BRBお知らせ

■2014年度東京都1部リーグ 第10戦vs東京蹴球団(4-0勝利)

2014.08.28

2014/8/24(日) 14:30 KICK OFF

慶應BRB

東京蹴球団

4 0 前半 0 0
4 後半 0
得点者(アシスト者) 63分 慶應BRB 太田 大輔(川越 勇治)
67分 慶應BRB 太田 大輔(加美 義人)
78分 慶應BRB 岩田 修平(森田 達見)
90+2分 慶應BRB 三浦 良介
警告・退場 警告86分 東京蹴球団 鈴木 力也
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
今泉 誠也 51 GK GK 61 小野 真朋
筒井 寛樹 22 DF DF 2 佐潟 隆平
大和田 達 15 DF DF 7 金房 拓海
三上 佳貴 3 DF MF 11 藤村 龍生
大山 元輝 5 DF MF 17 小坂井 深
古賀 久善 6 MF MF 23 岩田 修平
加美 義人 16 MF FW 20 加藤 慧太朗
川越 勇治 24 MF
森田 達見 10 MF
三浦 良介 12 FW
太田 大輔 13 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 筒井 寛樹 岩田 修平
83 加美 義人 藤村 龍生
85 古賀 久善 小坂井 深

戦評

燃え上がれ 君の サマー・プロミネンス!
消せやしないさ 俺の サマー・プロミネンス!
当然ながらチーム内部でも全く浸透をみせない2014サマー・プロミネンス・シリーズ、平たくいえば2014年8月の慶應BRB公式戦三試合、は第二幕を迎えた。相手は東京蹴球団。後に天皇杯と名を変える、ア式蹴球全国優勝競技会の初代王者。設立から97年目の今年、13年ぶりに東京都社会人1部リーグに復帰。歴史に聞きな。何より現在もなお、プロミネンスを内に秘めた社会人集団として、慶應BRBを含め全ての社会人サッカーチームが模範とすべき存在。
会場は昭島市立・昭和公園陸上競技場。設備、駅アクセス、公園機能と全てに妙を見せ、このまま住民票移すのもありと思わせる東京社会人サッカー・西のメッカである。数々の苦い場面を生んできた芝の生え加減も今や人工芝。2014サマー・プロミネンス・シリーズ第二戦として申し分無し。平日の中央線通勤と週末の公園三昧が織りなす昭島市民生活を思いつつキックオフ。

前半終了0-0。シュート数はBRBの8に対して東蹴は1。BRBがボール保持する展開を、予定調和に封じ込めた東蹴のペース。勘所を押さえたディフェンスの前に、BRBはサイド突破にわずかな光明を見出すも中で合わせられない。試合の行く末は、BRBのラストパスがピンポイントで合うか、疲労が東蹴ディフェンスラインに隙を生むか、それともこのまま東蹴が押し切って最後寝技で一本どっちが取るかの三つに絞られた感。いずれにせよハーフタイムは福田監督の怒声オンステージ。おい、マイク持ってこいマイク! ハイどうも、あー、あー、テステス。ハイみなさんよろしいですか福田でーす! ふざけんな!! 大音量でお届けするぞこの野郎!! 紅炎に焼かれる陸上競技場。入道雲に蝉の声。社会人になって真剣にサッカーやってる奴等。2014年の夏の記憶。

後半。右サイドDF筒井寛樹に代えて岩田修平投入。相手にスペースを消された中で、スピードの筒井から足元確かな岩田で攻めの引き出しを増やす狙い。さらにこの日MFに入った森田達見や古賀久善のディフェンスが冴え、攻めるBRBとカウンター狙いの東蹴という構図は変わらずも、BRBの攻撃回数と種類が増える。あとは確率と根気の制限時間45分1本勝負。天皇杯最多王者と初代王者、数十年ぶりの顔合わせはいよいよ佳境。こじ開ける黄色・慶應BRB、そうはさせじの赤・東京蹴球団。混じり合って立ち上る様こそがサマー・プロミネンス。共感は得られない。
18分。相手パスを奪ったMF川越勇治が前線に。押し上げかけていた相手ラインを巧みに抜け出したのは本日FW起用の太田大輔。夏の似合う男が、そうめんのように涼やかに流し込んで先制点。さらに4分後、同じような展開からMF加美義人→太田と繋ぎ、今度は縁日の射的のごとく狙い澄まして2-0。勝負をほぼ決める。後は前に出ざるを得ない相手から33分岩田、ロスタイムにFW三浦良介と決めて4-0タイムアップ。後半は、このままビーチでバーベキューに繰り出したいぐらいの出来。褒めてもろくな事は無いので、2014サマー・プロミネンス・シリーズの名称は全日本プロレス「1981新春ジャイアント・シリーズ」からヒントを得ていることで締めくくって余韻を消すことにする。王道十六文。

