にもってその通り。全ては生死も金も賭してない、ただの戯れ言にござい。その通りにございますのに、臓器を2つ3つ持ってかれたような喪失感。慶應BRB、今季の関東リーグ昇格は永遠にならず。ある者は去り、ある者は残り、ある者は移る。100年続くチームでも、来季のチームは今季とは違う。2014シーズンの慶應BRBは、どぶ板を踏み外したように突然終わり、シュワシュワと消えて、二度と元には戻れない。
写真
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