BRB・一貫校からのお知らせ

■2015年度東京都3部リーグ 第2戦vsSCあつしこジャパン(4-0勝利)

2015/4/19(日) 17:30 KICK OFF

慶應BRB

SCあつしこジャパン

4 3 前半 0 0
1 後半 0
得点者(アシスト者) 26分 慶應BRB 毛利惣治(藤村龍生)
27分 慶應BRB 石川一将(藤村龍生)
35+1分 慶應BRB 仲小路啓介
47分 慶應BRB 塩津直輝
警告・退場 警告65分 慶應BRB 塩津直輝
慶應 先発 番号 ポジション 番号 慶應 SUB
辻 柾次 1 GK DF 26 佐藤 正和
上田 裕介 32 DF DF 16 伊藤 洋平
山口 拓哉 4 DF MF 18  遠藤 智也
山村 祐樹 36 DF FW 28 塩津 直輝
水澤 仁雅 33 DF
金房 拓海 3 MF
毛利 拓史 13 MF
藤村 龍生 39 MF
毛利 惣治 29 MF
仲小路 啓介 11 FW
石川 一将 9 FW
慶應 選手交代 OUT IN OUT IN
HT 上田 裕介 佐藤 正和 HT 仲小路 啓介  塩津 直輝
HT 水澤 仁雅 伊藤 洋平
 HT 藤村 龍生 遠藤 智也

戦評

設立から95年目を迎えた慶應BRB。さすがにこれだけ長いと関係者間でも何がいつの誰の話だかよく分からなくなってくる。「ほら、昔3部リーグだった時の」と言われてもこの31年間でも昇降格は16回。「3部だった時」の3部がどの3部かもよく分からないのだ。仕方ないからとエピソードに走るのも早計だ。「えーと、ほら、選手票提出ギリギリのタイミングでMさんが河川敷の下流の方に豆粒みたいな大きさで現れて、選手証の束を頭上で振りながら大慌てで走ってくる3部」「そのポロロッカは2部でも4部でもお馴染みすぎて・・・」「じゃー、あまりの暑さに後半からお互い前衛舞踏みたいになっちゃった優勝争いの3部」「それって会場が成田近辺で、パスポート見せろって言われてしょうがねえから審判証見せた時の?」「ふと見たらシンが練習用ユニのまま交代チェック受けてて戦慄したのって3部だっけ?」「それより3部といえば次の試合の審判したくなくて、雷がコロっと一鳴きしただけで『ここは人命優先で』とかもっともらしいことを並べ立ててさ・・・」。そら見たことか。もう話の目的は霧の彼方ではないか。さらに運営陣が軒並み40代に突入し、前置きの「えーと、あれがあれで」なども増え、「去年の」の指す去年が良く聞いてみると2012年だったりと、思いと言葉のギャップも無視できなくなってきた。ここはチームの歴史をある程度の塊で分け、数値化と順序化で乗り切ろうというマネジメント手法が、すなわち本日リーグ第2戦を迎えた2015年 第七次慶應BRBである。ちなみに第一次から第六次の概略は以下。本が書けそうだが、あまり売れないような気もする。

■第一次(1921-1960):設立から8度の天皇杯優勝を経て最後の天皇杯本戦出場(準優勝)まで。ほぼ神話の領域。
■第二次(1961-1983):公式戦の記録には現れない時期(おそらく非公式な親善試合中心)。
■第三次(1984-1990):都社会人リーグに参加。4部から1部まで毎年優勝で駆け上がるストレートフラッシュを決めるも1部在籍4年で2部に降格。
■第四次(1991-1999): BRBの歴史では珍しく昇降格の無かった2部時代。しかし毎年の中位ぶりに金属疲労が起き、最後は手続きミスによる失格で4部へ。今に続く広報活動も開始。
■第五次(2000-2009):4部から再スタート。昇格しては失格・降格を繰り返し、ゆっくり先細っていった爛熟の時代。サイドライン脇に我が子を置いて、相手へのケアと子供への愛想を両立する行為を「マークをぼかす」などと言っていた愉快な時代でもある。2009年に審判不足でリーグ除籍。
■第六次(2010-2014):さすがにこのままじゃまずいと大胆に再編成。再び4部から連続優勝で1部まで駆け上がるも関東までのロイヤルストレートフラッシュはならず。マグマのような思いがLB-BRB TOKYOとして噴火。

さて試合。六次に渡るこもごもはひとまず置いて、目指すは今次初勝利である。95年目を無事に迎えることが目的になってしまった開幕戦の反省を踏まえ、とにかく今日は勝利だけ、勝てばそれでいいという姿勢でキックオフ。相手はSCあつしこジャパン。チーム名由来を気にする暇があったら、一歩間合いを詰めろ馬鹿野郎と監督の田村裕貴。頼もしく選手達を送り出す。
前半はBRBが相手陣内で試合を進める展開。初戦敗北が落とした陰を払拭するまで25分。MF藤村龍生からのこぼれを最後はFW毛利惣治が押し込む。2名とも第六次からの生え抜きで、特に毛利は4部から1部まで全てのリーグで得点ありの古参兵。こういう展開で先取点がもたらす落ち着きまで計算済みだったか、1分後には石川”ナシメント”一将、お待たせしましたの初ゴールで追加点。開幕戦では栄光あるBRBの9番を任されながらも無得点に終わり、思い詰めた今節はサブユニ非所持で死中に活。相手と色が被ったらどうするとかそういうの聞きっこなしですよ! と雑音をシャットアウト。後はそういう別競技かのように、ピッチ狭しと押したり引いたり揉み合ったり。表情は終始わりと毘沙門天。あつしこ守備陣には災難な日となった。さらにロスタイムにはいぶし銀FW仲小路啓介・引いて守るDFライン手前から狙い澄ましたロングシュート左上隅。薄暮に描いた軌道は、これまで縣、中村、太田等が背負ってきたピッチ上の重しの役割を、今次”ガラケーのチャー”と共に担う覚悟の一筆。3-0。注文通りに前半終了。

後半もBRBペースは変わらず。交代選手の活躍もあってボール保持率はさらに上昇。しかし今後の得失点差も見据えたかあつしこ守備陣の集中は切れず。ゴールライン上でのクリアやGKセーブもあって追加点に至らない。このまま終わると消化不良感が否めないよなーという懸念を吹き飛ばしたのはFW塩津直輝。BRB魂のソッカーの象徴は35m地点でFKを得ると、自らの生き様に模して「がむしゃらバナナ」と呼ぶ必殺のひと太刀。右上隅へ、我・ここにありの一発。俺が塩津だ! シとオとツだ! 4-0。試合終了。

本日2015年4月19日は第七次慶應BRBの公式戦初勝利の日。もう2~3点取れたとか、球際もっと厳しく行けたとか、野暮なことを言ってはいけない。人生も社会人サッカーも短いのだ。勝利を存分に噛み締め、噛み締めた後は表情を解く。さぁ。ある者は西へ、ある者は次の試合の審判準備へ、ある者は家族のもとへ。健全な都リーガーの日曜日。第七次慶應BRBのテーマは95年目にして始まったばかり。

写真

 

スタメン。真ん中の彼の意図が最後まで分からなかったのは、誰もそれについて触れようとしなかったから。

スタメン。真ん中の彼の意図が最後まで分からなかったのは、誰もそれについて触れようとしなかったから。