BRBお知らせ
■東京都1部リーグ 開幕戦 VS. 早稲田ユナイテッド (4-1勝利)
2013.03.31
2013/3/31(日) 15:00 KICK OFF
慶應BRB
早稲田ユナイテッド
4 (勝点0→3) |
2 | 前半 | 0 | 1 (勝点0→0) |
2 | 後半 | 1 | ||
得点者 | [23分] 慶應 甲斐 悠佑 (毛利 惣治) [37分] 慶應 太田 大輔 (加美 義人) [62分] 慶應 甲斐 悠佑 (久保 雅史) [83分] 早稲田ユナイテッド [87分] 慶應 甲斐 悠佑 (毛利 惣治) |
警告・退場 | [警告] 慶應 加美 義人 [警告] 早稲田ユナイテッド |
慶應 先発 | 番号 | ポジション | 番号 | 慶應 SUB | ||
関根 宏一郎 | 1 | GK | DF | 21 | 藤安 雄治 | |
今村 匠実 | 20 | DF | DF | 4 | 吉田 翔彦 | |
三上 佳貴 | 3 | DF | DF | 22 | 筒井 寛樹 | |
冨田 賢 | 6 | DF | MF | 8 | 市川 慎士 | |
大山 元輝 | 5 | DF | MF | 17 | 小坂井 深 | |
加美 義人 | 36 | MF | MF | 26 | 藤村 龍生 | |
古賀 久善 | 37 | MF | MF | 30 | 原田 亮 | |
久保 雅史 | 11 | MF | ||||
太田 大輔 | 13 | MF | ||||
毛利 惣治 | 14 | FW | ||||
甲斐 悠佑 | 18 | FW |
慶應 選手交代 | 分 | OUT | → | IN | 分 | OUT | → | IN |
78 | 太田 大輔 | → | 藤村 龍生 | → | ||||
85 | 藤村 龍生 | → | 小坂井 深 | → | ||||
89 | 今村 匠実 | → | 筒井 寛樹 | → |
戦評
慶應BRBは歯を食いしばる集団である。
社会人になってまで何故そんなことをするのか、実のところやってる当人達もよく分かっていない。サッカー得意です、でチヤホヤしてもらえるのは学生まで。資格の一つや二つは取れそうな時間を割いた気がするが、人よりちょっと走れるぐらいで履歴書には書けない。たまたま見に来てた敏腕エージェントの目に止まり、再来年あたりにゃ欧州CLだ! もあるわけない(空想なら毎晩する)。どこを向いても理屈には合わない話ばかり。ただしこれだけは言える。サッカーが好きじゃなきゃこんなことまでしないよと。このチームでなければこんなことまでしないよと。これが今現在の俺なんだよと。嘘じゃねえんだと証明するため、今日もピッチとオフィスと家庭で歯を食いしばる。
その上、本日の相手は早稲田ユナイテッドである。92年前、慶應にサッカーチームが設立されて、最後の天皇杯制覇から57年が経って、23年ぶりに復帰した東京都一部開幕戦の相手が早稲田。歴史を共有し、同様の思いで日々に対峙する海老茶の戦士達と、このタイミングで相まみえるのは必然か偶然か。もちろん答えはないが、そういう時間軸に位置づけられる試合なことだけは間違い無い。これはもうやるしかないのではないか。名前を賭けて戦うしかないのではないか。ソロバンからは外れたこの道を、進むなら徹底的に。かようにして慶應BRBはますます歯を食いしばる。よく考えると歯なんか一つも食いしばってなくて、すんげえ楽しんでいるだけなのかもしれない。
