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2023.04.24 部員ブログ

「後悔なき選択を」(松村咲良)

平素よりお世話になっております。今回ブログを担当させていただくことになりました、商学部2年の松村咲良と申します。入部以前からソッカー部のブログを見るのを密かな楽しみとしていた自分が、ブログを書く側になっているなんて少し不思議な気持ちです。拙い文章ではありますが、最後までお読みいただけますと幸いです。

約1年前、私は慶應義塾体育会ソッカー部へ入部しました。
100名を超える部員、社会人スタッフ、OB、OGの方々、保護者の方々によって構成される「慶應義塾体育会ソッカー部」。高校時代、別部活のマネージャーをやってはいましたが、ここまでの大きな「組織」に所属するという大変さは予想以上のものでした。それでも優しい先輩方のサポートもあり、少しは組織に対して貢献できるようになってきたのではないかと思います。(まだまだご迷惑を掛けていますが。)

そんな自分ですが、入部して苦しんだ時期がありました。私の祖父が亡くなった時の頃です。祖父母の家は私の実家の隣にあり、共働きで忙しい両親の代わりとなってくれ、優しくも威厳のある祖父でした。私が受験ギリギリの時期に進路を変更し、当初全く考えていなかった慶應義塾大学に進学することを決めた時も、周りが反対する中、一番に応援してくれたのは祖父でした。いつも私の味方でいてくれました。
私が上京する以前から、あまり体調は芳しくなかったのですが、去年の夏頃から徐々に体調は悪化し、去年の秋に他界してしまいました。

3月に上京してから、初めて実家に帰省できたのは7月末。夏休みのたった5日間だけでした。合宿や遠征、早慶戦前だったということもあり、本来ならば帰省できないところを特別にお休みを頂いて帰省させて貰いました。私が次に帰省できたのは、祖父の葬儀の時でした。痩せ細った祖父を見て、何のために部活に一生懸命になっていたのだろう。そう考えてしまうようになりました。もし、部活に所属していなければ、夏休みも1ヶ月近くは帰省できたんじゃないか、祖父が元気なうちにもっと会いに帰れたのではないか。そんな後悔に苛まれました。部活を言い訳にして、忙しいから、疲れているからと電話もろくにしなかった自分を悔やみました。
祖父の葬儀後、実家から帰ってきた後も正直部活のことはあまり考えられていなかったと思います。ソッカー部には、私なんかよりもずっと頑張っている人が沢山いて、「勝ちたい」というその一心で部活に取り組んでいる選手、スタッフ、マネージャーがいます。自分はその一員になれていない。そんな自分も嫌でした。

それでも、私がその苦しい時期を乗り越えられたのは、その頑張っている部員一人ひとりの存在があったからだと思います。オフなのに早朝から自主練に向かう選手がいます。怪我をして練習に参加できない分、ランで走る選手に励まし、声を掛け続ける選手がいます。朝から晩まで合宿所で多くのタスクをこなすスタッフ、マネージャーがいます。

全員が己と日々、戦っています。

ソッカー部のマネージャーは外業務が少なく、マネ部屋に篭り、パソコンに向かう仕事が大半です。ですが、部員が陰でどれだけの努力をしているのか、一番に知ることのできる立場だと思います。

私はそんな選手達を支えられるマネージャーでありたい。その想いが原動力です。

祖父が生前、私に言った言葉があります。
慶應義塾大学の合格通知書を見せた時のことです。
「後悔をしないように、頑張りなさい。」
祖父の言葉を胸に、これからもソッカー部に少しでも貢献できるよう精進していきます。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後共、ソッカー部への変わらぬご支援、ご声援の程宜しくお願いいたします。

《NEXT GAME》
4月29日(土・祝)関東リーグ戦 第4節 vs 東京農業大学 @東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド 13:00キックオフ

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