写真

2014サマー・プロミネンス・シリーズ第二戦参加選手。ジャイアント今泉会長を中心に、ミスター・ハママツ、バロン・ヌラヌラ、GENKI FUTONEなど有名どころが揃った。

2014サマー・プロミネンス・シリーズ第二戦参加選手。ジャイアント今泉会長を中心に、ミスター・ハママツ、バロン・ヌラヌラ、GENKI THE FUTONEなど有名どころが揃った。

■2014年度東京都1部リーグ 第9戦vsV.F.C.東京(3-1勝利)

2014.08.13

2014/8/10(日) 14:00 KICK OFF

慶應BRB

V.F.C.東京

3 2 前半 1 1
1 後半 0
得点者(アシスト者) 22分 V.F.C.東京 手塚 健之
40分 慶應BRB オウンゴール
45分 慶應BRB 森田 達見
90+4分 慶應BRB 加藤 慧太朗
警告・退場 警告37分 V.F.C.東京 佐藤 瑞樹
警告53分 慶應BRB 古賀 久善
警告76分 V.F.C.東京 浜崎 真人
警告90+1分 V.F.C.東京 根本 知治
警告終了後 V.F.C.東京 河合 崇泰
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
今泉 誠也 51 GK GK 61 小野 真朋
筒井 寛樹 22 DF DF 19 田中 進吾
大和田 達 15 DF DF 23 岩田 修平
三上 佳貴 3 DF MF 7 金房 拓海
大山 元輝 5 DF MF 8 市川 慎士
古賀 久善 6 MF MF 11 藤村 龍生
加美 義人 16 MF FW 20 加藤 慧太朗
川越 勇治 24 MF
太田 大輔 13 MF
森田 達見 10 FW
三浦 良介 12 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
67 三浦 良介 加藤 慧太朗
87 川越 勇治 藤村 龍生

戦評

慶應BRBはここまで8試合消化で3勝2敗3分。何ともいえないこと、ウチの息子の通知表の如しである。是非突き抜けていただきたい。しかし根はいい子。変に焚き付けて崩れてもらいたくも無い。刷新か継続か。さぁどこから手を付けようか。福田監督・迷い無き一手は「ちょっとどうかと思うぐらい走る」。シーズンインからずっとやってるじゃないすかカントクという意味では継続だが、夏場に入ってペースむしろ上がってないすか熱中症とか責任問題って知ってますよねカントク、という意味では革新的。7月6日のフエンテ戦引き分けから1ヶ月、人工芝1本残らず踏み倒す覚悟でくまなく駆け巡った。

さて8月10日14時。対戦相手VFCはここまで5勝2分けの実質首位。この試合、俺達の暑苦しさで蝉も黙らせてやろうぜの心意気は、台風11号余波の暴風雨であえなく変更。雨脚こそ弱まったものの、アメンボでもいそうな水たまり散見に加え、メアリーポピンズが現れかねない強風の下、シンプルに蹴り込むスタイルを確認。それ以外やりようのないことは脇に置き、俺達なんて以心伝心なんだろうという陶酔でキックオフ。