キックオフから戻されたボールを、副将三上佳貴が相手陣内深くに蹴り込む。それが号令。主将甲斐悠佑を先頭に覚悟のプレス。名前とエンブレム以外は何物も惜しくない。早稲田DFたまらずタッチラインに逃げるまでが前半の縮図。開始10分までにゴール前混戦から甲斐の左足、MF加美義人のバー直撃ミドルなど、実体のあるチャンスを築き、まずは早稲田守備陣にヒビを入れる。守っては太田大輔、久保雅史の両サイドMFが脅威の運動量で食らいつき、新戦力ボランチ古賀久善も果断無きアプローチで真骨頂。よしんば中盤をかいくぐられても、そこには今村匠実、三上佳貴、冨田賢、大山元輝のバック4にこちらも新戦力GK関根宏一郎を加えた最終ライン。注文通りに早稲田攻撃を単発に押さえ、さらに活きたボールの供給で、味方攻撃陣の爆発を待つ。
23分、FW毛利惣治が加美と連動してハーフライン付近でボールを奪う。パスを受けた甲斐は、毛利と相手との接触を審判が流したことで生まれた空白を逃さず、センターサークル内から右足を振り抜く。アーチが早稲田ゴールに掛かるまで約2秒。芸術性のおまけを付けて、エースと主将を証明する先制点。さらに37分にはショートコーナーから太田のヘッドで追加点。這い上がっての先発起用に応えた男の歓喜を、全員我が事のように祝福。その後も毛利の突破から加美のシュートなどで相手に一息を付かせず、押し込んだままで前半終了。
後半もなぞったような展開。17分、GK関根からのキックを太田→甲斐→毛利とつないで左サイドを突破。折り返したボールを久保が詰め、さらにこぼれたところを甲斐が押し込み3点目。出足で上回っての得点に勝負あったかにみえたが、早稲田も早稲田。ここから反撃を許し、83分に1点を返される。残り時間こそ少ないものの、追う勢いに伝統の一戦の重みが加わって、海老茶が嵩にかかって襲ってくる展開。黄色はどうする。ボールを回すか。時間を稼ぐか。答えは甲斐悠佑。加美が体を投げ出して奪ったボールを毛利が運び、ペナルティーエリア外で受けたパスを一閃、地を這うミドルシュート逆サイドネット強襲。ハットトリックで4-1。主導権も奪い返して試合終了。ピッチで駆け回った奴も、ベンチで声を枯らした奴も、スタンドでビデオ回してた奴も、本部席で感情を押し殺してた奴も、予告チラシ作成にてんやわんやだった奴も、仕事で来られなかった奴も、熱出して寝込んでた奴も、2013年3月31日慶應BRB一部開幕戦かつ早慶戦の勝利に確かに関わって存在の証明。部歌が響くぜ大井第二球技場。
東京都社会人リーグ1部開幕戦 vs早稲田ユナイテッド(告知チラシ付)
2013.03.23
ソッカー部の社会人チームである慶應BRBは、今年、東京都一部リーグに戦いの場を移します。設立から90余年、最後の天皇杯制覇から57年、東京都二部への降格から23年、再立ち上げからは3年。このチームは長い時間を掛けて、自身の存在意義を自身に問い続けてきました。社会人になってまで歯を食いしばる意義、手にした勝利と犠牲にしたもの、負けても負けても消えない勝ちたい気持ち、仲間と共に目標へ向かう道のり、胸に荒鷲を付ける喜び。傍らの丸いボールは何も答えてくれないまま、今年、問いだけが新たに加わります。23年ぶりの一部リーグ開幕戦、相手は早稲田。今年この場で海老茶の戦士達と相まみえるのは偶然か必然か。
もちろん答えはありませんが、私たちはこの問いを、自身だけでなく、少しだけ外に向けても発してみることにしました。俺達にとって名前を賭す覚悟のこの試合が、世の人にとって結果を気にしていただける試合なのか、会場に足を運んでいただける試合なのか。3月31日(日)15時キックオフ、大井第二球技場、入場無料雨天決行、屋根付きスタンド有。皆様と共に慶應ソッカーの意義を確かめていく一歩にできればと思っています。
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