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2026.04.27 部員ブログ

「Revival」(山本健翔)

平素より大変お世話になっております。法学部政治学科2年の山本健翔と申します。

毎日、2限終わりに「今日、あそこに先輩いるらしいよ。熱くね。」というリーク情報を持ってくる山本凉(2年・桐蔭学園高)と共に日吉商店街の飲食店へ向かい、先輩に奢ってもらうことを虎視眈々と狙っていた時期が過ぎ去ってしまい少し寂しく思います。そして今ではいかにして後輩に遭遇することなく食事を終えられるかということを考えながら2限を受講していることで自分が先輩になったことを自覚してきた今日この頃でございます。
このブログでは、ソッカー部へ入部するまでの経緯や自身がソッカー部へ入部してからの1年間、そしてこれからの覚悟について綴らせていただきます。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
川崎フロンターレU-18からソッカー部の門を叩いた自分ですが、その内容はみなさんが思い描くエリート街道とはかけ離れたものです。
世代別代表常連選手やGK内にも濱や悠斗、成音といったタレントが揃っており間近で良いお手本を学べる環境が整っていました。また、素晴らしい練習場や経験豊富な指導者の方々、TOPチーム練習といった他のユース年代の誰もが羨む環境に所属させていただいたにもかかわらず、思い描いた成長曲線を描くことができず、高校最高峰とも称されるプレミアリーグEASTには1分も出場することなくフロンターレ人生を終えてしまいました。
小学校6年生で「プロになりたい」という大きな希望を持って門を叩いたフロンターレでの生活は、いつしか辛いことから逃げるばかりの生活へと変貌していきました。
地元の町クラブから川崎フロンターレU-15へ入団した自分は正直「場違い」という言葉が似合う程に毎日周りとのレベルの差を痛感していました。
少し厳密にフロンターレへの入団経緯を説明させていただくと自身が小学5年生の時に「川崎フロンターレ エリートクラス(中学校入学のタイミングで川崎フロンターレへ内部昇格することができるスクール)」のセレクションをフィールド(DF)志望で受けたことがきっかけです。当時、所属クラブでDF・MFを務めていた自分はフィールドプレイヤーとしてフロンターレへ入団することを希望していたが、最終セレクションまで進んだ際に「GKへのコンバート」を打診され、そのままGKとして最終合格をいただきました。
そして、小学6年生の半ばに川崎フロンターレU-15への正式入団の話をいただきました。
[少し余談ですが、この川崎フロンターレエリートクラスで同期だった吉垣(2年・桐蔭学園高)、村瀬(2年・國學院大學久我山高)、太久人(2年・FC町田ゼルビアユース/町田高)、煌矢(2年・東急SレイエスFC U-18/慶應義塾湘南藤沢高等部)とソッカー部で再会し、同じグラウンドで切磋琢磨していることに運命を感じると共に嬉しさを感じております。]
正式入団が決まってからは週末には所属クラブでフィールドを、平日には1個上の学年のジュニアユースの練習+エリートクラスでGKをこなす日々が続きました。そのような中で大きすぎるレベルの差を感じると共に、身体的成長が中学生のシュートに追いつかず、半年で3回の腕の骨折を経験しました。スタートダッシュを切れなかった自分はその後も幾度となく怪我に悩まされました。結果的に中学3年間の内、1年9ヶ月をリハビリに費やし、手術も3回経験しました。
月日は流れ、ありがたいことにユース昇格の話をいただき、川崎フロンターレU-18へ昇格したものの、ここでも周りのGKとの差を痛感し、「自分なんかがプレミアリーグに出られるのだろうか」という感想が正直なところでした。
ユースに入ってからは目立った怪我は少なくなっていったものの、プレミアリーグに出ることが自分事ではなく完全に他人事になっていたと思います。そして怪我でできなかった期間があるから自分は周りより遅れをとっていることや勉学・疲労などをいつしか努力の活力ではなく自分ができないことを正当化するための理由として扱っていました。
そのような辛い・苦しいことから何かしらの理由を付け逃げていた最中、高校1年生の時に迎えた3年生の卒団式。あまり思うような出場機会を得られなかった先輩方がスピーチで口を揃えて「後悔」を口に出している姿を見て初めて自分が逃げていることに気付きました。
自分がこの素晴らしい環境に所属させていただいていたにもかかわらず、現実に背を向け逃げ続けていたことに嫌気が差した。そのような自分を変えるべく、フィジカル強化や技術練習などできる限りの努力を行いました。
そして、2nd GKとして迎えた2024シーズン(当時高校3年生)。プレミアリーグ前期全て、全国クラブユース決勝までの全てのメンバーに名前を連ね、死に物狂いで後期に向けて準備し、迎えた全国クラブユース決勝戦。味の素フィールド西が丘でアップを行っていた最中に右足の複雑骨折を負い、事実上のフロンターレ生活引退を余儀なくされてしまいました。