前半の展開は、今日はこれしかないだろうというそれ。お互い無理せず簡単に蹴り込み、共にポスト系と技巧系のツートップが身体を張ったりこぼれ球をつついたり。しかしピッチ状態いかんともしがたく、お互いボールが流れてゴールキックの山。スコアが動くならミスかセットプレーで、得点よりも失点が産まれる雰囲気だとピッチ上の誰もが思う中、先に崩れたのはBRB。22分に相手FKをゴール前でこぼし、10番に易々と。それ! それやっちゃだめ! だから勝ちきれないんでしょ! もう! もうこの子は! 悪いとこだけ指摘して放り出したい気分は、しかしぐっと呑み込んでキックオフ。今日の試合もまた人生の縮図なら、引っ繰り返す力があることを父さんは信じたい。
その気持ちを知ってか知らずか展開に変化無し。BRBシュート数はここまで2本。崩せる雰囲気みじんも無いまま前半も残り5分。ゴール前に放り込んだBRB側FKこぼれ球が相手DFに当たりゴール。同点。文章が唐突なのはゴールが唐突だったから。さらに5分後、抜け出したFW三浦良介へのタックルにPK下る。タックル自体はボールを狙った正当なものだったが、水を含んだピッチに勢いを余らせた印象。FW森田達見が決めて2-1。前半終了。

ハーフタイム。
オウンゴールとPKで逆転。しかも所要時間5分。さすがに記憶にねぇ。でもこれが勝負って奴なら、後半も何だって起こりうる。ならばその可能性を全て消せ。走れ走れBRB。全ての不確実性を踏み潰せ。今日が俺達の、鼻の曲がるようなサッカーを解き放つ日だ。今が慶應BRBが社会人サッカーと組んずほぐれつする生々しさを、台風と共に渦巻き状に撒き散らす時だ。なんなら今からでもアンダーシャツを昨日の奴に着替えてこい! いいか! 後半のピッチを腐敗させよ! 再逆転の可能性をBRB臭で腐敗させよ! ハーフタイム終了。

後半。BRB11人は注文通り走りまくって蹴りまくって、創造性やエンターテインメントなどといった不穏分子を端から検挙する。試合に生気を吹き込みそうな輩をのさばらしてはいけないのだ。後半22分。順調に時間を腐らせたところで、最前線の特任憲兵・三浦を下げてFW加藤慧太郎投入。三浦にも余力はあったが、前を向いた機動力が真骨頂の加藤で相手DF陣に揺さぶりを掛ける志向。その加藤。変なものでも食ったのか、はたまたアピールでも狙ったのか、何か気の利いたことをしようとする。いかん若者よ。そこで何かを起こしてはいかん。不確実性が生まれてしまうではないか。ベンチしかめ面の通り、思わぬ形でのボールロストからVFC波状攻撃。雨も止んで相手の攻撃に形が出来はじめ、GK今泉誠也含めたDF陣の踏ん張りでしのぐ薄皮一枚。どうにかこうにかロスタイム突入。相手DF陣が焦りからかボール処理にもたつく。加藤が奪い、そのまま持ち込んで、これしか蹴り方知りませんよと至近距離から120%やみくも弾。不確実性を自分の側に持ち込む自給自足ぶりを見たか。3-1となって勝負決まる。

試合終了。歓喜。4勝2敗3分。今年何度目かの上昇気流。捕まえられるかは結果だけが知る。しかし2014慶應BRBの戦い方はいよいよ定まった。練習日の予想気温が上がるほどに胃の辺りに重いものを感じつつ、試合日の予想気温が上がるほどにほくそ笑む。慶應BRB2014 サマー・プロミネンス・シリーズの幕開け。

写真

01

先発。特に気の利いたコメントは無い。

DF大和田達のすらせたボールがオウンゴール誘発。悪天候が呼んだものだが、振り返ってみて救国の一発と語られるものかもしれない。

DF大和田達、水しぶきと共にすらせたボールがオウンゴール誘発。悪天候が呼んだものだが、後に救国の一発と語られるものかもしれない。

三浦抜け出す。この後のタックルがPKに。さんざん前に蹴って、抜け出せたのはこの時だけだった。

三浦抜け出す。この後のタックルがPKに。さんざん前に蹴って、抜け出せたのはこの時だけだった。

森田PK決まってこの表情。外国の絵本でこんな顔の人がいたような気がするが。

森田PK決まってこの表情。外国の絵本でこんな顔の人がいたような気がするが。