ここで骨だけではなく、心も折れてしまいました。それと共に、もっと早く自分を変えることができなかった自分に強い怒りを覚え、再び離脱期間は無気力さと絶望が自分を襲い、時間を浪費するように引退を迎えてしまいました。また、リハビリにも気持ちが入らず、大学入学後へのサッカーへのモチベーションも上がらずにいました。
フロンターレ引退後、ソッカー部への練習参加をする中でGKが超攻撃的であったことや、最高の先輩・同期に囲まれる環境に触れる中でサッカーへの熱が再び蘇り、再スタートを切り、自身が試合で活躍し自分を信じてくれていたフロンターレへ償うことを誓いました。
少し話が逸れますが、自分が慶應義塾体育会ソッカー部を志したきっかけは2019年、等々力陸上競技場で行われた慶早戦に遡る。当時、フロンターレの練習のために等々力第1サッカー場へ向かっていた私は道中に慶早戦の賑わいを耳にした。スタジアム周辺で多くの部員が躍動し全員で慶早戦を完成させようというFor The Teamを強く感じました。そこでソッカー部と出会った自分は部そのものを知るうちに憧れの対象となっていった。
さらに、ソッカー部は関東リーグに属するサッカー部の中でも特殊である。他大学のサッカー部員はほぼ全員がプロ志望であるにもかかわらず、本塾ソッカー部におけるプロ志望はごく僅かである。これは本気でサッカーをするのにあまり適した環境とは言えないのではないだろうかと思う方も多いかもしれません。しかし、私はここに美しさを感じました。終わりが迫る状況で全員ができることを本気で施し、全員で作り上げていく。そして自身のためではなく、部のため・人のためにという「利他」に重きを置くこの環境こそが自分に最も適した環境であると思いました。
そのような憧れの部へ入った矢先、左肩鎖関節を脱臼し、手術を含む全治8ヶ月の怪我を負ってしまいました。再スタートを誓った矢先、再び怪我で練習できない日々が続き、サッカー以外のことに眼が眩む日々が続きました。今振り返ればあの期間は完全に腐っていました。朝練が終わったらすぐに帰る日々。復帰するまでの期間を浪費するかのように過ごしていました。それと同時に、自分の覚悟の弱さを自覚し、無力さを痛感しました。何度同じことを繰り返せば気が済むのか。自分の弱い部分は本当に何も変わっていませんでした。また同じように現実から逃げ、関東リーグを他人事のようにシーズンを過ごしてしまうのかと思っていました。
そのような時、自分を奮い立たせてくれたのは「ソッカー」そのものでした。自身の肩鎖関節手術明けすぐに等々力陸上競技場で行われた早慶戦(2025年8月17日)に携わる中で自身がこの部への憧れを持った時の感情が蘇ると共に、試合を見る中で心の底から震え上がる程のなんとも言い表せない感情が湧いてきました。メンバーだけでなく部員全員で作り上げる環境やスタジアムが揺れる程の熱い応援、そして純太君(R8卒)があの試合で示した「ソッカー人」としての生き様。全ての要素に心から感動したと共に、自分も必ずそのピッチに立ち、活躍し、多くの人に勇気・感動、そしてフロンターレへの恩返しをすることが自身の使命となった。腐りかけていた自身の気持ちに再び熱を灯してくださった先輩方、そして自身にソッカーを通じて関わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
早慶戦後はリハビリ・フィジカル強化に全力を尽くし、全治術後12週と言われていたが8週間で復帰を果たしました。結果的に、短い時間ではありましたが、昨年11月に行われた新人戦全国の舞台にも立たせていただき貴重な経験を積むことができたと共にサッカーへの愛情・熱意が爆発しました。
自分はプロ志望ではない。また、そのような偉そうなことをいう資格もないレベルである。しかし、今の自分のサッカーへの熱意は誰にも負けません。フロンターレへの償い、ソッカー部への貢献、自分と同じような境遇の人へ勇気を与える。これらのタスクを達成し、創部100年という伝統ある襷を恥なく次の世代へ継いでいけるようソッカー部にこの身を捧げることを誓います。
今年の目標は昨年実現できなかった新人戦全国優勝、そして、Iリーグチャンピオンシップ優勝へ貢献すること。また、まだ到底語れる次元ではないが、「早慶戦勝利・一部奪還」というチーム目標を他人事にせず、自分が活躍し、貢献するために日々精進して参ります。そして自身がソッカー部に在籍している間に必ず、あと一歩のところで見られなかった全国優勝の景色へのリベンジを果たしたいと思います。
泣いても笑ってもサッカー人生・ソッカー人生はあと2年と8ヶ月。幾度となく繰り返してきた「後悔」を絶対に残さないようこの身を捧げて参ります。

長く拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後共、ソッカー部への変わらぬご声援とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

《NEXT GAME》
5月3日(日・祝) 関東リーグ戦 第5節 vs 関東学院大学 @慶應義塾大学下田グラウンド 14:00キックオフ

 

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